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28.カスタムカタログ

「よし!じゃあ、何を選んだか教えてもらっていい?」

「テイキュウハコレトコレヲトカンガエテイマス」


ゴーレが指を差したのは


○言語能力アップ

中級ゴーレムは高級ゴーレムと同じように、

高級ゴーレムは超級ゴーレムと同じように喋ることができるようになります。


○アビリティ:戦闘不可 削除

アビリティから戦闘不可を削除します。


「言語能力アップは納得したから、とりあえず使うね」


目の前に小さなウィンドウが表示された。

[言語能力アップをどのゴーレムに使いますか?]

【ゴーレ】を選択して、タップ。


すると、ゴーレの身体が一瞬光った。

「ありがとうございます、マスター。これでマスターを補助することができると思います」

「いい声というか、渋い声だ。おれもゴーレとしっかり話せて嬉しいよ。それでもう1個についてなんだけど、説明してもらえる?」

「承知いたしました。戦闘不可を削除したい理由が2つございます。

まず1つ目はマスターを含めた、人族とのコミニケーションが増えると感じたからです。お仕えしてまだ2日ですが、すでにマスターを含めた5人の人族の方と会話をしております。その方々と一緒にいる時に、アクシデントに襲われたときに、私が皆様が逃げる時間を稼ぐために必要だと思ったのです。

そして2つ目は『秘密基地』の能力の高さのおかげで遠距離からでも他のゴーレム達に指示することができるので、マスターのお側にいれば、さまざまな対応をすることができます。ですが、マスターのお側にいるにはある程度の戦闘ができないとダメだと考えました。

この2つが私が戦闘不可を削除したいと思った理由でございます」


「なるほど、わかった。戦闘不可を削除しよう!そのかわり、レベル上げはしてもらうからね」

「承知致しました、わがままを聞いていただきありがとうございます」


小さなウィンドウが表示された。

[アビリティ:戦闘不可を削除するゴーレムを選んでください]

【ゴーレ】を選択してタップ


ゴーレが一瞬光る。

ゴーレは俺に頭を下げた。


「そして最後はこれにしたいのですが、詳細はマスターに決めていただきたく」


ゴーレが選んだのは、


○見た目変更

自分のゴーレムの見た目をより人間に近い見た目に!

500種類の中から選べるよ!


「わかった。俺が選ぶけど、後悔するなよ」

「マスターが選んでいただいたのならなんでも問題ありません」

「うーん、悩むなー。ゴーレに合う姿がいいよなー」


俺はカタログのページをめくっていった。

「お!これいいじゃん。これはどう?」

「こちらで問題ございません」


選択してタップするとゴーレが光り、

光が消えると、

そこには渋い執事の格好をしたおじさまが現れた。


「いかがですか?マスター」

「ピッタシすぎる!とってもいいよ、ゴーレ。でも完全に人間の見た目ってわけじゃないんだね。所々ゴーレム感が残っているね」


ゴーレの見た目は遠くから見るとダンディな執事のおじさまだが、

近くで見ると肌は無機物で顔は表情が変わらないため、初めて見た人でもゴーレムと気付くだろう。


しかしゴーレの元々の喋りかたや執事服のおかげで、寡黙な執事感が出ていてとても似合っていた。


「よし、ゴーレ。みんなのところ戻ろう」

「承知致しました。マスター」



▽ ▽ ▽



厩舎に戻った俺達は庭で遊んでいるみんなに合流した。

ニーナちゃんとルークくんはシモンやシモン隊にも慣れていた。


「ライルくん、その人誰?」

「執事?ライルは貴族様になったのか?」

ニーナちゃんとルークくんは姿の変わったゴーレをみて困惑していた。


「違うよ、これはゴーレだよ。ちょっと色々あってね、見た目がちょっと変わっただけだよ」

「ルーク様ニーナ様、先ほどお二人と遊ばせていただいたゴーレでございます。改めてよろしくお願いいたします」

二人は一瞬キョトンとしていたが、すぐに順応した。


二人のことはフリードとノコとシモンに任せ、

俺はゴーレとアカ・アオ・キー・ドリーのところへ行った。


4体のゴーレムはすでにゴーレがカスタマイズされたことを知っていたかのように普通に対応している。

ゴーレム同士は『秘密基地』を経由して同期しているようで、そのおかげだろう。

新人のドリーも問題なく輪に入れているようだ。



「これからのことなんだけど、ゴーレも魔力適性検査についてくるってことだよね?」

「マスターがよろしければ、御者兼護衛としてお供させていただきたいのですが」

「了解。とりあえずゴーレ達に街に行くまでにやってもらいたいことを伝える」


俺はやってもらいたいことをゴーレ達に伝えた。

「畑の管理は今まで通りおねがい。新しい種があるから大変だと思うけどよろしくね。

そして、お父さんとお母さんの手伝いも継続してお願いしたい。

収穫した野菜で売る予定のものは、木箱かなんかに入れて、馬車のマジックボックスに入れておいて。馬車は拠点近くに置いておくから。

大豆に関しては、やりたいことがあるから売らない方向で。大豆と食べる用の野菜は植物保管箱に入れておいて!

ゴーレは畑仕事が落ち着いたら、レベル上げに行こう。あと物置のアイテムで、街で売ったらいいものはピックアップしておいてほしい。みんなが来てまだ2日なのに、バタバタさせてごめんね」


「問題ありません、マスター」

アカ・アオ・キー・ドリーも頷く。


「みんなありがとう!」




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