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78.歓迎会開始

広場についた。


会場の設営はすでに終わっていた。

「村長。広場を使わせてくれてありがとうございます」

「いいんだよ、ライルのおかげで村に人が増えたんだから。盛大に歓迎しよう。ちなみに新作はあるのか?」

「ありがとうございます。新作はありますので期待してください」


村長と話し終わると、入れ替わるようにアメリアが話しかけてきた。

ラビット型の解体も参加してなかったので、俺のエクストラスキル取得のパーティ以来だ。

「ライル!今は負けてるけど私だって村のためになることをして見せるから!」

「アメリアも勉強頑張ってるって聞いたよ」

「嫌味?算術をあなたに教わってるルークより計算ができなかったことを知ってるの?」

「いや、知らなかったけど。アメリアも学び舎来る?」

「行かないわよ!あんなところ。私は自分の力でできるわよ!」

「わかったよ。でも来たくなったらいつでも言って。エクストラスキルの相談もきくから」

「行くわけないでしょ!」

そういうとアメリアはどこかへ行った。



疾風の斧がうちの従業員を連れてきた。

「ヒューズさん達ありがとう。みんな、今日はみんなの歓迎パーティーだから楽しんで。村の人全員来てるから仲良くね。ジョシュとベラとララはカシムとニーナについて行って。他の人はヒューズさん達と一緒にいて。ご飯は俺も作ったから楽しみにしててね」

「「「「はい!」」」」



村長のいつもの挨拶が始まった。

「今日は開始の挨拶の最後に、この村に村人を増やしてくれたライルにスピーチを頼みたい」


村長のむちゃぶりだ。

前々回のパーティーではみんなを放心させて、片付けをやらざるを得ない状況になった。


「えーカインの息子ライルです。先日、商人ギルドで商会登録をしました。ライル商会といいます。そして街で出会った数人を従業員として雇うことにしました。みんな立ってもらえる?

ハーマンとアリソンのハーマン夫妻、

ゾーイとルーシーとオリバー

獣人のチェスターとジョシュとベラとララです。

みなさんご迷惑おかけするかと思いますが、よろしくお願いします」

「「「よろしくお願いします」」」

従業員達も頭を下げた。


そういうと村人から声が飛び交う。

「よろしくー!」

「村に来てくれてありがとう」

「よろしくね」

従業員達は安心した表情をしている。やはり少し緊張していたみたいだ。


「カラッカの商人ギルドから30日に1度、この村に仕入れに来てくれることが決まりました。その際日用品なども持ってきて欲しいと伝えたので、前よりも生活がしやすくなると思います。

あと、学び舎で疾風の斧に教えを受けていたニーナとカシムですが、

カラッカの冒険者ギルドにて、試験に合格し冒険者としての資格を得ることができました。

ライル商会では、今後も様々なことにチャレンジしていきますので、ご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」


「「「うぉーーー!」」」

パチパチパチパチ

盛り上がる村人達。


それを見てヒューズさんは

「村人がライルの異常さに順応してきたな」

とつぶやいた。



「では乾杯!」

「「「「「「「乾杯」」」」」」」



歓迎会は開始された。


▽ ▽ ▽


食べ物チートは今回もすごかった。


唐揚げ×マヨネーズ

唐揚げ×レモン

これは最強だ。


奥様方から怒涛の質問を返答し、やっと落ち着いたと思ったら、ルークとシャルが俺の元へきた。

珍しい組み合わせだ。


「「師匠!」」

「珍しい組み合わせだね。どうしたの?」

「ぼくも、強くなりたい!」

「わたしも!」


なるほど。今まで近くにいたニーナとカシムの急成長に焦り始めたようだ。

「明日から学び舎も再開だからがんばろ。2人がエクストラスキルを取得したら、俺が直々に教えるから」

「わかった!頑張る」

「私もお兄ちゃんより強くなる!」

そう言って自分のテーブルに戻っていった。


俺も珍しく、テーブルを回ってみた。

従業員達のテーブルに行くと、

「ライル様!こちらに座ってください」

とアリソンさんが言ってきた。


俺はアリソンとハーマンの近くに座った。

「ありがとうアリソンさん、二人ともご飯は美味しい?」

「とても美味しいです」

「村の人から聞きました。この料理はライル様が考えられたと」

「まあ一応ね。気に入ってくれたらよかったよ」

「ライル様はすごいです」

「そんなことないよ。あ、そういえば2人に頼みたいことが」

「なんでも言ってください。あとライル様、私達のことは呼び捨てで結構です」

「そういうなら呼び捨てにするね」

「それで頼みたいこととは?」

「ハーマンのエクストラスキルがどれくらい効力があるか試したくて、近々森に一緒に行ってくれない?」

「わかりました。ぜひ行かせてください!」

「あとアリソンには、服のデザインをして欲しくて」

「え?本当ですか?」

「うちのシモンとキリーが服を作れるんだけど、デザインとかはできないんだ。紙を商業ギルドに頼んであるから、それが届いたらお願いしたい。アリソンにはライル商会の縫製部門を頑張って欲しい」

「ありがとうございます。私、服を考えるのは好きだったんですが、作るのが苦手で諦めてたんです。頑張りますのでよろしくお願いします」

「よろしくね」


僕は席を立ち上がりながら、

「じゃあ、他のみんなのところ行ってくるね」

「はい!いってらっしゃいませ」



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