田園風景
お母さんが見たいのは、
どんな風景ですか。
あなたは今までに
考えたことありますか。
なにかしらあるとしても、
それは風景じゃなくて、
あなたという景色を、
見たいんじゃないですか。
言葉を話せるかどうか、
笑顔になれるかどうか、
あなたがそばにいないから、
気になっているんじゃ。
誰も行かない森にこもり、
あなたは過ちを犯して、
過ちの毒が回っていると
信じているんじゃないですか。
長袖の縁の血を隠して、
あなたは何度も読んだ本に
やりたいことをやるように、
警告されてきたんじゃ。
もう忘れたという本では、
あなたは何もしなくても
よかったと書かれて
いたんじゃないですか。
あなたに望まれたものは、
過ちによる堅い義務より、
お母さんへの大事な
贈り物であって
それは、今のあなたなら、
感じられるでしょう。
お母さんが見たかったものを
なるべく多く持ち続けて、
あなたが田園風景のように
なりましょう。
広大な田園風景が
お母さんの生まれた村に
あったんでしょう。
考えてもわからないですよ。
だから、詩で表現するのよ。
詩で毒が回るのを止めるの。