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第9話:悪魔の囁きと焼き肉の危機

「そうなんだ~。ザーサイくんじゃないんだ~」


「はい、そうです」


「一つさとしくんに伝えたいことがあるんだけど、いいかな?」


 さっさと、どっか行ってほしいので縦に頭をブンブンと振りまくる。


 話を早く終わらせてー。


「さとしくん、カップルあみだのサイトを運営しているところって生徒会だってこと知ってる?」


「……‼」


「つまりですよ~。登録した人が誰なのか調べられるわけですよ~」


 ぼくの汗が体中からドワッとでて、衣服が濡れる。


 この子、ぼくがザーサイだと知っている……


 アカン、ぼく、死んじゃう。


 副会長と付き合うことがばれたら、後ろにいる奴らがぼくの肉で焼き肉パーティが始まってしまう。


 生きるために何かを言わなければ!


「ちょ、ちょっとトイレ行ってきます」


 ぼくが席を立ち上がった瞬間、副会長は誰をも引き寄せるニッコリとした笑顔で、周りに聞こえない声でひそひそと話し始めた。


「アンタ、もし、今どこか行ったら、わたしに送ったメール全校生徒に公開するから。そしたら、わたしのファンが何するか分かるよね?」


 めっちゃどすの利いた声なんですけどー。どこからそんな声が出てくるのー‼


 こっわ、めっちゃ怖いんですけどー!


 ぼくはすぐさま、椅子に座り直した。


 ここはおとなしく従うことにしよう。


 もしも、あのメールを公開されたら東京湾に沈められる。


 前に、副会長にアンチメールを送った人が東京湾に沈められたと聞いたことがある。副会長の熱烈のファンが犯人だとか何とか……


 どうやら、副会長のバックには謎の組織があるらしい。


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