7話 全ては見た目ではない
遅くなりました!待ってた方、すみませんでした。
夏休みが始まって1週間たった。今日は、いつもの三人で、街に行こうとなったのだ。特に目的は無いけど。
んー?今日は、どの格好で行こうか…悩むな。折角街に行くならいつのよりおしゃれするか。もたもたすると、集合時間に遅れてしまう。早くしないと
ーーーーーーーーーーー
「おっはよー、由香里!」
「朝から元気すぎるよ、卯月」
私自身が、低血圧ってのがあるから、朝からテンションは、とても低いけどさ、卯月はどれだけ朝から元気なんだよ…
「よっし!行こうか」
「うん」
私は、少しフラフラしながら歩いていたため、卯月が心配してくれた。ありがとう、卯月。
唯の家は、私達の家からあまり遠くない。前は、校区が違ったから一緒では、なかったけど。
遠くないって言っても30分位は、かかる。私は、足元をフラフラさせながら歩いてきた。辛いよ、結構?
「おーい!唯ー、来たぞー!!」
「はいはーい、すぐ行くよ!」
唯は、いつ見ても可愛いな。もちろん卯月も最高だよ。最高の目の保護だよ!
「今日どうする?」
「そういえば、街に新しい店が出来たって聞いたけど行ってみる?」
話をしていると、その店はスイーツの店らしい。正直、私はあまり詳しくない。なぜかって?私自身が食べることがないからさ。よく親に言われたよ、「女の子なのに甘いものを沢山食べない子初めてみたよ」ってね。一応、前世は、男だったからなー。詳しくないんだよねー。
ーーーーーーーーーーー
のんびりと話ながら歩いているとすぐに目的地の近くに来た。
「えっと、確かこっちだったはず」
卯月さん?大丈夫ですか?
「あ、あったあった。あそこだよ!」
卯月の指したその先にあった。店の名前はっと…
『ミズーリ』
何かと大丈夫なのかな?気にしたら負けだ、きっと。
「よし、入ろうか」
店内に入ると、外より広く感じる。そして、女の子達が好きそうな匂いがする。何か落ち着く店内ですな。開店してすぐに来たのに人が沢山並んでいる。パネェ…!
「由香里〜?何頼む?」
「あっ!ごめん、メニュー見せて」
ほうほう、色々あるな。パフェにケーキにetc…定番の物が多い。この中なら何にしようか?
「ここの一番人気は、何かな?」
「んーと、確かこのいちごパフェと、ブラックホールかな?」
ダークホールって何!?めっちゃ危なさそうなんだけど!
メニューをよく見たらブラックホールは、真っ黒のパンケーキだった。何を使ったらこうなるのか…
「じゃあ、私はいちごパフェにしておこうかな」
さすがにブラックホールは、やめとくよ。怖いもん。
ーーーーーーーーーーー
「いやー、あそこかなり美味しいね」
「卯月ちゃんが教えてくれたおかげだよ」
「なんだかんだいって、私も結構食べたよ」
あの店、相当美味しい。例のブラックホール食べてみたけど、めっちゃ黒かった。しかし、かなり美味しい。料理は、見た目で判断してはいけないと思ってしまう物だったよ。
「今度さ、プール行かない?暑いし」
「いいね!」
「いつ行くの?」
「来週?位かな〜」
こんなことを言うのもなんだが、学校のプールで溺れかけて以来、『体型維持』の為に筋トレを始めた。そのおかげか、水泳から、陸上競技まで楽にこなせるようになった。前世の記憶が役にたったよ。もう一度言っておこう。
あくまで『体型維持』の為である。
ーーーーーーーーーーー
家に帰りつくと、私は自分の部屋のベッドに寝転がった。ベッドサイコー!と思った。ふかふかしていて気持ちいい。こんなことしないで、早く風呂入って寝よう。
んー、おやすみなさい…zzz