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391.改悪ガチャ祭り②

俺は心を無にしている。

みんなが集めた魔石ということは一旦忘れることにした。

申し訳なさが『ガチャ』に伝わると、いい物が引けない。


俺は『集中』を意識して、【工業ガチャ】をタップする。

ディスプレイが光り、1枚のカードが映し出された。

ディスプレイに触れるとカードが捲れた。



G マジック製造工場カタログ(神級)



「は?は?え!」

初めて見るレアリティ。

しかも神級ということはGODなのか?


俺は震えながらカタログを握り、ガッツポーズをした。


「よっしゃー!これは大当たりだ!」

軽くカタログの中をパラパラ見るが、これはマジで大当たり。

これはチートオブチート。


「いやー良かった!もうあとは適当に回すか」


俺はそう言いながら、【ゴーレムガチャ】をタップする。

ディスプレイが光り、5枚のカードが映し出された。

ディスプレイに触れるとカードが捲れた。



SR 召喚ゴーレムカタログ(中級)

SSR ゴーレムカスタムカタログ(高級)

R ゴーレム手作り製造キット(高級)

N ゴーレムカスタムカタログ(低級)

R ゴーレム手作り製造キット(高級)



「ん?これも当たりの雰囲気」


○ゴーレム手作り製造キット

 ゴーレムを作ってみよう。

 ゴーレム粘土を使って、自分のゴーレムが作れるよ。

モンスターの素材は3つまで混ぜることができる。

最後に魔石を嵌めれば出来上がり。


○召喚ゴーレムカタログ

 戦闘スタイルに合ったゴーレムを選ぼう。

 カタログで選ぶと出てくる召喚用の指輪に魔力を込めれば召喚可能。

 


「うん。当たりだ。カスタムカタログの高級は前にゴーレの見た目を変えたやつだな。低級が6個と高級1個か。まあゴーレに相談するか」

ポイントは12,621余っていたが、結構満足したので今日は終わり。


ゴーレにカタログの相談をしに部屋を出ようとすると、ゴーレがやってきた。

「あっ!ちょうどよかった」

「マスター」

「ん?」

「マリーナさんとカイン様がいらっしゃいました」

「え?父さん?」

俺はすぐに広間に行った。


「父さんとマリーナさん、どうしたの?」

「ちょっとな。卒業してバタバタも少し収まったというから相談をしにきたんだ」

「相談?」

俺がそういうとマリーナさんが口を開いた。


「実は冒険者ギルドの地下にある牢屋に10人程収容中なの」

「え!そいつらは何をしたんですか?」

「それが野菜を盗もうとしたのよ」

「うわ!」

とうとう現れた。


ヤルクの畑はライル商会の人間しか入れないように門の中に作っているが、別に侵入できない程ではない。

ショーグン達が警備してるし、ゴーレムも従業員も居るからバカなことをする奴は現れないと思っていた。


「今回は捕まえたからいいけど、もし大量の野菜泥棒が来たら対応するのがめんどくさくて」

「まあそうですよね」

泥棒が怖いとか困るとかじゃない。

対応するのがめんどくさい。


「だから何か案をくれないかしら」

「なるほど。ちょっと考えときます」

一応案はある。


だけどこれはアイザックさんとセフィーナさんに相談しないとだめだ。


俺はすぐにヤルクに向かった。


▽ ▽ ▽


「「ヤルク農業区域ですか?」」

「はい」

アイザックさんとセフィーナさんの息はぴったりだった。


「ヤルクから少し離れたところに、塀に囲われた農業だけをする区域を作れないかなと」

「なるほど。可能ではあります。商人ギルドか父上が所有している土地なので、場所さえ決めれば問題ないはずです」

「ヤルクの街の畑はどうするんですか?」

「実験したりするときもあるので、少しは残します。移動させた畑の分、一般の人が入れる区画を増やそうかと」

「いいですね」

セフィーナさんとアイザックさんは納得してくれたみたいだ。


「なら明日の午前中に買えるように準備しておきます」

「よろしくお願いします」


俺は2人と別れて、ヤルクの自宅へ向かった。


▽ ▽ ▽


家でゴーレと共に新しいゴーレムを出す。


ベーカリーゴーレムをブレドと名付け、パティシエゴーレムはカンミと名付けた。

2人は能力を最大限に発揮してほしいので、パン屋とケーキ屋で働いてもらうことにした。


部下ゴーレムはアカに5体・ワーに10体・トレスに10体・ブレドに1体・カンミに1体渡した。

元々キーとドリーに10体ずつ部下ゴーレムを渡していて、しっかり農業部門を支えてくれてる。

新しい部下ゴーレム達も各部門を支えてくれるだろう。


そして俺はゴーレにカタログを渡す。

「これの使い方決めてもらえる?」

「わかりました」


高級カタログの表紙には[この中から1つ選ぶとこのカタログは消滅します]

低級カタログの表紙には[この中から2つ選ぶとこのカタログは消滅します]って書いてある。


「悩みますね。高級な方は私の強化に使ってもいいですか?」

「うん。いいよ」


ゴーレは数分悩んだ。

「決めました。高級はアビリティ『頑丈』をお願いします」

「わかった」

目の前に小さなウィンドウが表示された。

[アビリティ『頑丈』をどのゴーレムに使いますか?]

【ゴーレ】を選択して、タップ。


すると、ゴーレの身体が一瞬光った。


「はい。しっかり取得したようです」

「よかった」

表情はないが、ゴーレは嬉しそうに笑っているように思えた。


「低級のカタログは、ギュー・ケー・ワー・ヨー・チュー・イー・トレス・ター・ブレド・カンミに言語能力アップをお願いします」

「アカ達と同じようにってことね」


俺は低級カタログを見る。


○言語能力アップ

中級ゴーレムは高級ゴーレムと同じように、

高級ゴーレムは超級ゴーレムと同じように喋ることができるようになります。


「問題ないでしょ。残り1冊はどうする?」

「それはまだ使い所がみつかりませんので、倉庫に入れておきましょう」

「わかった」


目の前に小さなウィンドウが表示された。

[言語能力アップをどのゴーレムに使いますか?]

【ギュー・ケー・ワー・ヨー・チュー・イー・トレス・ター・ブレド・カンミ】を選択して、タップ。


すると、ブレドとカンミの身体が一瞬光った。


「マスター。ヨロシクオネガイシマス」

「イッパイオカシツクリマス」

「うん。よろしくね」


ブレドとカンミはゴーレを見て、家を出て行った。

多分ゴーレから情報を同期してもらったのだろう。


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