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Ghost-21  作者: 望月 コウタロウ
序章
9/11

連休の最終日に出かけ先で

まだ出てないものもあるけど用語解説まとめ


幽霊:体が霊気で出来た存在の総称。相手の霊気を無くす程の攻撃をすることで死ぬ。


霊気:日本中に満ちている未だ謎のエネルギーのようなもの。霊気を扱えなければ素手で幽霊を殺すことはできない。


幽器:霊気を帯びた物体がそう呼ばれる。武器が帯びれば幽霊を殺す道具になる。特殊な能力を持っている場合がある。


特殊能力:幽霊が極稀に所持して生まれてくる。過去に火炎を操るものや磁力を扱う幽霊が確認されたがいずれもハンターによって殺害されている。


仮想幽霊:昔話の怪談などに出てきた妖怪などが幽霊となって生まれるとそう呼ばれる。過去話数ではぬりかべがそれに該当する。


これ以上はネタバレになるのでご愛敬かな。

今日は5月6日。ほとんど本を読むかニュースを見るかのGWだったが、いつも通り目を覚ますと、コトノハから連絡が入っている。

「今日映画行かない?」

と。映画、4ヶ月で1度も見ていないな。一体どんなものなのだろうか。確かコトノハは昨日まで実家に帰省していたもので、今日見たい映画があるんだそう。せっかくだからと見たことのない僕を誘ったというわけだ。現地集合ということになったので待ち合わせの時間まで適当に暇を潰したり準備をしたりでもう家を出る時間となった。電車を使い目的の駅まで乗る。人が多く改札と建物を出るのにも少し苦労した。やっとのこと出れて人がはけた場所まで歩きほっと一息つくと、後ろから声がした。

「お姉さん今暇ー?今から俺とお茶しなーい?」

真っ昼間から駅前でナンパなんておめでたい男だ。絡まれる方はとんだ災難だろうが、助けて僕が被害を被るのはごめんだ。無視。早く目的地へ向かおう。そもそも、知らない人にいきなり話しかけられてデートに誘われるとか今の時代警察に通報できるだろう。

「ねー無視しないでよお姉さーん。」

全く...、聞いた話だとしつこい男は嫌われるんだと...。諦めて帰ればいいのに。メンタルの強さを他のことに活かせれば女性の方から寄ってきたかもしれないな。

「お茶だけでいいから!今都合悪かったらさ、連絡先くれればいいじゃん!また今度誘うからさあ。」

...、ずっと歩いてるはずなのに声が遠くならないな...。と思っているうちに、僕の右肩にズシッと力が加わる。思わず後ろを振り返ると、金髪の頭、耳にはピアスがあり、ヤンチャという言葉が代名詞になるような男がムカつく顔でこちらを見ていた。あぁ...、僕に話しかけてたのか。なんだこいつ目見えてないのか。かわいそうに。眼科を勧めてあげよう。って、僕の方がパッと見女性に見えるんだった。しばらくナンパはされてないから忘れてた。もうめんどいから今度髪切ろうかな。

「あー、やっとこっち見てくれた。気付いてないのかと思ったよ。」

「いやまあ、現に気付いていませんでしたけどね。自分がナンパされるなんて思わなかったので。」

「んで、お姉さん今暇?お茶しようよー。」

「いや、これから予定あるんで。諦めて帰ってください。」

「そんな酷いこと言わずにさー。せめて連絡先だけでも頂戴よ!」

なんで僕の声はこれほどまで高いのか。これのせいで撃退が面倒になってるんだ。

「悪いですけど、今急いでるんで。誘うなら他の人にしてください。それではさようなら!」

「ちょっと待ってよお姉さーん。ちょっとくらいいいでしょ!」

「全く、諦めの悪い人ですね!そんなんだから女の人にモテないんですよ!こんな男に構ってないで、モテる努力をしたらどうですか!?...、あ。」

「え...、いやあ、男って、嘘でしょ。だってこんな...。ねえ。」

「はあ...、それが本当なんですよ。姉の趣味でね。いつもこんな姿なんですよ。身分証見ます?」

そういって僕は身分証を見せる。男は深く覗き込み書かれている文面を確認する。

「氏名黒崎スダチ、生年月日2010年1月14日。性別男。うわ...マジか。」

「ていうか、15歳に手出そうとしてたって時点でヤバいですからね。そこんとこちゃんとしないとダメですよ。」

「はい。すいません。」

「それじゃあ僕もう行くんで。あなたのせいで予定に遅れそうなんですよ。」

「それじゃあいっそその予定すっ飛ばして俺とお茶でも...。」

「いや性別関係無しかよっ!!」

思わず男の急所に思いっきり膝蹴りをかましてしまった。可愛ければ何でもいいとかそういうヤツなんだろうか。とりあえず悶絶しているうちにトンズラしよう。しばらく走ってなんとか待ち合わせの時間に間に合った。

「どうしたの?なんかすごい顔がつかれてるけど?」

「元を辿れば誰のせいだと思ってるんですか?」

「??とりあえず中入ろうか。ポップコーン食べる?」

「そういえばポップコーン初めて食べます。その辺はおすすめでおねがいします。あ、飲み物はスパライトで。ところで色々あるみたいですけど何観るんですか?」

「そりゃあこの時期の映画と言ったらこれしかないでしょうよ。劇場版名探偵ゴハン。面白いよ?毎年新しいの出て。飲み物スパライトなら...、味は塩が良いかな。」

大きい容器にポップコーンが山盛りに積まれていく。慎重に運ばないとこぼれてしまいそうだ。座席につくと数分の広告の後、本編が始まった。音が壮大で、クライマックスシーンのハラハラ感は凄かった。夢中で観ていてポップコーンも1/4程しか食べていなかった。

「どう?面白かったでしょ?」

「はい。スマホやテレビでは感じられない音響とか、そういうので、没入感っていうんですかね。それが本当に良かったです!」

「良かった。気に入ってもらえたみたいで。」

本当に映画というものは中々面白かった。今度色々観漁ってみようかな。サブスクリプションなら色々観れるだろうけど、事前情報無しなら映画館で面白いの引きたいかも...。

「どうしたの?なんか考え事して。」

「いや、今度他の映画も観てみようかなって。」

「やっぱ本も良いけどたまには爽快に映画だよねー。お昼ごはん食べて帰ろうか。近くのウメダ珈琲でいい?」

「これまた初めての...。行ってみたいです。」

そして少し歩いて建物につく。案内され席につくとおすすめのメニューが書いてあった。

「カツサンドとシロノワールか...。おすすめみたいですしこれにコーヒーで。」

「いや、絶対やめた方がいいよ。」

「え、なんでですか?写真見ても美味しそうですし...。」

「絶対食べきれない。だってこれ実物馬鹿みたいにでかいのが出てくるもん。いわゆる逆写真詐欺。」

「いや、そんなわけないじゃないですか。なんでわざわざお店がそんなことをしないといけないんですか。」

「なんでもいいから。とりあえずこれにしな。」

コトノハが指差したのは普通のハムエッグサンド。まあとりあえずこれにしよう。頼んでしばらくしてから、隣の席の人がさっきのおすすめの2つを頼んだのか、商品が運ばれてきた。でっか...。写真と見比べても明らかに実物が大きすぎる。逆写真詐欺ってこういうことか。唖然としているうちに、僕の料理が運ばれてきた。パンの表面が香ばしく焼かれていて、ハムと卵のボリュームも丁度良い。まあ写真より詰まっているけど。コーヒーも良い香りがして苦味もよくあっている。美味しく食べれて、いつの間にか完食していた。駅に向かい、コトノハと歩いていると、目の前にさっきの男がいた。

「あ!テメーは...!」

「スダチ、この人知り合い?」

「いや、全く知らない人です。早く行きましょう。」

「忘れたとは言わせねーぞ、さっき俺に思いっきり蹴りかましたくせに。」

「いや、そんなことはありませんでした。人違いかと。」

「いや嘘丸出しじゃねーか!その女がお前の事スダチって呼んでただろ!」

「なんで僕の名前知ってるんですか?もしかしてストーカー?僕男ですよ?よく間違われるんです。」

「さっき俺に身分証見せたじゃねーか!都合が悪いことは忘れんのかよ!まあいい。俺に蹴りかまして道に倒れ込むとかいう恥されさせられたのは落とし前つけてもらうぞ。お前の姉貴がな...。」

そう言うと男はイヤーな手つきでコトノハに近づく。

「お前うちのかわいい弟に手ぇ出そうとしたんか!何さらしとんじゃワレェ!」

コトノハは近づいてくる男に思いっきり急所に蹴りをかましてさらに腹に渾身のアッパー!ヤツは気絶して先ほどよりも酷い様子で道に倒れ込んだ。

「帰ろうか。」

「かわいい弟に手を出されてほしくないならこんな姿にしないでください。」

「ヤダ。」

男を後ろ目に僕たちは駅に向かい電車に乗る。昼の時間でも人は多いのが面倒だ。明日から仕事だし帰って休もう。今日は休みなのに始めと終わりのせいで少しつかれた。

今日はまあ平和回です。シリアス続けるにはこんくらい挟んどかないと私のメンタルがもたないので。ちょっとごめんなさい。

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