61.出発前夜
村に着いてからはバタバタだった。
ストロングボアを即行で解体してもらい、ニーナとカシムに魔石を1つずつあげた。
問題はそのあとだ。
ニーナがここ数日で大人びたと感じてたから気が抜けていた。
5歳の女の子だったことを忘れてた。
グーちゃんを家に連れてくと駄々をこねた。
女の子のわがままなんて可愛いもんだが、ストーングリズリーを家に連れて帰りたいなんてなかなかハードなわがままだ。
ニーナにうちの厩舎にいるし、明日もすぐ会えるからと説得してやっと家に帰ってくれた。
そして今からゴーレと会議だ。
「ゴーレ、とりあえず俺らがカラッカの街に行ってる間にやって欲しいこと全部言っていい?無理なことがあったら教えてほしい」
「承知致しました」
やって欲しいことをとりあえず全部言った。
・種がある野菜は全種類植えておいてほしい。
・厩舎の庭の1Dにクヌギの苗木と花の種を植えてほしい。
・リンゴの苗を畑のどこかのエリアに作ってほしい。
・芝生の販売も考えてるから芝生エリアも作ってほしい。
・同じくヒール草も採種して薬草エリアを作ってほしい。
「これなら問題ありません」
「次は売るものの確認。ゴーレ、詳細言える?」
「問題ありません」
ゴーレは売るもののリストを教えてきた。
野菜15箱
シモン布白(2m×50m) 20ロール
シモン布黒(2m×50m) 55ロール
シモン糸白(30m) 80個
シモン糸黒(30m) 150個
シモンキリー服 上50着 下40着
エルフの弓(低級)
ホーンラビットの革(低品質) 25個
ホーンラビットの革(中品質) 114個
ホーンラビットの革(高品質) 64個
リトルデビルラビットの革(低品質) 21個
リトルデビルラビットの革(中品質) 82個
リトルデビルラビットの革(高品質) 53個
ロングホーンラビットの革(中品質) 36個
ロングホーンラビットの革(高品質) 85個
デビルラビットの革(中品質) 30個
デビルラビットの革(高品質) 83個
ストロングボアの革(高品質) 4個
「相当増えたな。マジック馬車の容量は?」
「問題ありませんが、これ以上増えてしまうといろいろ考えないといけないかもしれません」
「了解!気をつけとくね。馬車ってカスタマイズできるんだっけ?」
「魔石の大きめのものがあれば可能なはずです」
「冒険者ギルドとかで買えたら買おう」
「わかりました」
「ゴーレ的に心配なことある?」
「ヒューズ殿が言っていたのですが、盗賊がいる可能性があるみたいなのでそれですかね?」
「盗賊とかいるのか」
「マスターも含め年齢が低い方が3名いらっしゃるので、誘拐して奴隷商に売ろうとするやつもいるかもしれません」
「こわ!気をつけるね」
「マスターは私が守ります」
「みんなも守ってね!」
「承知致しました」
「あとスケジュールも確認していい?」
「はい。お願いします!」
「明日の昼出発して、移動2日だから2泊車中泊。
2日後の昼に到着予定で、そのまま冒険者ギルドでテイムモンスターの登録・冒険者登録。
ヒューズさんは依頼の報告・ラビット種の報告・卵の報告して宿屋に泊まる。
3日後に商人ギルドの登録と販売。
4日後の午前中に魔法適正検査をし、終わり次第村に向けて出発。
6日後の昼、村に到着予定」
「問題ありません」
「こんなもんかなー。お疲れ」
「お疲れ様でございました」
「ゴーレも休んで。俺も寝るわ」
「おやすみなさいませマスター」
俺は部屋に入り、ベッドに潜り込み寝た。
 




