第48話 昨日あみ出した新料理、カレーみそ汁
「「っふ」」
2人は鼻で笑った。
「え、なんで、鼻で笑った?」
「さとし、知らないのか? このサラダはただのサラダなんかじゃないんだぜ」
「そうなんだよ、このサラダはすっごいんだよ」
「え、そうなの?」
なんか、同じサラダだと思った自分が若干、申し訳なく思う。
一丸は野菜について説明する。
「なんたってこの野菜サラダは、え、えっとー、で、伝説の農家の方が、そ、育てた幻の、や、野菜サラダなん、だよー」
明らかに噛み噛みで、嘘をついているのが丸わかりだった。
「めちゃくちゃ噛んでるじゃん、嘘が下手くそか‼ 絶対幻なんかじゃないじゃん!」
「う、うそなんて、こ、このぼくちんが、つ、つけるはずないんだよ~」
「言葉からめっちゃ動揺してるの伝わってるからね? しかも、すんごくキョドってるし」
「うぐぐ……分かったんだよ。野菜サラダで交換は諦めるんだよ」
野菜サラダとだし巻き玉子は割に合わないよね。
もし、伝説の農家の方が育てた野菜が本当の話なら交換しても良かったけどね。
そんなものが食べられるなら食べてみたいもん。
「みそ汁は? このみそ汁はみ、みんなが、おいしい、と評価が高い、みそ汁なんだよ~」
でた、噛み噛み言葉。
「はいはい、どうせ嘘なんでしょ」
「えー、なんでバレたんだろうだよ」
「嘘が下手くそだからだよ!」
「そんなことないんだよ」
「そんなことある。ちょっと待って、前にぼくにガラスを割った責任をなすりつけようとした時、嘘つくの上手かったじゃん。どうしたの?」
あの時は、よく覚えている。
こいつは、平然と『この人がやりました』と嘘を噛まずに言ってのけたのだ。
「う~ん、今と違わないんだよ」
「全然違うわ! 過去にタイムスリップしてこい。そしたら、違いが分かるから」
「ネコ型ロボットがいたら、タイムスリップはできると思うんだよ。ただ、ごめんなんだよ。ネコ型ロボットを生で見たことが無くて……このままだとタイムスリップできないから今からネコ型ロボットを探そうと思うんだよ」
「まって、スリップの話を本気にしないで。ものの例えだから」
「分かったんだよ」
純粋な子なんだな。
ぼくたちのやり取りを見て、壮馬が仲裁に入ろうとする。
「まぁまぁ、そんな言い争わないで」
「言い争ってはないけどね」
「まぁまぁまぁ、落ち着いて」
「落ち着いてるからね⁉ なんかぼくが怒ってるみたいな扱いやめて」
「はーい、そうだねー。落ち着いてますねー」
「……」
本当に分かっているのか?




