6話 楽しい日々の始まり
あの日から数ヶ月。もう、夏休みの季節となりました。
「暑い、暑すぎる…」
「卯月ちゃん、我慢して」
明日から夏休み。最近があまりに暑すぎて、クラスの大半の人がダウン。恐ろしい。私は、もう慣れたから問題ないけど。
「はいはい、皆さん。今から体育館に行きますよ」
『はーい』
綺麗に男女2列に並んだ。早く終わらないかなーと思っている。
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長い、長すぎるよ…汗が止まらない。校長、後からタオル配布お願いしますって言いたいほど、汗がでる。
普通1時間以内に終わるはずなのに終わらない。もう1時間30分くらいたった。
男子の諸君は、眠気と必死に戦っている。私、女子も眠そうな人がたくさんいる。
長すぎたので、もうカット。他の先生方もきつそうだったよ(笑)ん?時間?聞かない方がいいよ。
「やっ、やっと終わったーーーーーーーーーーーーーーーー!」
さっきまでの死にかけてた卯月は、どこに行ったのやら…
「卯月、遊んでばかりじゃあだめだよ?宿題あるし、学期明けのテスト、また始めみたいな点とるよ?」
「う…分かってるよー」
唯は、横でくすくす笑っている。可愛いもんだ。
「まず帰ったら私達、宿題進めない?」
「いいねー!どこでする?」
二人が楽しそうに話している。案の定二人は、私の家でやりたいと言ってきた。
まあ、いいけどさ。
「帰ったらすぐにいくねー!」
「うん、また後で」
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「ただいまー」
「お帰なさい」
「お母さん、この後友達来るけど、私の部屋に連れて行っていい?」
「あら、珍しいわね?いいわよ。男友達?」
違う!と答えたら、母に笑われた。そんなに私って面白いのかな?
『ピンポーン』
「はーい。上がって」
「「おじゃまします」」
私達は、そのまま私の部屋に行った。二人には、部屋が可愛いと褒められた。正直嬉しいようで、嬉しくない。
「あ、もうこんな時間か」
「うん、6時になるね。私もう帰らなきゃ」
「門限あるの?」
「うん、6時位に帰ってきなさいって言われてるんだ」
ほぇー。やっぱり女の子だから親も帰りが遅いと心配なのか…卯月は、そんな事ないけど、「唯が帰るなら、私も帰るー」って言い残して、さっさと唯のあとを追っていた。
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私は、何者なんだろう?この世界に転生した理由はなんだろう?そんな悩みが私を悩ませた。一つ言える事は、この世界は、今まで過ごしてきた世界とわずかに違う。そして、あの夢。謎が多い。もう何ヶ月も経つのに、意味が分からない。でも、この世界に、転生出来て良かった。前世の自分では得られなかった、物を持っている気がする。明日から、夏休みだ。あの夢の真実に少しでも辿りつきたい。まだ、時間がある。ゆっくりとするか…
って、何考えてるんだろう私。明日から夏休み。色々したい事があるんだ。よし、もう寝よう、おやすみ。
次回から、夏休み編です。のんびりやっていきますよ!