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5話 自分

「今日から、水泳の授業か…」


時は前回から少し前のお話です。僕は水泳がとても苦手です。前世の頃は、中の上位でした。なんか、女の子に転生してから、カナヅチになった。筋力の差かな?そんなこと気にしてる場合では、ないのですがね(笑)



ーーーーーーーーー



早い事にお昼が過ぎ、体育の時間になりました。泳ぎたくない…


「由里香、今日から水泳始まるけど、大丈夫?」

「僕が、今までどうだったか覚えてるよね?」

「由里香ちゃんは、水泳苦手なの?」


話をしていると、唯も水泳は、出来るらしい。人並みに。

僕が、水泳がやりたくない理由は、2つある。1つ目は、前に言ったとうり、泳ぐのが辛いからだ。2つ目は、もう何年も見てきたのに慣れない、他の女子の身体だ。卯月と唯はいいが、その他はどうしてもだめだ。くそ!こんな時に前世の記憶がなければ!と思う。まあ、世の男にとっては、サイコーかもしれないな。

着替え終わったらすぐに準備運動だ。男子は、外で別の事をやっている。しかし、グラウンドから見える所にプールがあるので、たまに、男子の視線を感じる。それも、いやらしい目で。



ーーーーーーーーー



泣きたい。やっぱり無理だった。

途中で足をつったので溺れかけた。マジで死ぬかと思った。その際、ベンチに座ったが、遠くから、男子共の視線を感じた。

そんな目で見るな、クズども。


「由里香、大丈夫だった?死にかけてたけど?」

「大丈夫、大丈夫。足を軽くつっただけだから」

「本当に大丈夫?由里香ちゃん」


天使とも言っていい二人の心配してくれる顔。サイコーっす。



ーーーーーーーーー



卯月と唯に心配されながらも、僕は、家に帰った。


「水泳、大丈夫だった?」


母が聞いてきた。死にかけたって言ったら、無理矢理病院に連れて行かれそうになった。どんだけ娘の事、溺愛してるのですか。ここにいる時点で生きてますよ。と、言いたかったがやめた。もう、僕の母は、親バカレベルである。


お風呂に入って、明日の買い物の用意をしてから、布団に入った。



ーーーーーーーーー



「っん?此処は何処だ?」


周りを見渡してみたら、だだ真っ白な空間が広がっていた。

遠くから、一人の男の人が歩いてきた。


「久しぶり。元気にしてる?」


僕は、何と無く察した。そう、この人は、前世の自分だと。


「うん」


僕は、これ位しか返事が出来なかった。


「僕の事、覚えてる?」

「前世の自分」


まあ、その後色々話をした。

そして


「君は、今自分らしく生きてる?」

「そのつもりだよ」

「いや、君はまだ自分らしくない」


どういうことだ?私にはよく分からない。


「僕は僕、君は君ってことさ」

「つまり、貴方と私は別々の人?」

「同じ記憶があるけど、身体から全く違うよ。つまり、僕と君は他人さ」


『他人』…これから私にどうしろというのか。

そんな事を考えると


「君は君らしくいればいい。昔の自分に別れろては言っていない。ただそれだけだよ」


急に私は目が覚めた。『私らしく生きる』か…意味はよく分からないが、これからの生活に役立つと信じてる。

前回から、色々と変わりました。まず、唯と卯月を区別するため、名前の呼び方が変わりました。後一つは…物語を読んでいる方は、分かりますよ。

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