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東京の西に関する、いわゆる怪異の断章  作者: 藍沢 理
第8章 歴史の暗部

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第5話 同調査ノート添付資料:鹿島踊りの古写真のデジタル解析画像

武蔵野文理大学 人文学部 民俗学研究室

調査者:久坂部遼一(准教授)

調査期間:2025年4月~5月



デジタル画像解析報告書

解析実施:武蔵野文理大学情報工学科画像処理研究室

解析対象:鹿島踊り集合写真(推定昭和5年撮影)


解析結果


元画像:6.5×8.5cmの白黒写真

解像度:4800dpiにてスキャン後、AIによる超解像処理を実施


異常検出箇所:


背景の樹木群(画像座標35°46'52.2"N 139°02'23.4"E)に、説明困難な陰影を検出。


陰影の特徴:

・高さ:推定15~18メートル

・幅:推定3~4メートル

・形状:人型に類似するが、腕に相当する部分が異常に長い

・濃度:周囲の影と比較して30%濃い


技術的所見:


1.レンズフレアやフィルムの劣化によるゴーストの可能性を検討したが、該当せず

2.二重露光の痕跡なし

3.後年の加工・修正の形跡なし


結論:


撮影時に実際に存在した「何か」が写り込んだ可能性が高い。ただし、それが何であるかは特定不能。画像処理技術の限界により、これ以上の解析は困難。


付記


興味深いことに、踊り手たちは全員、この陰影とは反対方向を向いて整列している。意図的に背後の存在から目を逸らしているような配置である。


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