第43話 金ずるにされとるー!
「(コクリ)」
へぇ~、副会長のガチ恋勢って言ってたから、何をしているんだろう、と考えていたけど、見守るなんて優しいことをしてたんだ。
悪い人から副会長を守ったりとかしてるのかな?
でも、こんな奴なんて守らなくてもいいような気もするけど。
ぼくがそんなことを考えていると、副会長がとんでもないことをサラッと言った。
「わたしに何かした悪い奴は、東京湾に連れてってあげてね?」
「(コクリ)」
「おい! しれっと犯罪に加担させるようなことを言うんじゃない!」
「人聞きが悪いよ、さとしくん。わたしは、ただ『自分を守って欲しい』ってお願いしてるだけよ? ね、壮馬くん?」
「(コクリ)」
完全に騙されてるぞ、壮馬! いいように使われてるだけだぞ!
「そうだ、壮馬くん。前にプレゼントしてくれた、○○○の服は大切に使ってるよ、ありがとう」
「(コクリ)」
〇〇〇って、あの、ものすごく有名な、高級アパレルメーカーじゃないか⁉
そんな高級な服を、壮馬が副会長にプレゼントしたのか……
「次は○○○の白いワンピースを買って欲しいな、プレゼントしてくれる?」
「(コクリ)」
「やったー、ありがとう! 壮馬くん、大好き」
壮馬は、頭から湯気が吹き出そうなほど照れている。
その様子を見て、ぼくは確信した。
金ずるにされとるー!




