256.マヌセラ大改造②
マヌセラを大改造した。
食店店店店道道従従芝芝芝芝芝厩壁 J
道道道道道道道従従芝芝芝芝家家壁 I
道道道道道道道道道芝芝芝芝家家壁 H
食食店店店道道港港芝芝芝芝家家壁 G
壁港港港港道道港港砂砂砂砂砂砂壁 F
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壁海海海海橋橋海海壁海海海海海壁 D
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壁海海海海海海海海壁海海海海海壁 B
壁壁壁壁門壁壁壁壁壁壁壁門壁壁壁 A
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家はノヴァと巨人達に住んでもらうために大きめのを2棟作った。
そして家と庭の周りは柵で囲んだ。
外から見られるとめんどくさいものもこれから出てくるだろう。
従業員用の家もアパートを設置したのでカスタマイズをせずに済んだ。
やはり上振れがあった。
見た目は4階建ての前世で団地などによくあった形の建物だったが、部屋が空間魔法を使っているみたいでものすごく広くなっていた。家族でも十分住める家だ。村の従業員の家もこれに変えよう。
港の施設は今後加工品とかを作るように大きめに作っておいた。
またも上振れたのは船着き場だ。
船着き場を管理するマジックアイテムが船着き場の端についていて、船をマジックボックスから出し入れしてくれるようになっていた。
店舗はライル商会の商品を売る店と、新たに魚屋を設置した。
魚屋は上振れなかった。
マジックアイテムで冷気を出すショーケースはついていたが、それ以外は前世の記憶通りの魚屋だ。
漁師の家族以外が従業員になる可能性もあるから秘密の通路の多用はしたくないので、村からの持ってくる商品は港の施設に運ぶシステムにしようと思う。
レストランは2店舗用意した。
大衆居酒屋をイメージした店舗と小料理屋をイメージした店舗。
どっちをだれが使うかは、今後決めるつもりだ。
海は石塀で囲んで水門を設置。
港エリアと家エリアに分けたので、タックには家側の海で生活をしてもらうつもりだ。
思わぬ収穫は、石塀が結構な深さから設置できたことだ。
今回一番テンションが上がったのは道だ。
レンガ道にしたおかげで、港や店舗の周りが明るい雰囲気になった。
街の復興が終われば、お客さんもどんどん入ってくるだろう。
「よーし出来ました!」
疾風の斧とアイザックさんはあきれ顔を俺に向けた。
対照的にガボガ達は目を輝かせていた。
「なんか異常レベルあがってないか?」
「なんか文句ですか?誰かさん達が壊された街を復興に導いてるだけですけど」
「あーあーそうでしたそうでした」
とりあえず勝った。
「タックを沖に呼びにいかないと。どうやって行こう」
「いいよライルくん。私が行くわ」
リリアンさんが空中に浮いた。
「え?飛べるの?」
「知らなかったっけ」
「は、はい」
「じゃあ行ってくるね」
「水門にリリアンさんを登録してあるので、触れたら開きますから」
「はーい」
リリアンさんは颯爽と海へ向かって飛んで行った。
▽ ▽ ▽
無事にタックは秘密基地内に入ることができた。
「よし!ひとまずはこれでひと段落かー」
家の庭ではレオが走り回っていた。
「ヒューズさん達はまだマヌセラにいますよね?」
「ああ、そのつもりだ。復興の目途がつくまではマヌセラにいないとな」
「わかりました。ササントのダンジョンは雷獣の拳と攻略して見せます」
「頼んだぞ」
「そういえば、雷獣の拳がライル商会に入ることになりました」
「「えっ!」」
ヒューズさんだけではなくアイザックさんも驚いていた。
「え?なんでそんなに驚くんですか?」
「当然ですよ!」
アイザックさんがものすごい勢いで近づいてきた。
「実績と実力を持ち合わせた疾風の斧とメキメキと力をつけている鬼将軍の弟子、それに有名ソロ冒険者の海獣のシヴァだけでもすごいのに、カラッカで大人気の雷獣の拳を専属になさるなんて!目立ってしまいますよ!」
「そうなの?」
「ライル商会はそれでなくても有名になりつつあるんですから。さすがに父に会ってもらわないといけなくなるかもしれません」
アイザックさんは大きくため息をつく。
「カラッカの領主に会ったら、ほかの貴族から目をつけられなくなる?」
「そうですね。ライル商会を自分のお抱えにしようとする貴族はいるかもしれませんね」
「あーじゃあ考えておきます」
「こちらでもそのような事態にならないように努力はしますが……」
「おねがいしますね」
アイザックさんはまた深くため息をついた。
「そういえば大工とかはいつマヌセラに来ますか?」
「ノヴァさんが出発した翌日に出発したので1日遅れの予定です」
「なるほど。じゃああと2,3日か」
「そうですね」
「建材は足りてますもんね」
「はい。ライルさんのおかげで十分にあります」
「最初にある程度指示は出したいな。早めに城壁を作る作業も終わらせたいし」
「城壁はどうやるつもりですか?」
「今考えてるのは、リリアンさんの土魔法で作った壁を俺が固めるつもりです。見た目があんまりよくないから、石とかで補強はしてもらいたいですが」
「え?わたし?」
リリアンさんは驚いていた。
「できますよね?」
「できるけど、かなり大変よ」
「はい」
「はいって。わかったわよ。鬼将軍の言う通りにやりますよ!」
リリアンさんは諦めたようにつぶやいた。
「よろしくおねがいしますね」
「はーい」
「とりあえず今日はガボガ達も小さくなったことですし、うちで食事をしましょう」
俺がそう言うと疾風の斧の表情が明るくなった。
「おっ!ライルが作るのか?」
「そのつもりです。お酒とかはトレスかターに運んでもらいましょう」
「よっしゃー!」
「ビール!ビール!」
「ガボガ達は初めてのライルの飯だね」
「そんなにおいしいんですか?巨人族は料理ということをしないので、想像がつかないです」
「期待してて」
俺はテンションが上がっているみんなを家に案内し、キッチンに向かった。




