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378.卒業試験【準々決勝③】

次は問題の試合だ。

ネネと幼女魔法使い。


幼女魔法使いは他の謎の人物よりも遥かに強かった。

サポート役のネネには少し厳しい戦いになるかもしれない。


2人がステージに上がった。

審判が掛け声をかける。


▽ ▽ ▽


「カルマンド!」

私はすぐにミラーゴーストを出して、演奏を始めた。

これで女の子の魔法は使えない。


昨日の試合は全部見たから知ってる。

女の子の魔法が強いことを。

『カルマンド』は魔法を使えなくさせれるけど、すぐに2回目の演奏はできない。それに曲も短い。

曲が終わる前に速く倒さなきゃ。


私は演奏をミラーゴーストに任せて、暴食貝の短剣を構えた。

『カルマンド』の演奏中は他の曲を演奏できない。

だけど私もいっぱい訓練した。

私がこの子を倒す。


私は女の子へ向かって行く。


「なるほどね。魔法が使えなくなっちゃったわ」

私は女の子に斬りかかる。

「ぐっ!」

斬りかかる前にお腹を杖で殴られた。


「ネネちゃんだっけ?優秀な魔法使いは接近戦の対策もしてるから覚えておきなさい」

そんなことはリリアンさんから教えられてるから知ってる。

私はすぐに距離を取る。


カイリがあんなに頑張ったんだから。

私だって頑張る。


私は『カルマンド』の演奏が終わるまで、女の子に何度も向かい続ける。

身体の動かし方はいっぱい教えてもらった。

生き方も戦い方もいっぱい教えてもらった。


「ぐっ!」

「さっきより動きは良いけどまだまだね」

「うるさい」

私は女の子に吹き飛ばされる。

魔法を使えなくしてるのに、肉弾戦もこの子はものすごく強い。


『カルマンド』が終わる前に早く倒さないと。


私は何回も向かって行く。

「おしい!当たりそうだったわ」

「ぐっ!」

「正面からじゃ当たらないわ」

「がああ!」

何度も杖で攻撃されて身体が痛い。

でももう『カルマンド』が終わっちゃう。


私はすぐに距離を置いた。


「ネネちゃん。もう終わりなの?」

「違う!」

『カルマンド』の演奏が終わった。


私はすぐにトランペットガンをミラーゴーストから受け取る。

「行くよ。フォルテ!」

トランペットガンを吹いて、攻撃をする。


「まあ!そんなマジックアイテムもあるのね。でも私に魔法を使わせていいの?ダークハンズ」

女の子の周りに黒い手が大量に現れた。


私とミラーゴーストは黒い手を攻撃しながら、女の子に向かう。

「ぐっ!」

倒し損ねた手に攻撃されてしまった。


「フ、フォルテッシモ!」

私の攻撃力はこれで上がったはず。


黒い手にトランペットガンを吹く、黒い手にエアショットが当たって消えた。

『フォルテッシモ』なら黒い手に勝てる。


「なるほど。スキルで強くなってるのね。心は痛いけどネネちゃんを倒さなきゃね」

黒い手は一斉に私に向かって飛んでくる。


ミラーゴーストと共に黒い手を攻撃するが、間に合わない。

カイリも頑張ってたんだ。

私にもできる。


「獣化!」


▽ ▽ ▽


ネネが『獣化』をした。

身体にはモコモコの体毛が増え、角が鋭利になった。


モコモコの体毛は黒い手の攻撃を弾いている。

ミラーゴースト達は魔楽器で黒い手を次々に消していく。


「ぎゃあああおおお!」

ネネは叫びながら、ものすごいスピードで幼女に突っ込んでいく。

幼女にぶつかる寸前に黒い壁が現れ、ネネはものすごい勢いでぶつかり気絶をした。


勝者は幼女魔法使いだ。


ネネも頑張っていたが、手数が少なかった。

俺が『ガチャ』で魔楽器をもっと出していれば、もっと作戦の幅が増えたかもしれない。

ネネは最善を尽くした。

これは褒めてあげよう。


俺は医務室に向かいたかったが、次の試合は俺だ。

どうせすぐに終わる。

終わらせてからでも遅くないだろう。


俺は控室を出た。


▽ ▽ ▽


正直、感情は無だ。

まだ謎の人物達と戦った方が有意義だっただろう。


俺は目の前のバカを倒さないといけないのを悔やんだ。


「ライル。お前は今日死ぬ」

なんか言ってるけど、まあいいか。

バカみたいに全身鎧なんか着て。


審判がやってきた。

審判はすぐに掛け声をかけた。


「ワープ」

俺はリリヤドの目の前にワープする。

鬼潰棒で腹部を連打する。


「ぐっがぁ!」

リリヤドから気持ち悪い声がする。

俺は気にせず鎧の上から殴り続ける。


関節部を狙うとかそんなことはしない。

ひたすら鎧の上から殴り続けた。


「うう。ああああー。いだい」

知らん。

鎧はどんどん凹んでいく。

なんだこれ。

ミスリルか。

鬼合金の棍棒を舐めんな。


俺は無表情で殴り続ける。

「がああ。あ、あれをあれを食べないと」

リリヤドは何か言いながら腰につけている巾着を掴もうとするが、鎧が変な形になっているせいで手が動かないみたいだ。


「ま、まあずい。ペべええおペパイいいにおごられええる」

なんかペパイドとか言ってるな。

じゃあこの巾着の中身はドラゴンシュガーか。


俺は無表情で殴りながら巾着も破壊する。

鎧は叩かれすぎて小さくなっていた。

これは圧迫されて激痛だろう。

「いだいい!!だずけで!!」


肺が押されているのか、何を言ってるのか聞こえない。

俺は気にせず殴り続ける。


鬼潰棒に血が付いた。

そろそろ辞め時か。


俺は審判を見ると、審判が急いでリリヤドの様子を確認した。

「気絶している」

審判がそう言い。

俺の勝利が決まった。


俺はすぐに医務室へ向かった。


▽ ▽ ▽


医務室に行くとネネとフォンが目を覚ましていた。

俺の顔を見た瞬間、泣きじゃくり始めた。


「「うわああああああああああああ!」」

負けたことが悔しかったのだろう。

俺は2人の頭を撫でた。


「よく頑張ったよ2人共」

俺がそういうとフィンも近づいてきた。

「フィンも頑張ったな」

フィンの頭も撫でてあげた。



少しするとボロボロのリリヤドと黄盾騎士団の騎士が医務室にやってきた。


「おお。ライル。少しやりすぎだぞ」

俺は説教を受けないように情報を渡した。


「試合中にペパイドの名前と、腰の巾着から何かを取り出そうとしていました」

「そうか。ボロボロになった巾着は確認した。中身はドラゴンシュガーだろう。誰かが粉々にしたせいで鑑定待ちだがな」

結局怒られた。


「まあ怪我が治り次第話を聞くつもりだ。オステオ様から証拠が見つかったと連絡が来ている」

「なるほど。そちらはお願いしますね」

「ああ」

俺は医務室を後にした。


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