91.加速チートは止まらない
今日も解体で広場に来ていた。
「今日もみんなが頑張れるようにライルが何かしてくれるかもしれないから、頑張ってクリーミーカウの解体をしよう」
ヒューズさんがそう言うと、
「「「「おお!!!!」」」」
と村人達の気合いが入る。
「わかりましたよ。もし今日中にクリーミーカウの解体が全部終われば、最高の夕飯を用意しますよ」
「「「「おおおおおお!!」」」」
村人のやる気がさらに上がった。
「そのかわり、午後からブライズさんとチャールズ兄は借りますからね」
「「がんばります」」
▽ ▽ ▽
試したいことがあり、鶏舎に来ていた。
鶏舎ではギューとケーが仕事をしていた。
「おつかれ。ありがとね2人とも」
そう声をかけると頷いてくれた。
トサカのところにきた。
「トサカ、お願いがあるんだけど」
コォーーーコケ!
バッグから青い卵を取り出し、「これを孵化させたいんだけど、温めてくれたりする?」
コォーーーコケー!!
トサカは卵を受け取ると、藁で作った巣のようなものに卵を置いて温め始めた。
「ありがとう。なんかあったらギュー・ケーに言ってね」
コォーーー!
これで青い卵が孵化したらすぐわかるし、トサカとルビーがいれば強い個体が暴れても制圧できるはず。
トサカ達が産んだ卵を数個もらって、鶏舎を後にした。
▽ ▽ ▽
時間になるまで、庭の花畑でノコ虫軍とだらだらしていた。
樹液酒場には少し樹液が出てたみたいで、
ノコが美味しそうに舐めていた。
「そろそろ時間だから行ってくるね。シモン、布ありがとねーあとで使わせてもらうね」
チチチチ!
俺は学び舎へ向かった。
学び舎の中に入ると、ブライズさんとチャールズ兄がすでにいた。
「2人ともお肉持ってきてくれました?」
「解体したてを持ってきたよ」
「ありがとうございます。今日のメニューは肉三昧です!カツとハンバーグと唐揚げ、そして前に作ったローストボアのクリーミーカウバージョンのローストビーフです」
「がんばります師匠!」
「ローストビーフは私がやってみたいんだがいいかな?」
「そのつもりでした。カツと唐揚げはチャールズ兄。ハンバーグとローストビーフはブライズさんお願いします」
「「はい!」」
「マヨネーズも忘れずに」
ブライズさんとチャールズ兄が調理を始めた。
▽ ▽ ▽
ゴーレが夕方ごろ学び舎にきた。
「マスター。そろそろ解体が終わります」
「思ったより早く終わったね。みんなだいぶ早くなったね」
「ラビットの解体を経験した人達は、スピードがみるみる上がっています。従業員一同も慣れていない割には早くできております」
「そうか、良かった。ゴーレはみんなに家からコップ持ってきてって言って。特に大人達に」
「わかりました。解体が終わり次第、広場の設営を速やかに行います」
「ありがとー!料理が完成したら、向かうね」
「承知しました」
▽ ▽ ▽
広場につくと、広場がいつものパーティー会場になっていた。
みんなぐったりしている。
「みなさん、お待たせしました。本日は肉づくし、マヨネーズづくしです!」
「「「「おおおお!!」」」」
テーブルに料理を並べる。
みんなが食べ物に押し寄せる。
みんなが食べ物に目がいっている間に、マジックドリンク製造タンクを取り出した。
「ビールを5℃で設定して」
そしてヒューズさんを呼ぶ。
「ヒューズさん。ちょっとコップ持ってこっちきてください」
「なんだ?コーラか?あれは美味いから今日も飲めるのは嬉しいぞ」
「コーラじゃないんです。試しに飲んでくれません?僕が飲めないんで」
「ライルが飲めない?まさか!」
ヒューズさんはコップにビールを注ぎ、勢いよく飲んだ。
「エールじゃねえーか!しかも冷たいし美味い!」
「これはエールみたいなものでビールと言います。美味しいですか?」
「お世辞じゃなく、今まで飲んだ酒の中で1番美味いぞ!」
「なら良かったです。じゃあみんなに伝えるんで、コップについで席に戻ってください」
「おう!ギリギリまで注がせてくれ」
ヒューズさんはギリギリまで注ぎ、こぼしそうになりながら席に戻った。
「大人のみなさん。今回はこの肉三昧によく合う飲み物を用意しました。エールのようなお酒、ビールです!
僕は味見ができないのでヒューズさんに飲んでいただきました。ヒューズさんどうでした?」
「今まで飲んだ酒で1番うまかった!」
「「「「おおお!!」」」」
「今日は特別にビールが飲み放題です。子供はコーラを飲んでねー!では解体お疲れ様でした!楽しく飲み会してください!」
「「「「うおおお!!」」」」




