表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
406/412

393.手作りゴーレム

夜になり、俺は自分の部屋でカードを取り出した。


「ゴーレム手作り製造キットか。本当に作れるのか?」

カードに魔力を込めた。


すると大きな粘土の塊と紙が出てきた。

紙には文字が書いてある。


[ゴーレムの作り方。まずは魔力を込めてゴーレム粘土をこねよう]

俺は指示に従ってやってみることにした。

ゴーレム粘土は硬く、魔力を込めるとどんどん柔らかくなっていく。


[柔らかくなったら、お好みのモンスター素材を粘土に触れさせよう]

「触れさせる?これはこだわるべき?」

俺はこだわってみようと思って、部屋を出た。


まず向かったのは厩舎だ。

「フリード!」

ヒヒーン!


フリードは厩舎で横たわっていた。


「フリードの鬣をもらいたんだけどいい?」

ヒヒーン!!

俺はフリードの鬣を数本抜く。


「他の所にも行くんだけど、行く?」

ヒヒーン!

フリードは嘶いた。

俺はフリードに跨り、ライルダンジョンへ向かった。



ライルダンジョンに着くと、すぐにショーグンがやってきた。

「主君。どうしましたか?また特訓ですか?」

「いや、ショーグンの素材が欲しくて。なんか渡して問題ないものある?」

「それならこれを使ってくだされ」

ショーグンは大きな剣を渡してきた。


「は?大丈夫なの?」

「はい。すぐに元に戻るので問題ないです」

「そうなんだ」

ダンジョンのモンスターだからなのだろうか。


俺は剣を受け取り、次の場所へ向かった。



次の場所は近くの『秘密の通路』ですぐに到着する。


「セイリュー」

「どうした。主よ」

「セイリューの素材が欲しいんだけど」

「素材?鱗などでいいのか?」

「うん」

「ではこれを持って行け」

セイリューはそういうと鱗を1枚剥がして渡してくれた。


「大丈夫なんだよね?痛くないの?」

「主!当たり前だ。すぐに生えてくる」

「ならよかった」

俺はセイリューの鱗をもらって家に帰った。


▽ ▽ ▽


家に帰り、もらった素材を混ぜた。


粘土は素材を飲み込んでいく。

「うわ。すご」

その様子は粘土が素材を食べているようだった。


粘土は勝手に動いている。

徐々に動きが落ちついたと思ったら、どんどん形が成形される。


フリードのような4足歩行の身体にショーグンの上半身が生えている。

手には先ほどもらった剣が握られている。

フリードの胴体にはセイリューのような鱗が生えてきて、ショーグンの鎧からはドラゴンの翼が生えている。


俺と同じくらいのサイズのゴーレムが出来上がった。

「これは手作りと言っていいのか?」


[形が出来上がったら、魔石を嵌めよう。名前はあとからでも付けられるよ]


「これで出来上がり?」


冊子には戦闘もできるゴーレムと書いてある。

これは凄いかもしれない。


戦闘力に不安があるメンバーはあの2人か。


俺はもう1個のキットでも全く同じ素材を混ぜた。

予想通り、同じものが出来た。


「よし。呼び出すか」


▽ ▽ ▽


俺達は夜中にライル様に呼び出された。


卒業試験でふがいない姿を見せてしまってから、顔が合わせずらかった。


「フィン、なんで呼ばれてるんだろう」

「わかんない。怒られる?」

「怒られることはないんじゃないかな」

俺達の頭には不安がよぎりまくっていた。


ライル様の家に着いた。

ゴーレさんに案内され、中に入る。


「おーきた!待ってたよ」

「「はい。どうなさいましたか?」」

ライル様は笑顔だった。


「2人を最初は強弓に入れようとしてたけど、アース達とロサキで活動したいんだよね?」

「はい。両親がいるので、ライル様に許してもらえるのなら」

「でも、ライル様の指示ならどこでも働きます」

「いや、大丈夫。2人でパーティを作ろう」

「え?」

いきなりことで驚いた。


「でも2人だけだと戦力が不安でしょ」

「「……はい」」


卒業試験で痛感した。

自分達が弟子の中でも最弱だと言うことが。

それをライル様に言われると胸が痛い。


「それでこれをあげます!」

「「え?」」

ライル様の指差す先には謎の人形が2体あった。


「これは?」

「ゴーレム。フリードとショーグンとセイリューの素材を使ったゴーレム」

「「え!」」

「卒業試験は2人には向いてない内容だったから気にするな。強くなるには苦手を無くす必要もあるけど、俺は強みを伸ばす方が好き。まあ最低限みたいな基準はあるけどね」

「「はい」」

「まあゴーレム2体作って誰かにあげるかーって考えたら、フィンとフォンが浮かんだだけなんだけどね。この子達ともっと強くなってくれ」

「「わかりました!!」」

俺達はライル様から説明を受け、自分達が持ってる魔石で一番いいのをゴーレムに嵌めた。


するとゴーレムは動き出した。

「うん。いいね」

「「ありがとうございます!」」

「ちゃんとパーティ申請しといてね。国王のあれこれが終わったらロサキを拠点に頑張ってもらうから」

「「はい!」」


俺達はゴーレム達とライル様の家を出た。


▽ ▽ ▽


「うん。いいでしょう」

ゴーレム2体はフィンフォンと一緒に生活することになった。


「あ!パーティ名のこと言い忘れた。まあ今回に関しては諦めるか」

あの2人に鬼将軍をパーティ名に入れちゃダメは酷すぎるか。


「あとガチャ関係だと、飲食店になんのマジックアイテムを置くかだな」


俺はマジック製造機カタログをパラパラと見ていく。

「うーん。お酒なのか?マジックドリンク製造タンクがまだ3つあるけど追加すべき?」

俺は悩んだ。


各店舗でビールを提供できるようにしたい。

わざわざライルレストランから運ぶのではなく。

あと炭酸水とかもあり。


「よし。後悔したら頑張って魔石を貯めるから許して!」

俺はマジックドリンク製造タンク×3を選択した。


「あー失敗したかな。大丈夫かなー」

とりあえず明日、みんなを集めてマジックアイテムの分配を話し合おう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ