表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
397/416

385.VSドーグラン・ペパイド④

「すまん。ライル後は頼む」

俺は死を覚悟した。


「グワアアアアアアアア!」

突然、ペパイドが苦しみだした。


「なんだ?」

さっきまでぼやけていた視界ははっきり見えるようになっている。

それに身体の痛みがない。

そして一番不可解なのは身体が光っている事だ。

「どういうことだ」

俺は訳が分からなかった。


「俺は九神のベースラニア」

「!?」

突然頭の中に声が聞こえた。


「シスター達の祈りによって、5人に一時的に加護を与える」

「加護?」

「あとおまけもしておこう」

俺は理解できなかったが、これでペパイドを倒せってことだろう。


▽ ▽ ▽


俺はサンタにボコボコにされていた。

なんでこいつはこんなに強いんだ。


「ホーホーホー!まだその表情をするのかい」

俺は胸ぐらを掴まれ、持ち上げられた。


その瞬間。

「なんだ?眩しい!!」

サンタは俺を投げ飛ばした。


身体が光ってる。

なにこれ?

俺って進化するの?


「しないよ」

「!?」

「俺はベースラニア。神様だよ」

「神様?」

「ああ。ガチャ業者って言った方がいい?」

「え!!いつもお世話になってます!」

頭に直接話しかけてくるベースラニアは神様でガチャ業者みたいだ。


「悪いね。ガチャの件は。もう少し待ってね」

凄い気さくな神だった。


「ねー早く話しなさいよ」

「ごめんごめん」

女性の声が聞こえた。


「えーっと今の声は」

「ああ。九神のクシカーロだよ。君と話すために時間を止めてもらってるんだ。まあそれでも少ししか話せないんだけどね。俺と話しながらだと戦えないでしょ?」

「そ、そうですね」

俺は周りを見た。

本当に時間が止まってた。


「えーライル商会のシスター達の祈りを聞き入れました。まあ祈るように言ったのは俺なんだけど」

「えっと」

「ああ。ごめんごめん。まあ簡単に話すとシスターが祈った、ライルを含めた5人に一時的に加護が付いた。頑張って戦おう!レディーファイト!みたいな感じ」

「なんとなくわかりました」

やばい。

この神様と波長が合う気がする。


「俺もそう思う!まあ詳しくはサンタを倒してからセフィーナとかヒューズとかと話して」

「わかりました」

「あ!加護が切れると、3日くらい寝ちゃうからよろしくー!じゃあねー!」

何かが頭から抜けるような感覚がした。


「とりあえず加護をもらったのね。身体の痛みもないし、あのキモサンタをやっちゃいますか」

俺は鬼潰棒を構えた。


「なんだよ!全然目が見えないじゃねーか!クソガキ!どこいる!」

俺はキモサンタをフルスイングで殴った。


「ぐわああ!」


▽ ▽ ▽


「ヒューズも声を聞いた?」

「ああ」

リリアンの手を掴み起き上がらせた。

「加護を5人。俺とリリアン、あとライルは確実だろうな」

「あと2人は」


するとクララがゆっくり起き上がり、口を開く。

「2人が選ばれたんなら私も当然選ばれるよねー」

「ははは。仲間外れじゃなくてよかったな」

「ほんとだよー」

クララも加護を得たみたいだ。


「あーなんか寝てたみたいだ」

「おい!お前かよ」

「んなこと言うなよ。まあギリギリ選ばれたって感じか?」

ガッツは苦笑いしながら立ち上がった。


俺は周りを見渡す。

倒れている中に身体が光っているやつはいない。

だけど全員怪我は治ってるみたいだ。

これがおまけなんだろうか?


「5人ってことは、あとはライルか?」

「でしょ」

「そうだろーねー」

「ってことは俺達4人でこいつを倒さなきゃってことか」

「まあそうなるな」

俺達は武器を構えた。


「グワアアアアアアアア!」

ペパイドは光を浴びた影響でまだ苦しんでいた。


「よし。やるか!」

「加護がどんなもんか見てあげましょう」

「ねー神様に失礼だよー」

「怖いもの知らずが」


俺達は一斉にペパイドに向かった。


「リリアンやれ!」

「わかってるわ。増殖!は?」

リリアンの頭上にはいつもの5倍の魔法が現れていた。


「ハハハ!やれるわ!加護最高よ」

リリアンは合図を待たずに魔法を放った。

「お。おい!」

「さっさとやられなさい!!」


魔法はペパイドを囲むように飛んで行き、すべて着弾した。

「グワアアアアアア!」

ペパイドは藻掻きながら地面を叩こうとした。


「石の槍が来るぞ!」

「させないよ」

クララは『武器操縦士』のスキルで、地面に散らばっている俺の武器を操り始めた。

「あれ?あれ?すごいやりやすい」

兼や槍は次々とペパイドに刺さった。


「ガアガガガガガガ!」

ペパイドが痛み叫ぶ。


そして身体が再び波を打ち始める。

グチャグチャと音を立て、肉と岩の塊になる。


「おい。また復活するぞ」

「させねーよ」

ガッツは『雷虎纏い』でペパイドの近づく。


「さっきはやってくれたな」

ガッツはペパイドを殴り続けた。

殴った箇所は赤黒く焦げ焼けていく。


「ガアアアアア!!」

肉と岩が混ざった触手がガッツを襲う。

ガッツは『雷爪』で切り落とす。


ペパイドを見ると魔石が肉と岩の塊の内部に入ってしまっていた。

「魔石を壊せ!」

「わかったよ!」

ガッツは肉と岩の塊を殴り続ける。


肉と岩の塊は赤黒くボロボロになっていく。


「ヒューズ!切り刻むから魔石を」

「おう」


リリアンの頭上に風の刃が大量に現れ、ペパイドを切り刻む。


「ラ、ラ、ラアアアアイイイルウウウ!!」

バラバラになった肉片の中に魔石を見つけた。


俺は魔石の目の前に瞬間移動して、島砕を振りかぶる。

「悪いな。ライルじゃなくて」


島砕はペパイドの顔面を魔石ごと叩き割った。




▽ ▽ ▽




やっとみつけた。


「君が僕の担当の勇者?」

「え?うそ」

「ごめんね。ごめんね。僕のせいで。つらかったよね」

「うん。俺にもいたんだ。よかったあああ」


明らかに大変な生活をしている。

僕の選択は間違っていた。

本当に本当にごめん。


「ねえ。許せないよね」

「え?」

「僕達だけがこんな思いをしてるんだよ」

「う、うん」

「これからさ僕達でいろいろしようよ」

「したい」

「じゃあまずはこの世界を作り直そう」




▽ ▽ ▽




「なんなんだ」

俺は脳に直接流れた風景に動揺していた。


「おい。お前達も見たか?」

「え?何言ってるのヒューズ」

「見てないのか?おい!クララとガッツは?」


俺が2人を見ると、2人は地面に倒れ込んだ。


「何よ。まって、これダメだわ。ごめんヒューズ」


リリアンは俺の胸に倒れ込んだ。

俺の意識もどんどん薄くなる。


なんだったんだあれは。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ