45.また卵
「ふぅー終わった。身体が勝手に動くから疲れないけど、なんか疲れた感覚になるな」
『掃除』を終えた俺は、目の前に積まれてるものを確認していく。
魔石・角・身体が大量に積まれていて、離れたところに頭が積まれていた。
「まあ、さっきと同じか。シモンとゴーレ、血抜きお願い」
「承知致しました」
チチチ!!
ゴーレとシモンは手際良く血抜きを始めた。
現在の成果
ホーンラビットの魔石 203個
リトルデビルラビットの魔石 156個
ロングホーンラビットの魔石 121個
デビルラビットの魔石 113個
デビルホーンラビットの魔石 7個
ホーンラビットの角 203本
ロングホーンラビットの角 121本
デビルホーンラビットの角 7本
ホーンラビットの身体 203体
リトルデビルラビットの身体 156体
ロングホーンラビットの身体 121体
デビルラビットの身体 113体
デビルホーンラビットの身体 7体
ジジジジジジ!
ノコが俺の腕を顎で軽く挟んでくる。
「どうした?」
ジジジジ!
とりあえず引っ張られるのでついて行った。
戦っていた場所よりちょっと奥に入っていく、
そこには白と黒のモコモコがあった。
「さっきの奴らの毛だな」
さっきまで戦っていたラビット達の毛が大量に落ちていた。
手で触って確認していると、硬いものがぶつかった。
「なんだこれ?」
手に取ったものは、真っ黒でうっすら赤いラインが入った卵だった。
「また卵だ、大量発生って卵が関係してるの?いや、ゴブリンのところに卵はなかったから関係ないか。とりあえず帰ったらヒューズさんに報告だな」
血抜きをしている場所に戻るとでっかいイノシシが2頭、血抜きされていた。
「これは?」
「血抜き作業中に襲ってきたので、私が止めて、キリーが首を落としました」
「一応『鑑定』と『掃除』するね。鑑定!」
【ストロングボア】
大きな牙がついたイノシシ型のモンスター。
中型モンスターの中では最小に含まれる。
突進攻撃を得意とする。雑食。
「中型モンスターで最小??ストロングボアより1回りくらい小さいデビルホーンラビットは小型なん?基準わかんねー。とりあえず掃除!」
ストロングボアの頭はラビット達の頭と同じ場所にいき、目の前には牙が4本と魔石2個。
「腕が疲れた。俺、ストロングボアの頭を持ちあげたぞ。掃除使わないと絶対持ち上げられないだろ」
現在の成果
ホーンラビットの魔石 203個
リトルデビルラビットの魔石 156個
ロングホーンラビットの魔石 121個
デビルラビットの魔石 113個
デビルホーンラビットの魔石 7個
ストロングボアの魔石 2個
ホーンラビットの角 203本
ロングホーンラビットの角 121本
デビルホーンラビットの角 7本
ストロングボアの牙 4本
ホーンラビットの身体 203体
リトルデビルラビットの身体 156体
ロングホーンラビットの身体 121体
デビルラビットの身体 113体
デビルホーンラビットの身体 7体
ストロングボアの身体 2体
謎の卵 1個
▽ ▽ ▽
血抜きの様子を見ると数が多いせいか、終わるまでまだ少しかかるみたいだ。
「ステータスとスキルの確認するか」
【名前】 ライル
【年齢】 5
【職業】 農家
【レベル】 30
【生命力】 555
【魔力】907
【筋力】 91
【防御力】 67
【俊敏力】 25
【スキル】
○エクストラスキル
ガチャ
○パッシブスキル
スロット1:スキルホルダー
スロット2:隠蔽
スロット3:騎乗
スロット4:料理
○通常スキル
スロット1:風魔法LV5
→エアショットLV4
→ウィンドアローLV3
→エアアームLV3
→癒しの風LV3
→ウィンドカッターLV2
スロット2:秘密基地 LV3
→畑作成LV2
→柵作成LV2
→小屋作成LV3
→厩舎作成LV1
→建築物移動
→植物成長促進
スロット3:鑑定
スロット4:掃除
○スキルホルダー
クリーン
【名前】 フリード
【種族】 ブラックスターホース
【レベル】 30
【生命力】 2520
【魔力】540
【筋力】 487
【防御力】 383
【俊敏力】 466
【スキル】
○通常スキル
空歩 LV3
加速 LV3
蹴技 LV4
魔力纏LV3
【名前】 ノコ
【種族】 アイアンスタッグビートル
【レベル】 21
【生命力】 511
【魔力】250
【筋力】 167
【防御力】 901
【俊敏力】 165
【スキル】
○通常スキル
雷魔法 LV1
→サンダーボルトLV2
飛斬 LV2
ギロチン LV2
魔法耐性 LV1
虫軍の将 LV2
【虫軍】
部隊1 シモン(ホワイトクロススパイダー)
部隊2 キリー(フォースサイズマンティス)
【名前】 シモン
【種族】 ホワイトクロススパイダー
【レベル】 17
【生命力】 479
【魔力】650
【筋力】 148
【防御力】 81
【俊敏力】 113
【スキル】
○通常スキル
魔糸生成
布製作
糸操LV3
魔糸縛りLV1
虫隊の長 LV2
暗躍LV2
【虫隊】
クロススパイダー20匹
【名前】 キリー
【種族】 フォースサイズマンティス
【レベル】 12
【生命力】 296
【魔力】100
【筋力】 264
【防御力】 65
【俊敏力】 180
【スキル】
○通常スキル
切断LV2
飛斬LV2
擬態LV3
虫隊の長 LV2
【虫隊】
フォースシッケルマンティス15匹
【名前】 ゴーレ
【種族】 エリートファーマーゴーレム
【レベル】 18
【属性】 水・土・聖
【魔力】925
【筋力】 925
【俊敏力】 170
【アビリティ】
雑務・種まき・収穫・農具整備・倉庫管理・植物成長促進
【同期】
スキル:秘密基地
植物保管箱
無限井戸
「見るものが多いな。とりあえず30レベおめでとう!レベルが上がりづらくなったな。
気になるスキルは『虫軍の将』と『切断』かなー?
『虫軍の将』は隊が増えたからレベルが上がったんだろうな」
○虫軍の将 LV2
虫モンスターを従うことができる。
戦闘時、部下の数だけステータスが少し上がる。
○切断LV2
生物以外のものを切れる。(石の硬さまで)
地面に座りながら、ステータスを見る。
「毎度の如く、大雑把な説明だな。みんなのステータスも上がったし、暇も潰せたし大成功かなー」
今日の成果に満足していたら、自分の服が血だらけなことに気が付いた。
「てか服汚すぎだな。掃除使うと、角とか牙とか引き抜くから、すげぇ血だらけになる。ステータス!『鑑定』と『クリーン』を入れ替えて、クリーン!」
身体と服の汚れが綺麗さっぱりなくなった。
「シモン、おいで。クリーン!」
シモンを膝の上に乗っけ、撫でてあげる。
「シモンはよく頑張ったな、助かったよ。今日のMVPだぞー!」
チチチ!
「これからもよろしくな」
チチチ!
みんなにクリーンをかけ、卵や血抜きが済んだものなどをマジック馬車のマジックボックスに積み込み、マジック馬車を収納。
みんなで家に向かって出発した。
今日は家の裏側方面ではなく、村に続く道に向かった。
キリー隊は長時間飛ぶのは苦手なようなので、道に出てマジック馬車を出してみんなで乗って家に向かった。
「フリードとゴーレも疲れてるのにありがとね」
ヒヒーーン!!
「いえいえ、問題ございません。ご自宅に向かってよろしいですか?」
「ヒューズさんに報告したいから、学び舎に向かって。4Aを畑にして更地にしようと思う。近くについたら柵も一瞬消すから、馬車でそのまま向かおう。」
「承知致しました。4Aの畑にしていただいたら一声かけていただけますか?マジック馬車だから大丈夫かと思いますが、畑のままだと車輪が埋まる可能性があるので、アカ・アオ・キー・ドリーに地面を固めさせておきます!」
「今やっといた。いつもありがと」
「有り難きお言葉」
人生初の馬車移動はとても快適だった。




