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厚木からの電話
ヘッドカバーを開けて、呆然としていた……
急に制服の上に置いたスマホが震え少し驚く。
画面には「Dad」。
厚木基地からのはず、どうしたんだろう。
「リュウ、元気かあ、まだ決定じゃないがシアトルに1台送ることになるわー」
「それとガレージのすみにある木箱、開けたか?
中にG63B(2.0Lターボ)が入ってるぞ」
「!!!!!!」
「同じターボでも2.0Lだ。前の1.8Lよりパワーアップになるぞ。
爺さんからお前に最後のプレゼントだ。大事にしろよ。」
爺ちゃんの読みが鋭すぎる。
熱いものがこみ上げて、ぐっとくるが耐えた。
「おいおいなんだよ」
「ちょっと変われ」
急に電話の声がシンシアの親父に変わった。
「リュウ、俺の大事なシンシア泣かしたりしてねーだろーなー」
「もちろん、ずっと守る」
「おまえ絶対だぞ!ほんとだぞ!」
「あーお父さんでしょ!
私にかわって!またリュウにウザがらみしてるでしょ!
わかるんだからねー!」




