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7.石の鳥

俺は鳥の鳴き声のもとへ到着した。


「なんか気持ち悪い鳥だな、石の鳥?が4羽か。あーこういう時に鑑定を使えるのがお決まりだろ。なんで持ってないんだよ」


石の鳥に攻撃を仕掛けようと鳥のモンスターに近づいた。

鳥のモンスターはまだ俺に気づいていない。


「あれ?なんかを攻撃してる?血だらけでよくわからないけどモンスターの死骸でも食べてるのか?」

鳥のモンスターは地面にうずくまっている血だらけの何かに攻撃をし続けていた。


「あっちに気を取られてるうちに攻撃を仕掛けるしかないよね。エアショット!!エアショット!!」

手のひらから出てきた風の塊はレベルアップをしたおかげか、バスケットボールサイズになっていた。

エアショットは鳥のモンスターに直撃した。


ギャーギャー

ギャーギャー


鳥のモンスターには全くダメージが入っていない。


「身体が石でできてるのか?全然効いてない。やばいなー新しく取得した魔法を使うしかないのか。練習なしで新しい魔法使うと大体問題が起きるのが異世界転生あるあるだから使いたくなかったんだけど、しょうがないか」


鳥のモンスターは俺を標的にし、

4羽同時に突進しようと高度を上げ始めた。


「おいおいおい!流石にレベルアップしたからって5歳の身体じゃ一発で死んじゃうぞ、ぶつかる前に撃ち落とすしかないか」


手のひらを高度をあげた鳥のモンスター達に向けた。

「名前的にこの魔法なら石の身体にもダメージが与えられるはずだ!くらえ!ウィンドアロー!!!」

頭上に4つの風の矢が現れた。


高度をあげた鳥のモンスターは俺に向かって突進し始めた。


「手のひらから出るタイプの魔法じゃないのかよ。どうやったら飛ぶんだ?飛べー!違う!行けー!違う!腕を振る!違う!指を指す!」


風の矢は指を刺した方向に飛んでいき、

鳥のモンスター4羽に直撃をした。

鳥のモンスターはそのまま地上に落ちていった。


「よし!一撃!指差しして発射したらほとんど自動だったから、オート追撃か想像通りに動くかのどっちかだな。これは検証が必要だな」


俺は興奮を抑えながら、鳥のモンスターの死骸から魔石を回収をしにいった。

「スライムよりちょっと大きい魔石だ。それも4つ。これ絶対1つ10ポイントくらいあるだろ」

鳥のモンスターの魔石をマジックバッグにしまい、

完全に空が赤く染まっていることに気づいた。


「やばい!こっから家まで30分、疲労を考えると45分はかかる。早く帰らないと」

家に急いで帰ろうとすると、

鳥のモンスターが攻撃していたものが動き始めた。


「うわ!びっくりした!なんだ?」

俺はもぞもぞと動く血だらけのものを覗き込んでみた。

「馬の子供?ポニー?血だらけで死にかけてるな」


血だらけの馬のモンスター?は何度も立ち上がろうとするが、体力も気力もないのか立ち上がることができない。

しかしその目は死んでいなかった。強い眼差しで見つめてくる。


「はぁーしょうがないよね。目の前で死にかけてて助けを求めてるし、いじめられてるモンスターを助けるのは異世界転生あるあるだからな」


俺は馬のモンスターに近寄っていった。



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