4.アイテムチェック
マジックバッグからガチャで獲得したアイテムを出す。
昆虫ゼリー・ポーション・種芋・モンスタースナック
「定番のアイテムボックスが良かったけど、5歳の身体にはこのマジックバッグがぴったしだな。容量ってどれくらい入るんだろ」
容量について考えてると先程『風魔法』で破壊した大木が目に入る。
「とりあえずやってみるか、エアショット!!エアショット!!エアショット!エアショット!」
風の塊が大木にぶつかり大木を破壊する。
「頭がクラクラするなー。これが転生あるあるのMP切れか?でもすぐ治ったぞ、なんでだ?」
ステータスを開く
【名前】 ライル
【年齢】 5
【職業】 農家
【レベル】 1
【生命力】 60
【魔力】10 /60
【筋力】 20
【防御力】 10
【俊敏力】 10
「MPを使い切ると最大値が増えるのか、エアショット1回につきMP10消費。使っても一瞬クラっとするだけだから、頻繁に使って最大値を増やしたほうが良さそうだ」
破壊した大木の破片をバッグに詰めていき、入らなくなるまで詰め込んでいった。
「だいたい2㎥くらいの容量だな。今の俺には充分すぎるくらいだな」
続いて、俺は昆虫ゼリーを手に取った。
「これってカブトムシ育てる時の餌だよな。これも完全にハズレだろ。もしこの世界にカブトムシとかクワガタがいるようなら、捕まえてみてもいいかな」
ポーション(中級)
「中級ってどれくらいの怪我を治せるんだ??一応レアだったからそこそこいいやつだと思うんだけどなー、家の近くで怪我したらお母さんが聖魔法で治療してくれるから緊急用で持っておくか」
ジャガイモの種芋
「これ、種芋って書いてあったけど普通のジャガイモと種芋の違いってなんだ?こういう時に知識チートがあればうまくやれるのにな。前世で俺は何をしてたんだ!この世界にもジャガイモはあるから、頃合いを見てお父さんに聞いてみるか」
モンスタースナック
「今回のガチャの目玉商品。前世のお菓子みたいにしっかりパッケージに入ってるし、見た目が歌舞伎揚みたいだ。3つも入ってるな。転生してからお菓子食べてなかったから一つ食べてみようかなー」
1つを取り出し小袋を開けようとすると、パッケージに注意書きが書いてあることに気付く。
[人間が食べると身体が破裂しますので食べないように]
「あっぶねー!注意書き見逃してたら前世と同じように何にもやらずに終わるところだったって!
やめてくれよ。てかパッケージに使用方法書いてあるじゃん」
[使用方法]
このスナックはモンスターの大好物です。
モンスターにスナックをあげると仲良くなれる可能性があります。
小袋をあけて放置していると、匂いにつられてモンスターが集まってくるので気をつけてください。
「仲良くなれる可能性があるって言い回し怪しすぎるだろ、これも使い方はレベリングの時とかだよな、転生あるある的に考えると。それなりにモンスターと戦えるようになったら使うとかだな。でも今の段階ではハズレだなー」
アイテムをマジックバッグにしまい、空いている場所に木の破片を詰め込んでいく。
「お母さんに薪として渡したら喜んでくれるかな?」
そんなことを思いながら、家へ向かって歩き出した。
「そうだ、ガチャもチェックしなきゃだな。流石に初回の10連のみってことはないよな?」
ステータスを開き【ガチャ】をタップする。
「流石に初回10連はもうないか、あるのは通常ガチャっていうのと前世ガチャ?ってやつか」
☆通常ガチャ
一般的なガチャだよ!
アイテム・スキルなど様々なものからガチャができるよ!
1連 50P 10連+1 500P
☆前世ガチャ
あなたのためになるガチャだよ!
10連1回限りの限定ガチャ!
10連 10,000P
「通常ガチャはスマホゲームのガチャそのものだな、まあ基本このガチャを回していく感じになるんだろうな。前世ガチャはこのポイントだからテレビや携帯とか銃とか戦闘機とか前世にあったお得グッズが貰えるんじゃないか?ちょっとワクワクしてくるな!てかポイントってどうやって貯めるんだ?」
ガチャ画面には所持ポイント0の文字
「これも色々試していかないとだな。テンプレだと、経験値・お金・討伐数・魔石・ミッションクリアのどれかだろう」
ガチャの確認をしていたら、家が見えてきた。
所有してる土地はとても広いが未整地の場所も多い。
「明日は『秘密基地』の確認とMPの最大値を上げる作業だな。畑作成が何かに役立つかもしれないし」
家の方を見ると両親が手を振って待っている。
「今度こそ後悔のない人生にしないとな」