第27話 LIMEでの攻防と最終手段
廊下を歩いていると、ピコンとLIMEの通知音が鳴った。
表示された内容をみると、予想通りの人物からのメッセージだ。
『伊藤壮馬:逃げやがったな』
あー、これどうしようか……
考えてる間にも、さらに通知。
『伊藤壮馬:全力でおまえを探すからな』
やばい、やばい。今、同じ校内にいるから探されたら絶対に捕まってしまう。
『さとし:まてまてまて、何か誤解をしているようだが、ぼくは逃げてなんかいない』
『伊藤壮馬:じゃー、どこにいる』
『さとし:話を聞いてくれ。まず、ぼくは約束を破っていない。7日目だから、今日の24時が終了だ。』
『伊藤壮馬:それもそうだな』
『さとし:それまでには副会長と話せる場を設けるのでお待ちくださいませ』
『伊藤壮馬:分かった。できなければ、ゴートゥー東京湾』
『さとし:もちろん、その時は一緒に水泳しよう』
『伊藤壮馬:ふざけんな‼』
『さとし:笑』
『伊藤壮馬:やっぱり、今から東京湾に行こうか』
『さとし:ふざけて、大変申し訳ありませんでした。副会長に話してくるのでしばらくお待ちくださいませ』
『伊藤壮馬:くるしゅうない』
くるしゅうないって絶対ふざけてるじゃん、コイツ。
……まあ、壮馬がふざけてるかどうかは一旦いいとして。
何としてでも副会長と話しないとな……
副会長のクラス、2年1組の教室に向かった。
アイツの周りには常時30人くらいの『副会長親衛隊(勝手に命名)』が固まっていて、話しかけるどころか、輪の中に近づくことすら相変わらず不可能。まるでラスボスを守るザコキャラ集団だ。
教室での接触は無理なのは分かっている。
でも、話せるチャンスは絶対にどこかでできるはず!
だからぼくは最終手段を使うことにした。
――尾行だ! 副会長を尾行して、人が少なくなった隙に話しかける!




