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26.幼馴染に紹介

今日も起きるのが遅くなった。


「だめだ。忙しいからって、だらけたら前世と同じだ」

気合を入れ直し、リビングに降りるとニーナちゃんとルークくんがいた。


「あ、ライルくん」

「ライル!遊びに来た!!」


二人は俺が最近あまり村で遊んでないから、わざわざ家に迎えにきたそうだ。


「今日はちょっとやりたいことがあるから、遊べないんだ。ごめんね」

「なにするの?ついていきたい!」

「わ、私もついていってもいい?」


俺は悩んだ。

将来、冒険みたいなことはしてみたいが、農家がメインだし、拠点はこの村にするつもりでいる。

この二人の家族は廃村寸前のこの街にまだ残っているということは、それなりにこの村に思い入れがあるはずだ。

それなら二人に秘密を少し共有して、村の発展に協力してもらってもいいんじゃないか?


「わかった。ついてきてもいいけど、誰にも言わないって約束できる?」

「できる!」

「で、できると思う」


「それならついてきてもいいよ」


俺は二人を連れて、厩舎に向かった。



▽ ▽ ▽



「わぁ!」

「すごい。モンスターだ!」

「モンスターだけど、僕がテイムしてるから家族みたいなもんだよ」

「テイム?」

「仲間にしたってことだよ」

「ライルすげぇ」

「二人とも、フリードとノコを紹介するよ。こっちのおっきくて黒くてカッコいいのがフリード。こっちの空を飛んでる硬そうでカッコいいのがノコだよ」

「フリードくんとノコくん?」

「かっこいいー!」

「フリード、ノコ、この二人は僕の幼馴染でニーナちゃんとルークくんだよ。優しくしてあげてね」


ルークくんとニーナちゃんを厩舎の庭の中に案内した。


フリードは二人に合わせて寝転んであげている。

ルークくんはフリードに寄り掛かりながら撫でている。

ニーナちゃんはノコを膝の上に乗せて撫でていた。

「思ってた組み合わせと逆だな」


マジックバッグからモンスターフードを2袋だして、ニーナちゃんとルークくんに渡した。

「フリードもノコも好きだと思うから、食べさせてあげて」

「ありがとう、ライルくん」

「ありがとー」


フリードもノコも美味しそうに食べていた。


「4人とも、僕はちょっとやることあるから、厩舎から出て遊びたくなったらいつでも行っていいからね」


「「はーい」」

ヒヒーン

ジジジジジジ



▽ ▽ ▽



俺はゴーレのところに来ていた。

「おつかれ、ゴーレ。なんか困ってることある?」

「オハヨウゴサイマス、マスター!コマッテイルコトハナイノデスガ、ナニモウエテイナイエリアガアルノデ、ヤサイノタネガアルトウレシイデス」

「種かー今持ってないんだよね。あっ!そういえば」


俺は『ガチャ』のディスプレイを開いた。


☆通常ガチャ

一般的なガチャだよ!

アイテム・スキルなど様々なものからガチャができるよ!

1連 50P 10連+1 500P


☆前世ガチャ

あなたのためになるガチャだよ!

10連1回限りの限定ガチャ!

10連 10,000P


☆職業ガチャ(農家) ※期間限定 残り12時間

あなたの職業に関係するガチャだよ!

1連 50P 10連 500P


☆テイマーガチャ(馬型) ※期間限定 残り12時間

あなたのテイムしたモンスターに関係するアイテムが

とても出やすくなっているガチャだよ。

1連 50P 10連 500P


☆テイマーガチャ(虫型) ※期間限定 残り3日

あなたのテイムしたモンスターに関係するアイテムが

とても出やすくなっているガチャだよ。

1連 50P 10連 500P


☆シークレットガチャ

SR以上確定だよ!何が出るかはお楽しみ!

1連 500P



「農家ガチャがあと12時間?やばいじゃん!行かないとじゃん!」


俺はゴーレをつれて厩舎へ向かった。



▽ ▽ ▽



「ゴーレ、ごめんな。子守りみたいなこと頼んで」

「モンダイアリマセン、ホンジツノシゴトハホトンドオワッテイルノデ、アカアオキーヲヨンデモヨロシイデショウカ?」

「いいよ全然。子供と遊ぶのは子供サイズの方がいいもんね。ナイスアドバイスだよ」

「アリガトウゴザイマス」

「あと、お母さんとお父さんに森に行くことを伝えといてくれる?」

「リョウカイイタシマシタ」



厩舎に到着し、ニーナちゃんとルークくんにゴーレを紹介し、

俺はフリードとノコと共にすぐさま出発した。



▽ ▽ ▽



いつもの場所は、スライムとゴブリンを狩りまくってしまったのと、ノコの仲間がたくさん亡くなった所なので、同じ森だがいつもと違う方向に進んでいた。



「またスライムかよ。いつもの場所にはあんまいなくなったのに!こっちにはまだこんなにいたのか」

見える限り100匹以上のスライムが蠢いていた。


「フリード、ノコ!全員で一気に殲滅するぞ」

ヒヒーン

ジジジジジジ



▽ ▽ ▽




俺達はスライムを圧倒していた。

特にノコはスライムとの相性がいいみたいで、低空飛行で飛んで大顎で挟み込むと一瞬にしてスライムが倒されるし、スライムがたくさんいるところにサンダーボルトを打ち込めば魔石以外が跡形もなくなっていた。


「よし!とりあえずこれで殲滅が終わったかな?掃除!」


現在の成果

スライムの魔石 176個



「よし!10連稼いだぞ。もう一回スライムの群れを探そう」

フリードに乗り、スライムを探しに行く。




▽ ▽ ▽




「お!あれはモンスターなのか?」

俺が見てる方向で白いモコモコと黒いモコモコが蠢いていた。


「あれなんだ?え?うさぎ?白いのはツノがあるし、黒いのはちっちゃい羽ついてるじゃん。角うさぎと羽うさぎって感じかな?とりあえずノコお願い」


ジジジジジジ


ノコはサンダーボルトを放った。

モコモコの半分はその攻撃で焦げた死骸に変えられていた。

もう一度サンダーボルトを放つと残りも焦げた死骸になっていた。



「ノコの『雷魔法』は集団相手に強いし、威力もやばい」

ジジジジジジ

ノコは嬉しそうに俺の頭上を旋回していた。


 

俺は『掃除』を使い魔石を回収した。


「うさぎの魔石はスライム以上ゴブリン以下のサイズだな!」


現在の成果

スライムの魔石 176個

角うさぎと羽うさぎの魔石 38個


全部をガチャのディスプレイに突っ込んだ。


所持ポイント686


「思ったより少ない!とりあえず1回10連回すか」


俺は職業ガチャ(農家)のディスプレイを出し、【10連】をタップした。


ディスプレイが光り、10枚のカードが映し出された。

ディスプレイに触れるとカードが捲れた。


N レタスの種

R 農業ゴーレム1体(中級)

N 鉄のハサミ

N 大豆の種

N ゴーレムカスタムカタログ(低級)

N ナスの種

R ヒール草の種

N 芝生の種

SSR ゴーレムカスタムカタログ(高級)

SR アビリティ:採種(ゴーレム専用)



「おっ!一回で十分かも。なんか気になるものが多いから帰るか」


すると目の前に小さいウィンドウが表示された。

[『採種』をどのゴーレムに使いますか?]

【キー】を選択してタップ。


ウィンドウから出てきたアイテムをバッグに入れて、拠点へ向かった。



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