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395.騎士団襲来

マジックアイテムを設置し終わり、ヤルクに帰ってくるとゴーレが待っていた。


「マスター」

「誰か来た?」

「はい。騎士団が来たと報告が」

「は?」

想定外だった。


こんなに早く国王が来るなんて。

どんな馬車使ってんの?

てかマジで早すぎる。


「領主代行館で待ってもらっています」

「うん。すぐに向かうよ」

俺は急いで領主代行館へ向かった。



「は?」

領主代行館に着くと、大量の人がいた。

どう考えても国王様と一緒に来た人達じゃない。


大量の人の中に見覚えのある人物がいた。

「騎士団ってそういうことかよ」

そこにいたのは王都で盗賊業をしていた反骨騎士団のボリボアだ。


「ボリボアだよな」

「ああ。あの時は食料などをありがとう。前に言ってくれた雇ってくれるという話はまだ生きているか?」

「あー生きてるけど、面接とかはするよ」

「すまない。頼む」

俺はゴーレに頼んで面接官を呼んでもらった。


▽ ▽ ▽


ボリボアを含めた盗賊業をしていた30人は強弓と鋭牙が面接という名の模擬戦をする予定。

獣人とエルフに偏見がないかを見つつ、戦闘能力の確認だ。


反骨騎士団の保護下にあった村人57人は、町長のローファスさんとセフィーナさんが面接をした。

何故セフィーナさんが面接をしているのだろう。


村人の内訳は男性36人女性21人。

そのうち子供は男子7人女子5人。


獣人やエルフに偏見がないかの確認とどんな仕事がしたいかを確認した。

騎士団以外の面接は終わり、村人は風呂と食事に行かせている。


「どうでしたか?」

俺はセフィーナさんとローファスさんに問いかける。


「他種族への偏見はありませんでしたね。希望する職業も農家が多かったですね」

「年配の人もいたが、働く意欲があったから問題はないと思うぞ」

「そうですか。なら大丈夫そうだね」

村人は採用になりそうだ。


「ライル商会の機密事項などの扱いを教えなくてはいけないので、そこは私がやります」

「お願いします。俺は騎士団の方を見てきます」

「はい」

俺は領主代行館を出て、騎士団の元に向かった。



この前の改造で出来た空き地に集まっていた。

そこでヒューズさんの監督の元、強弓と鋭牙と模擬戦をするみたいだ。


俺は参加せず見学をすることにした。

弟子達は木の武器でスキルの使用は無しみたいだ。

盗賊だった時の印象を思い出すと、それくらいのハンデで十分かもしれない。


数分後、30人の盗賊装備の男達が地面に倒れ込んでいた。

弟子達にボコボコにされたのだから当然だ。


「どう?」

「うーん。えーっと」

ジョシュは傷つけない言葉を探しているようだ。


「弱い?」

「……うん」

ジョシュは気まずそうに言った。


「他種族への偏見は?」

「ないと思います。私達にも特に対して嫌な感情は感じませんでした」

ナーリアはしっかりと報告をしてくれた。


「みんなが動けるようになったら、風呂と食事を案内して」

「「「「「「「はい」」」」」」

「最終面接は俺がやるから」

「「「「「「え!!!」」」」」

俺が最終面接をするのは普通のことのはずなんだが。


「ライル様。殺さないようにしてくださいね」

アルナは心配そうに言った。

それを聞いて、みんなは頷いている

俺は何だと思われてるんだ。


「戦闘はしないよ。話をするだけ」

俺がそう言うと弟子達は安堵したみたいだ。


▽ ▽ ▽


反骨騎士団全員と話した。

正直、全然実力が足りていない。

だけど意欲はとてもあった。


なので反骨騎士団にはヤルクの警備をショーグンと共にやってもらう。

ショーグン以外が会話できないことで、問題が少しだけ起きていたらしいからちょうどいい。

実力不足の部分はヒューズさんとガッツさんの訓練を交代で受けさせてどうにかする。


反骨騎士団には特出したエクストラスキルを持ってる人も居なかった。

『剣士』『兵士』『槍兵』『弓兵』というエクストラスキル持ちがほとんどだ。

これらは取得者が多いスキルらしい。

唯一珍しいそうなエクストラスキルを取得していたのはボリボアで、『騎士の胆力』というスキルだった。

反骨騎士団には『体術』と得意な武器のスキルを取得するまでは訓練地獄になるだろう。

ちなみに反骨騎士団という名前は微妙なので変更するようにボリボアに伝えた。


村人達の所属場所も決まった。

農業部門に男性10人女性3人。

食品部門に男性6人女性2人。

裁縫部門に女性4人。

酪農部門に男性1人女性2人。

陶芸に女性1名。

領主代行館に男性2人女性1人。

商人ギルドに男性3人女性1人。

宿屋に男性7人女性2人


とりあえずこれで保護した人達関連は落ち着いた。


▽ ▽ ▽


レストランライルに行くと、見慣れない店員が数人居た。

今日食品部門に入った人達とちょっと前から修行しているワカチの従業員だ。


俺は新人達を指導しているブライズさんに話しかける。

「どうです新人は?」

「ワカチの子達は『料理』を1人取得したよ。屋台をやらせるって聞いてたから、そっちの手伝いもさせてるよ」

「ありがとうございます」

さすがブライズさんだ。

指示をしなくても動いてくれるのはありがたい。


俺は料理を注文しカウンターに座る。

料理を待っているとアースがやってきた。


「レストランで会うなんて珍しいね」

「そんなことないですよ。ヤルクに来たら必ずここで食事をしてますよ」

「そうなんだ」

アースをヤルクで見かけることが少なかったから知らなかった。


「そういえば、フィンとフォンのことだけど」

「ロサキで活動させるんでしたね」

「うん。戦力の補強はしておいた。国王関係が終わったらアース達の方で面倒見てもらえる?」

「わかりました」


俺の元に食事が運ばれてきた。

アースにフィンとフォンに渡したゴーレムについて食事をしながら教えた。



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