47.土地購入と疾風の斧の拠点
今日は昼前まで寝ていた。
自称弟子達の学び舎までの案内はゴーレに任せた。
昨日の夜、両親に色々説明をした。
・キリーとキリー隊について
・大量のモンスターを討伐したこと
・その魔石と素材をヒューズに一部を買い取ってもらったこと
・そのお金の一部を今日使いたいこと
・解体してないモンスターが大量にあり、村長に相談すること
・そのモンスターを狩ったのは疾風の斧ということにすること
・土地を買った後にすぐ改造するから、家の荷物を運べるように準備をしてほしいということ
俺は土地を買って余ったら貯蓄しておいて欲しいと、金貨9枚をお父さんに渡した。
▽ ▽ ▽
俺とお父さんとヒューズさんは村長家の応接間に案内された。
ローファス村長が部屋に入ってくるなり、ヒューズさんに話しかけた。
「ヒューズさん。カインから話は聞きましたよ。このヤルク村を拠点にしてくれると!しかも最近はうちのルークに剣術や勉強を教えてくださって。ありがとうございます!」
「いえいえ、村を拠点にしたのも、ルークくんに色々教えてるのもここに居るライルの案です」
「へ?」
ローファス村長はきょとんとした。
俺はヒューズさんの足を思いっきり踏むが全く効いていない。
「ライルがですか?エクストラスキルがものすごいのはパーティで感じたので、ルークが特訓?をするのを許可したのですが、それはヒューズさんが教えてるわけではないのですか?」
「教えているのは私達ですが、どんな授業をするのか、誰に何を教えるのかなどは全部ライルが考えています」
ローファス村長とお父さんが唖然としてる。
それを見て、学び舎のことお父さんに伝えてなかったことを思い出した。
「ライルはすごく優秀な子供です。素敵な親御さんにも恵まれています。なので近くで何をするのかを見てみたいと思い、この村を拠点にすることを決めました」
「そうなんですね、私もライルの認識を改めないとですね。すみません、話が逸れてしまいましたね。では土地の購入の話をしましょう。ヒューズさんが適正価格で購入した土地を格安でカインに売るという認識で間違い無いですか?」
「「問題ないです」」
「わかりましたでは、土地選びから始めましょう」
▽ ▽ ▽
土地購入はすんなり終わった。
元々ある土地の北と東に少しずつ増やした感じだ。
予定通り大金貨2枚分の土地をヒューズさんが購入し、それをカインが大銀貨8枚で買った。
素材を売って手に入れた金貨5枚も東側に土地を購入して使った。
「村長。もう一つご相談があるのですが」
「どうしましたか?」
「先日、大量のモンスターを狩りまして、それの解体を村の皆さんに手伝ってもらいたいのですが、どうでしょうか?報酬は手伝ってもらった日ごとに一定数の肉と考えています」
「それはありがたい申し出ですね。ちなみにどんなモンスターがどれくらいあるんですか?それによって何人にお願いするか決めないとですからね!」
「うさぎ型のモンスターが、大小合わせて約600ですね」
「600!!村人全員でお手伝いします!」
「では、明後日からでお願いします」
「はい!場所はパーティをした広場をお使いください」
「ありがとうございます」
村長は肉が手に入るからか、ニヤニヤが隠しきれていなかった。
▽ ▽ ▽
そのあと、色々すんなり決まった。
未未未未未未未未 E
廃未厩畑畑未未未 D
畑畑未畑畑未未未 C
畑畑未家未未未未 B
家畑未畑家未未未 A
12345678
土地を買い、このように広がった。
「よし!改造始めるぞ。ゴーレ、敷地内にいる人を全員敷地外に。アカ・アオ・キー・ドリーを俺のところに」
「承知致しました」
▽ ▽ ▽
「まずは、8Aに疾風の斧の拠点を作るぞ。小屋作成!カスタマイズ!おっ!カスタマイズできるものが増えてる。サイズはエリアの半分くらいで、よし」
バッフン
2階建ての木造の家が出来上がった。
1階にはリビング、ダイニング、キッチン、トイレ、脱衣所付き風呂が二つ。
新しくカスタマイズできるようになった、
マジックボックス(内容量25㎥・時間停止機能付き・登録者のみ使用可能)をキッチンに設置。シンプルソファ・ローテーブル・テーブル・椅子を設置。
玄関には靴入れを作り、靴を脱いで入る文化を染み付かせようと試みる。
2階には5部屋とトイレ。
3部屋にはベッドとクローゼットとマジックボックス(内容量10㎥・登録者のみ使用可能)を設置。
残りの2部屋はとりあえずなにもなし。
「次は拠点の裏の余ったスペースに物置を。小屋作成!カスタマイズ!」
バッフン
物置には棚数個とマジックボックス(内容量30㎥・登録者のみ使用可能)2つを設置。
「アカ・アオ・キー・ドリー。疾風の斧のみんなの荷物を運ぶの手伝ってあげて。ゴーレは疾風の斧のみんなに、家で靴脱ぐってこととアイテムボックスの登録だけさせておいて」
「承知いたしました」
アカ・アオ・キー・ドリーも頷いて走っていった。
「『秘密基地』レベルアップしてんじゃん。スキルも色々レベル上がってるし」
小さなウィンドウが表示された。
[小屋作成で作れるようになるものを選択してください。風車・城(小)・牢屋・馬車置き場・噴水]
「小屋じゃないやつばっかなんだけど、とりあえず馬車置き場を選択!そしてステータス!」
○秘密基地LV4
→畑作成LV2
任意の場所に植物がなかなか良い状態で成長でき、成長速度が早い畑を作成。
→柵作成LV3
任意の場所に頑丈な柵・門扉・門扉(大)を作成する。
→小屋作成LV4
任意の場所に小屋を建てることができる。
カスタマイズすることができる。
(作れる建物:物置・小さな家・中型の家・馬車置き場(2台用))
→厩舎作成LV2
任意の場所に厩舎を建てることができる。
(4頭用・6頭用)
→建築物移動
『秘密基地』で作成したものを移動することができる。(マップ使用時のみ)
→設置アイテム移動
『秘密基地』のエリア内にある、『秘密基地』の能力で設置していないものを移動することができる。
→植物成長促進
任意に選択した植物の成長を早める。
1日2回以上同じ植物に使うことはできない。
→地面硬化
任意の場所の、地面の硬さを変えられる。
「よし、チート最高!馬車置き場もちょうどいい。マップ!柵作成!これで門扉をつけて、これとこれを設置して、よし」
バッフン
7Aの道に面しているところに柵と門扉(大)を設置。
8A寄りのところに厩舎(4頭用)と馬車置き場を設置して、
余ったエリアは後で使おう。
とりあえず疾風の斧の拠点は完成。
拠点の出来に満足していると、ゴーレが俺を呼びに来た。
「マスター!疾風の斧の皆さんがお呼びです」
「なんか問題かな?」
ゴーレは案内され、疾風の斧の元へ向かった。
「ライル!なんなんだこれは!」
ヒューズさんが俺を見つけると物凄い勢いで話しかけてきた。
「あれ?なんか足りなかったでした?特別なのはお風呂2つ作るってとこだけだったと思ったんですが、俺なんか忘れてます?」
「特別なのは風呂だけじゃねーよ!全部凄すぎなんだって!」
「アイテムボックスだって、キッチン用と個人に1つずつ?しかも、登録者以外使えない?凄すぎだろ」
「あ!物置にもちょっと容量大きめのを2つ設置しといたんで、登録しといてくださいね」
「さらに2つ・・・お前ってやつは」
「この村から出たくなくなりましたね?あっ!これ鍵なんで、無くさないように」
「お前に手を貸す決心はできてたが、より決心がついたわ」
「あとで学び舎も新しく作成するんで、出来たら来てくださいね」
俺はゴーレと学び舎建築予定地に向かった。
「こんな家もらっちゃったら、また俺らの利が多くなっちまったよ」




