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  作者: sakiyan
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拷問

小説をほとんど読まないし文法もほとんど分からないですがストーリーが思いついたので書いてみました。書いてみると思っていたより難しくとても苦労しました。至る箇所で編集しなければいけない箇所がありますが経験や調査不足があり編集出来ない部分もあります。

首筋から大量に流れる血。

『な、な、なんで⁉︎』

徐々に意識が遠のいて行く!




今日は仕事が早く終わり特に用事もないのですぐに帰宅する事にした。今から帰れば遅くても19時30分頃には家に着くだろう⁉︎


会社を出るとまばらにスーツを着た人が駅に向かい歩いている。中にはTシャツとジーパンというラフな格好で歩いている者もいた。スーツは堅苦しく窮屈に感じ昔から馴染めなかった私には少し羨ましく感じた。


駅に近づくに連れて会社のビル群から商業施設や飲食店のネオンサインが方々に広がり賑わう人の波に変わる。駅に入り改札を抜けると大勢の人が列をつくり電車を待っていた。いつもの事だが今日も座れないであろう。

電車が到着し乗ると私は満員電車のなか少し窮屈だが小説本を読んだ。一駅一駅で出入りする人々に気が散りなかなか小説に集中出来なかったが気がつけば降りる駅の前の駅に着いていた。キリの良いところで小説本を読むのをやめいつもの駅で降りた。


駅前には飲食店とコンビニがいくつかあるが小さい駅なので少し歩けば住宅街に変わり明るさも減り少し暗い道が続く!

私の住んでるマンションは駅から15分のところにあり嫁の加代と14才の娘の愛菜との3人で暮らしている。マンションは3LDKで3人で暮らすには十分な広さだと感じている。家路に向かい歩いて10分ぐらいした時、急に目の前に黒いバンが止まり驚いた束の間、運転席から牛のような悪魔のマスクを被った人物が出てきて私の顔にハンカチを押し当て薬品の匂いだろうか?刺激臭がしたと思ったら視界は白い闇に吸い込まれていった!それはほんの数秒の出来事だった!



私は気がつくと足と手が椅子に縄で縛られていて身動きが出来ない状態だった!

試しに体を何度もねじったものの縄が体に擦れて痛みを感じるだけだった。


いったいここは何処だろうと周りを見渡す。扉が一つあり至る所にはカビが生えていてタイル貼りのジメジメとした裸電球ひとつの薄暗い部屋に私は監禁されていた!

薬品のような物を嗅がされたせいだろう⁉︎頭がズキズキする。なぜ、私は監禁されているのだろうか?

考えると恐ろしくなり私は助けを求め大声を出した。

『誰かー!助けてくれー』


何度も助けを求め叫び続けた!すると扉の鍵が開く音が聞こえ私は唾を飲み込んだ!扉から入ってきたのはここに監禁される前に見た悪魔のマスクをした人物(おそらく男だろう)だった。私は更に恐怖を感じた。

『なぜ、私を監禁した?すぐに俺を解放してくれ!この事は誰にも喋らないからお願いします。助けて下さい』

マスクを被った男は私に近付き鞄を置き恐ろしい事を口にした!



『今からお前を拷問する!』


私はパニックに落ちいった。

『お願いします!助けて下さい!私はあなたに何かしたんでしょうか?お願いします!助けて下さい』

私は何度もマスクの男に助けを求めたが聞き入ってもらえず鞄の中から布を取り出し私の口に押し込んだ。



マスクを被った男は鞄からペンチやトンカチさらには幾つかの異なったナイフを取り出した。


そしてペンチで右手の人差し指の爪を掴まれた。指先からミシミシと電気が流されてるような痛みに襲われた。

私は唸り身動き出来ない体を震えさせ歯を食いしばった。

そして一気に剥がされた。

私は体中が痙攣し布ごしに絶叫し涙がこぼれだした。指先は血が滲み真っ赤に染まっていた。

マスクを被った男は痛いか⁉︎と問いた!『お前は何人も人の心を傷つけ平気な面をしてた!少しは人の気持ちが理解出来るようになったか⁉︎』と言い私の口に押し込んだ布を取り出した。

私は涙声になり『何のことだ人違いだ!俺はここまでされるような酷いことをした憶えはない!』と痛みで混乱するなか言った。


『ここまで?』またマスクの男は私の口に布を押し込み今度は右手の中指の爪を掴みまた剥がす。私はまた布ごしに絶叫した。また私の口から布を取り出した。

『俺が何をしたっていうんだ? 頼むからもうやめてください』


マスクの男は冷静に『お前はまだ分かってないようだな!加山昭雄!』と言った。

その冷静さが血が通ってないような冷淡さを帯びていた。


こいつは俺の事を知っている⁉︎

『俺が何をしたっていうんだ!いったいお前は誰なんだ?』

確かに俺は何人も人を傷つけたかもしれない!

しかしここまでされるものなのか⁉︎

人は生きてる限り誰かを傷つける生き物だ!機嫌が悪い時は誰かにあたりもした。

嫌、気に入らないだけで故意に人を傷つけた事もある。

『確かに俺はお前を傷つけたかも知れない。だったら拷問なんてしないでさっさと殺せばいいじゃないか。なんで拷問なんかする必要がある?』

マスクを被った男は黙ったまま、また私の口に布を押し込み今度は左手の人差し指の爪を剥がした。

私は夢なら早く覚まして下さいと現実なら早く殺して下さいと神に願う事しか出来なかった。

そして布を取り出しマスクを被った男は少し考えた。

『お前にチャンスをやろう!お前の貯金は大体400万、お前の嫁の佳代は100万弱ってところだな⁉︎来月の1日つまり5日後!それまでに2000万、用意しろ!そうすれば助けてやる!』


何故、私の家庭の貯金額まで!

2000万!そんな大金用意出来るのか⁉︎


『この状態でどうやって用意するんだ?』


マスクを被った男はおもむろに立ち上がり扉に入って行く。



ほんの数分後、マスクを被った男は縛られて眠っている女の子を抱いて連れてきた!


『愛菜ー!お前、俺の娘に何した?なんで愛菜までここにいるんだ?』

私に力があったら今すぐにでもこいつを殺してやりたいと思ったが今の私には何の力もなくただ叫ぶ事しか出来ない。


『安心しろ!お前の娘にはまだ何もしてない!だが、さっき俺が言った事は覚えているな5日後までに2000万用意しろ!もし用意出来なければお前の娘を拷問して殺す!そしてお前も必ず拷問して殺す!』


私は無力だった。こいつに言われるがままお金を用意するしか手はなかった。

『分かった!必ずお金は用意する!だからその時まで愛菜に何もしないと約束してくれ!お願いします!』


『安心しろ!5日後まではお前の娘には決して傷つけたりはしない。そして私の仲間が常にお前を監視している!分かってると思うが警察にチクればその時点でお前の娘は惨たらしい死を遂げる』

不安の中、私は頷くしかなかった。


『これで契約は成立だな!それと連絡はお前の携帯にするから必ず常に携帯に出られるようにしておけ』

そう言うとマスクの男は拷問具の中から注射器を取り出した。


『お前には少し眠ってもらう』と告げ注射した。



私は気がつくと何処かのベンチに横になっていた。

先程までの事は夢であってくれと自分の姿を確認した。

やはり夢ではなかった。

私の3本の指には爪がなく先程あった出来事を思い出し恐怖と痛みが起こった。

私は周りを確認するとそこは私のマンションの近くの見慣れた公園だった。

時計を見ると22時を回っていた。

早く帰って佳代に知らせねばと思い走ってマンションに帰り鍵でオートロックを外しエレベーターの上昇ボタンを怪我をしてない指で押した。

焦っているせいでなかなか降りて来ないエレベーターのボタンを連打した。エレベーターが到着した直後に乗り込み10階を押した。

こんな時は高層マンションの上の方の階に住んだ事が悔やまれる。


10階に到着し直ぐに私の部屋の一室の鍵を開け妻の名を叫び妻も私が帰って来るなり私の方に駆け寄り不安で今にも泣きそうな顔をしていた。

『どうしよう⁉︎愛菜がまだ帰って来てないの!愛菜が居そうなところには手当たり次第連絡してみたんだけど何処にも居なくて何度もあなたの携帯鳴らしたけどずっと繋がってなくて会社にも電話したけどもう帰ったって言うしいったいこんな時にあなたはなにをしてたの?』

私は妻を抱き締め『愛菜は誘拐された』と告げた!

妻は堪えてた涙を流し私の胸の中で暴れた。


しばらく暴れて疲れたのだろう全身の力が抜け妻は床に座り込んだ。

私は妻をダイニングにある椅子まで運び妻に冷静さを保つようにと言い事の経緯を説明した。

妻は少しは落ち着いて来ていたが不安な顔を隠しきれないでいた。

『で、これからどうするの?警察は?』


『いや、警察には通報できない!犯人は俺たちの事を知っていた!盗聴されてるかも知れないし犯人の仲間が監視している。犯人が解らない以上、犯人を刺激するような事をして愛菜を...とにかく何とかしてお金を用意するしか愛菜を救う手はない』


加代は強い口調で『どうやってそんな大金用意するの?』と不安な気持ちを抑え口にした。


『加代の親戚とかはどうだ?』


『無理よ!お父さんは3年前に亡くなってお母さんは一人で年金だけで暮らしてるのよ』


『お父さんの財産とか保険は?』


『財産なんてほとんどなくて家しか残ってない。保険なんてほとんど葬式代で消えたわよ』


『とにかく少しでもいいからお金を借りて欲しい!俺も手当たり次第借りられそうな人に連絡をとってみる』とにかく誰でも言いからお金を借りて愛菜を救うしかなかった。


『分かった!私も手当たり次第連絡してみる』


『怪しまれないように注意してくれ』


私は救急箱を取り出し消毒液を傷付けられた指に塗り包帯を巻き応急処置をした。


『今日はもう寝よう。愛菜を救うには体力を温存しておかなくてはいけない。それと明日は会社に行く!会社の仲間に金を借りられるかも知れないからな⁉︎』

正直、当てはなかったが藁をも掴む思いだ。実の所おれは会社での評判は良くなかった。


私たちは寝室に向かいジャケットを脱ぎネクタイを外しベッドに横たわった。

寝ようと言ったものの眠れる訳がなかった!体力は限界にきてたが愛菜のことを想うと眠れなかった。

妻も同じ思いだろう。私はなぜ犯人に狙われたのだろうか横になりながら考えてみたものの全く見当が付かなかった。

いや!私を嫌ってる人間は沢山いるだろうがその中で犯人を見つけるのは難しい事だった。


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