第30話 合法(?)自転車預かり作戦
そうして、ぼくは本当にショッピングモールへ歩き出した。
さぁ、もう一度、ショッピングモールの正面入口に来たけど……
自転車をどうしようか……
さっきは本来あるべきところに止めるとか考えたけど、いざ改めて『30分100円』の文字を見ると……やっぱり、お金を払いたくないなぁ……。
うーん、うーん……
何か、他にいい方法はないか……?
あ、そうだ!
良い案を思いついたぞ!
他の誰かに預ければいいんだ!
これなら合法! 完璧な作戦だ!
誰かに「ちょっと自転車持っといて」って頼んで、ぼくが戻るまで待っててもらう!
めちゃくちゃナイスアイディア‼
早速実行だ!
そこら辺にいた一人で歩いている20歳くらいのお姉さんに近寄る。
優しそうな雰囲気だ! いける!
「あの~、すみません」
声をかけると、彼女はちょっと怪訝そうに振り向いた。
「はい、なんでしょうか?」
「切実な頼みごとがあるんですが、聞いてもらえないでしょうか?」
「はい、なんでしょう?」
「このぼくの自転車を持って、ぼくが帰ってくるまで1時間以上ここで待ってくれないでしょうか?」
「嫌ですけど」
「お願いです‼ ここの駐輪場に止めるとお金がかかるんです。だから、どうかお願いします‼」
「嫌だわ‼」
バッサリ斬り捨てられ、ぷいっと去っていった。
くっ、ダメだったか……




