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Ghost-21  作者: 望月 コウタロウ
1章 神話伝説
11/11

九尾の狐との戦いで

メインキャラたち&作者の裏設定


黒崎スダチ:犬や猫の動画にはまり始めた。最近の心の拠り所。みているときの顔が今までに無いほど表情が柔らかい。コトノハに髪を切らせてもらえない。


市川アオイ:私立最難関と言われるW大学を出ている。勉強を教えるのは苦手だが自分でならめちゃくちゃできるタイプ。


一条カオル:大雑把にみえるがかなり手先が器用。同期のなかで一番家事スキルに長けている。特に料理は絶品。出身は滋賀県のどっか。


伊藤カヅタカ:最近の出番が少ないのは作者が出し方に困っているからである。W大学と同じく私立最難関と言われるK大学を出ている。WとKでいがみ合っているとかそんな話があるが彼らにとっては

「どうでもいい。」


黒崎コトノハ:スダチの部屋に勝手に来ては酒を飲んだくれてそのままスダチのベッドで寝てスダチを困らせている。その日は床で雑魚寝しているから次の日は腰を痛めている。スダチが。


望月コウタロウ:名前は適当に決めた。おちゃらけているイメージがあるが実際はめちゃくちゃにふざけたおしているだけの変な野郎です。

一条と九尾の戦いが続いていく。やはり素手だけでは徐々に一条が劣勢になっていく。かろうじて相手の攻撃は避けられているがどんどんこちらは攻撃できなくなってきている。このままのペースでやっていけば確実に負ける。十分に戦いを続かせられなければ九尾が取り憑くことはできないと言っていたが、程度がわからない以上できるだけ長く長く戦わなければいけない。ていうか、毎回毎回ジリ貧って、体力キツイでしょこれ!一条は素の身体能力が高いからいいけど、無限に体力がある訳じゃないから何か、直接手を下さずに一条に助けを出せる1手!手段を考えろ!何か...、何か!考えているうちに、既に応援が到着していた。

「黒崎、現況は?」

「一条とあの妖怪が、1対1で戦わなければいけません。なにか、直接攻撃にならない手助けを!」

応援の物資の中を漁る。あった!これだ!

「一条さん!これを!」

僕は刀を鞘に入ったまま一条に向かって投げた。一条は持ち手をそのまま掴んで九尾の爪の攻撃を刀で受けた!鞘が爪によって砕け、刀身はむき出しになる。今度は一条から距離をとる。一条は一瞬こちらを振り向き、再び九尾の方へ身を向ける。

「さあ、第2ラウンドだ。」

一条は刀を構える。爪や牙の攻撃を刀で防御できるし、こちらの攻撃力も格段にアップする。間合いも多少とれる以上、素手よりも明らかに戦いやすいはずだ。それは実際に見ても歴然で、さっきまで押されていたのが一転、こちらの優勢に傾き始めている。このまま押せればいけるかもしれない。このままなら九尾との戦いは続けられる。九尾が距離をとって炎を飛ばす攻撃をしても、刀の防御性能の前ではほとんど意味をなさない。一条が近づいてその動きをまんま助走として、突きの突進攻撃。九尾は横に身を捻り避ける。一条の隙の無い攻撃は、九尾をジワジワと追い詰めていく。ウサギと猟犬のボードゲームで、ウサギの逃げ道が無くなっていく様だ。少しずつ、確実に、九尾は一条の攻撃を避ける余裕がなくなってきている。一条が素早い攻撃を繰り出すと、九尾は一条からかなりの距離をとった。ここから炎の攻撃をしても、見てから確実に避けられる。一体何をするつもりだ。突然、九尾の姿が変わる。白と赤の毛玉は、毛の色はそのまま、まるで人間と同じ姿になった。神社の神主のような和服、透き通るほど白い肌。誰でも美しいと言えるようなものだ。てかまつ毛長っ!

「私がこの姿を出せるのも久々だな。お前の言い方なら、第3ラウンド...、だな。」

急いで一条が斬りかかる。しかしヤツの体術は凄まじく、太刀は全て受けきられる。遂に一条が柔道の背負い投げの如く転ばせられ、太刀も奪い取られる。

「出来の悪い刀だ。だが使わせてもらおう。」

一条は相手の斬撃をかわすよけるで精一杯。再び刀を投げ渡す余裕もない。できるだけ戦いを長続きさせなければいけないのに、これじゃいつやられてもおかしくない。そう思い、遂に九尾の太刀が一条の首にとびかかろうとしたその時、九尾は動きを止め、そして刀をおろす。

「十分だ。これでお前の中に入れる。お前は十分に強い。」

「認めてくれた...、という認識で良いのかな。ひとまず安心したよ。」

九尾は狐のお面のようになり、浮いて一条の肩にかかった。お面から先程の九尾の声がする。

「これで取り憑きは完了だ。お前はいつでも私の力を使えるぞ。」

「どういう感じなんです?誰かに取り憑かれるのって?」

唖然とする隊員を後ろに、僕は歩み寄り一条に聞いた。

「うーん、何っか変な感じだな。自分以外の何かが自分にあるっていうのを顕著に感じる。」

「まあ、私の魂がお前の体にある状態だからな。お前が感じた感覚は私にも共有されている。」

まだ任務の時間だが、他の隊員2人にパトロールを引き継いで、僕らは管轄本部に戻る。現場に居合わせた僕ら2人と、コトノハとで今日の説明をする。

「黒崎、この人誰だ?」

「ハンター管轄本部でハンターの活動を取り仕切ってる黒崎コトノハさん。一応僕の義理の姉ね。」

「お前の兄貴の結婚相手ってことか?」

「いや?僕の戸籍を作るって時に僕の姉になっただけ。」

「こんなキレイな人が姉貴とか羨ましいなあ、クッソ。」

「いや、僕の部屋に来ては酒飲んでそのまま寝るしそしたらベッド占領されるし普段の姿こんなんにさせられるし。」

「それはお前が元々女みてーな見た目だからじゃねーの?まあ好かれてるみたいでよかったじゃねーか。」

話しているうちに、お茶を淹れていたコトノハが戻ってくる。

「それで、大事な話って?」

「隣の同期の一条さんについてなんですけど...。」

「あの...、自分に幽霊が憑きまして。いやまあ、自分の意思は残っているんですけどね。」

「そして取り憑いたのが私だ。九尾の狐、今は稲荷だ。まあ、九尾でいいぞ。」

そして今日あったことを説明していく。まとめるとこうなる。

1,九尾の狐が一条に取り憑き一条が九尾の力を得た。

2,九尾は何者かの差し金でこうするように言われそうした。その者はスダチを殺人鬼にした者と同一である。

3,黒崎スダチは死神の魂が人間に取り憑き、その人間が1度死亡した際、死神の持つ再生能力によって体を再生し、元の肉体の持ち主の魂だけが死亡したことで肉体に死神の魂だけが入った状態である。スダチに操られる以前の記憶が無いのは記憶喪失であることには間違いない。

4,九尾はその者について少しだけのことは知っているがこれ以上のことは話すことを禁じられている。話した場合は特殊能力により肉体の持ち主もろとも死亡する。

ということになる。

「やっぱり、少し悲しいですね。肉体の持ち主さんに申し訳なくて。」

「じゃあ君が、その子の分まで生きてあげればいいよ。君に罪の意識はいらない。君はその体で人生を謳歌すれば、きっとその子も少しは喜ぶんじゃないかな。」

「そう言われたら、少しほっとします。自分が生きてても許されるって思えるのが、僕は嬉しいです。」

「とにかく、その何者か、まあ...、正体不明(アンノウン)とでもしようか。正体不明には何か目的があってこういうことをしてるわけだよね。何がしたいんだろう...。」

「その目的は、私も知らない事だ。恐らく、着実に計画を進めているだろう。」

「と言っても、まだ全くもって分からないですし、こちらから何か仕掛けることもできないですよね。」

「そうだな。私も下手に話せないし、何より死神は記憶がない。今はただ、私たちで手掛かりを探るのみだ。計画を進行していけば、我々にも知り得るところがあるやも知れん。」

「そうだな...。こちらの戦力も上がって、幽霊を倒すのにも役に立つ力を活かして、何か探れるというのは良いかもな。」

「ねえ一条君。ちょっとそのお面着けてみてよ。」

「え、なんで...、ですか?」

「ちょっとどうなるのかなあ...、って。」

一条は言われてそのままお面を着ける。

「着けたらどういう感じ?」

「うーん、なんかしっくりきますね。」

「それは一条さんが元々狐顔だからじゃないですか?お面着けたときと外したときほとんどおんなじですよ。」

「いや、ルックス関係ないだろ。」

「どうかな?九尾に適応する体だから狐顔なのかも?」

最後の方はほとんど遊んでいたが、今日は中々収穫のある1日だった。僕はあんな気持ちの悪い景色を見せてくれた正体不明を絶対に殺したいという気持ちだ。そのなかで、コトノハがこのあいだ言っていたように人助けもできたら良いかもしれない。とにかく僕は、正体不明の計画を止める。そして殺す。絶対にだ。

こんな風に大体2話~3話で話を一区切りさせる予定で書いていきます。次回以降もお楽しみにしていてください。

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