44.モコモコモコモコモコ
「また、出てきた!しかも今度は大量だよ!鑑定!」
白いモコモコと黒いモコモコを鑑定した。
【ホーンラビット】
ツノがついているうさぎ型のモンスター。
突進攻撃が得意。
【リトルデビルラビット】
黒い体毛で小さな羽がついているうさぎ型のモンスター。
空中からの体当たりが得意。
【ロングホーンラビット】
ホーンラビットの上位種。
長いツノがついているうさぎ型のモンスター。
毛皮が厚く、防御力が高い。
突進攻撃が得意。
【デビルラビット】
リトルデビルラビットの上位種。
黒い体毛で羽がついているうさぎ型のモンスター。
羽が大きくなり、スピードが上がった。
空中からの体当たりと鋭い爪での攻撃が得意。
【デビルホーンラビット】
ロングホーンラビットとデビルラビットの混合種。
黒いツノで黒い体毛、羽がついている。
「ヒューズさーん!大量発生起きてますよ!!なんでだよ。上位種と混合種?がいるのかよ」
俺達は距離をおいて、戦闘態勢をとった。
「ホーンラビットとリトルデビルラビットはシモンが!上位種はフリードとゴーレが!あのクマみたいにでかい混合種は俺がやる。売れるところ多いっぽいから、できればあんまり傷つけずに。いくぞ。ウィンドカッター!!」
俺は風の刃を飛ばす。
フリードとゴーレはモコモコに突っ込んでいき、シモンは姿が消えた。
風の刃はデビルホーンラビットに当てるが、効いていないようだ。
「どんだけ分厚いんだよ。首切って倒したかったけど、この攻撃じゃダメか?ウィンドカッター!ウィンドカッター!ウィンドカッター!!」
全弾当たるが、少し血が滲む程度のダメージしか与えられない。
デビルホーンラビットが俺に突っ込んできた。
「エアアーム!」
風の腕で止めようとしたが、弾いてずらすことしかできなかった。
「やばくねぇかこれ?エアショットやウィンドアローだとグチャグチャになっちゃうしなー、どうしよ」
▽ ▽ ▽
フリードは困っていた。
ロングホーンラビットの攻撃は『魔力纏』で弾けるが、踏み潰して倒してしまうとツノを折ってしまいそうだからいつもより慎重に戦っていた。
それを見たゴーレが口を開いた。
「フリード、飛んでいる上位種をお願いします。角は私がやりますので」
フリードは跳んでいる上位種を見ると、頷き嘶いた。
ヒヒーン!
フリードは『空歩』と『加速』で飛んでるデビルラビットに体当たりをして落としていき、地面に落ちたデビルラビットの顔面を踏み潰していった。
ゴーレは突進してくるロングホーンラビットの正面に立ち、手から無限井戸の水を出した。
水で威力が弱まったロングホーンラビットの首を掴み、ボキッと骨を折っていった。
▽ ▽ ▽
シモンは『暗躍』と『魔糸縛り』を使って敵をどんどん拘束していくが、あまりにも数が多すぎた。
次々と糸のトラップに引っかかって首が刎ねていくが、死体が多すぎて糸が弛んでしまっている。
糸を張り直すが、数が多すぎて間に合っていない。
『暗躍』のお陰で攻撃を受けることはないが、このまま長引くようなら『暗躍』の効果も薄まってしまう。
シモンは先ほどよりも糸を張りまくり、『暗躍』を使うのをやめた。
シモンに気が付いたホーンラビットとリトルデビルラビットは一斉にシモンに突っ込んできた。
ラビット達は糸に突っ込み首が刎ねまくる。残りは全体の4分の1になったが、やはり糸が弛んできた。
弛んだところからホーンラビットが突っ込んできた。
ホーンラビットはシモンにぶつかった。
しかしぶつかったホーンラビットの首がなくなっている。
シャシャシャ!
大きな鎌がついた腕が4本あるカマキリのモンスターがシモンを守っていた。
カマキリのモンスターは突っ込んでくるホーンラビットとリトルデビルラビットの首を次々刎ねていく。
シモンは魔糸縛りでカマキリのモンスターの援助に回る。
モコモコの中に次々と鎌が少し小さいカマキリのモンスターが現れ、首を刎ねていった。
数分経つとホーンラビットとリトルデビルラビットはほとんどいなくなった。
▽ ▽ ▽
ゴーレとフリードもほとんど上位種を倒し切っていて、周りを見る余裕もできていた。
「シモンへの手助けはいらなそうです。何やら援軍が来たようですよ」
ブルル
「マスターの方も最初は手こずっていたみたいですが、おかしな戦い方で圧倒しているようですね」
ヒヒーン!
「とりあえず、残りの上位種をやってしまいましょう」
ヒヒーーン!!
フリードは嘶くとラビットに突っ込んでいった。
▽ ▽ ▽
数分前
「やばくねぇかこれ?エアショットやウィンドアローだとグチャグチャになっちゃうしなー、どうしよ」
俺はものすごく悩んでいた。
あんまり傷をつけず、混合種を倒す方法を。
「どうするかな。一斉に来るなよ。エアアーム!」
風の腕は2匹のデビルホーンラビットを弾き、突進する方向をずらさせた。
「岩とかにぶつけてみる?岩が壊れるか。あの角硬そうだし。って、また突っ込んでくるのかよ!エアアーム!」
俺は突っ込んでくる2匹を弾いた。
ダン!!
弾いた2匹がぶつかり、お互いのツノがお互いの頭に刺さっていた。
「ん?あれ?ラッキー?突進を途中で止められない系?イノシシ的な?また来た!エアアーム!」
2匹の突進を弾く。
「くそ!ちょっとずれた。もう一回来い!」
「時間差するな。もう一回!」
「よし!当たった!」
「角度が悪すぎ!もう一回!」
「またずれた。もう一回!」
「よし、今までで1番いい!」
残っているデビルホーンラビットは3羽。
その3羽が一斉に突っ込んできた。
「それは反則だって。エアアーム!」
2羽を弾き、すかさず「エアアーム!」
最後に弾いたデビルホーンラビットが先に弾いたデビルホーンラビットに刺さり倒れた。
「よーし。ラスト1羽。ん?ラスト1羽?どうしよ」
俺は最後の1羽の攻撃を弾き続けていた。
「うーんどうするかなこいつ。エアアーム!なにあれ?カマキリ?エアアーム!」
シモンの戦ってるほうを見ると大量のカマキリ型のモンスターが居た。
「エアアーム!ノコとシモンの仲間かな?エアアーム!よかったなー見つかって。っておい!いまさら奥の手使うなよ。さっきまで羽の無駄使いしてただろ」
デビルホーンラビットは、羽を広げ空中に飛び突進をしようとしてきた。
「これはさすがに弾けん。しょうがないか、エアショ」
ジジジジジジジジジジジジ
俺がエアショットを出す前に、空中にいたデビルホーンラビットはノコに首を刎ねられ、そのまま地面に落ちた。
「ノコ!ナイスタイミング!」
ノコは『ギロチン』で首を刎ねたようだ。
俺の横に着地したので撫でてあげた。
「ノコー助かったよー。てか遅れて登場2回目だぞ。カッコ良すぎる。何回も遅れて登場すると、カッコつけてるって思われるから、気をつけろよ」
ジジジジジジ
ノコは俺が言っていることは理解してなさそうだが、撫でられて喜んでいた。
みんな戦いを終えたようで、俺のもとに集まってきた。
「お待たせしました」
ヒヒーン
チチチチチチチチチチ
シャシャシャシャシャ
「みんなおつかれ。シモン、大変な思いさせてごめん。数を正確に判断できてなかった俺のミスだ」
チチチ!
シモンは問題ないと言っているようだ。
「それでノコ、このカマキリのモンスター達は花畑の仲間?」
ジジジジジジジジジジジジ
「ってことは、名前をつけないとな。一応、鑑定!」
【フォースサイズマンティス】
フォースシッケルマンティスの特殊個体
腕が4本あるカマキリ型のモンスター。
腕にフォースシッケルマンティスより大きな鎌がついている。
攻撃力は高いが防御力が低いため、木とかに隠れて敵から身を隠し、隙を突いて攻撃をする。
「やっぱり、カマキリだよね。カマキリ、カマキリ、マキリ、キリ、キリー!キリーって名前はどうかな?」
シャシャシャ!
「たぶん気に入ってくれてるみたいだな。よかった。よし、とりあえず片付けるから、みんなは休んでいてくれ。掃除!!」




