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24.農業ゴーレム

俺は珍しく昼過ぎに起きた。

「だいぶ寝たなー!確実にウィンドアローの反動で疲れてたな。でもよく寝たから完全回復かな」


リビングには朝食だったものが置かれていた。

それを食べながら、今日何をするか考えていた。

「とりあえず、設置できるものの確認をしたいよなー」


食事を終え、俺はやることをまとめた。

・ゴーレムを召喚

・トウモロコシのタネと苗木を植える

・マジックアイテムの設置場所を決める


俺は拠点(小さな家)に向かった。



▽ ▽ ▽



厩舎の庭ではフリードとノコが遊んでいた。

「二人ともおはよー」

ヒヒーン

ジジジジジジジジジジジジ


俺に気付くと2匹は近づき、フリードは顔を舐め、ノコは脛を顎で突いてくる。

「二人とも!愛情表現の仕方が絶妙に嫌なやつだな!」


2匹と少し戯れてから、本題のカードを取り出した。

「まずは、1枚しかない方を使うか!たしかカードに魔力を入れて、こ、こうかな?できてるのか?」


ポンッ


つかんでいたカードが消えて、目の前にゴーレムが現れた。

フリードとノコはびっくりして少し距離を置いていた。

すると、目の前にウィンドウが現れた。


ゴーレムの名前と属性を選択してください。


「たぶん、この子がゴーレムのリーダー的な立場になりそうだよなー。ゴーレムの名前なんて考えたことないよ!しょうがないけどこれにするか」

頭の中で名前を意識していたら、

ウィンドウの名前欄に[ゴーレ]と表示されていた。

「名前は良いとして、属性は農業に使えそうな水と土と何にしよう。俺は風でノコは雷だから、聖か闇のどっちかにするか!」


ウィンドウの水・土・聖をタップするとウィンドウが消えた。


ピーピーピピー


ゴーレの目と思われる部分が光り、ゴーレが立ち上がった!


「ヨロシクオネガイシマス、マスター」

電子音のような声で喋りかけるゴーレ。

「よろしくな、ゴーレ。他のゴーレム達も起動しちゃうからちょっと待ってて」


俺はさっきと同じようにカードからゴーレムを出し、名前を決め、属性を選ぼうとしたが、火・水・土・風しかなかった。


「そうなると、水と土と火にするか」

属性をタップすると3体のゴーレムが立ち上がってきた。

子供型なので、俺よりちょっと大きくらいのサイズだ。


「よろしくな!アカ、アオ、キー!」

3体はお辞儀をしてくれた。


「ゴーレ達のステータスを確認するか、ステータス!」


【名前】 ゴーレ

【種族】 エリートファーマーゴーレム

【レベル】 1

【属性】 水・土・聖

【魔力】500

【筋力】 500

【俊敏力】 150

【アビリティ】

 雑務・戦闘不可・種まき・収穫・農具整備・倉庫管理

【同期】

 なし


【名前】 アカ

【種族】 ファーマーゴーレム

【レベル】 1

【属性】 火

【魔力】300

【筋力】300

【俊敏力】 100

【アビリティ】

 雑用・戦闘不可・種まき・収穫・温度調整

【同期】

 なし


【名前】 アオ

【種族】 ファーマーゴーレム

【レベル】 1

【属性】 水

【魔力】300

【筋力】300

【俊敏力】 100

【アビリティ】

 雑用・戦闘不可・種まき・収穫・水やり

【同期】

 なし


【名前】 キー

【種族】 ファーマーゴーレム

【レベル】 1

【属性】 土

【魔力】300

【筋力】300

【俊敏力】 100

【アビリティ】

 雑用・戦闘不可・種まき・収穫・耕し

【同期】

 なし



「これなら、色々任せられそうだな。ゴーレ達を連れて物置と畑に行くか。ゴーレ達ついてきて」

物置に移動するとゴーレ達の後ろにフリードとノコもついてきていた。


物置に入り、カードをマジックバッグから取り出して魔力を込める。


ポンッ

植物保管箱を小屋端っこに設置した。


「ここの物置にある道具は自由に使って。収穫してきたものとかは、ここにある植物保管庫に入れておいてね。あと、ゴーレには物置の管理を頼んで良いかな?ぼくが持ってくるアイテムとかの整理もお願いしたいんだけど……」

「オマカセクダサイ。ゼンリョクデヤラセテイタダキマス!」

「ありがとうゴーレ」


目の前に小さなウィンドウが現れた。


[植物保管庫とゴーレムの同期可能です。同期しますか?]

【YES】をタップした。


「同期したら何が起こるかわからないけどとりあえず良いだろ」

入れられるものを植物保管庫に入れた。




▽ ▽ ▽




「次は無限井戸を設置したいんだけど、どこに設置しようか。マップみて探すか。秘密基地!」


目の前にマップのディスプレイが表示されると、

小さなウィンドウがその上に表示された。


[『秘密基地』とゴーレムの同期が可能です。同期しますか?]

すかさず【YES】をタップする。


マップ見て場所を考える。


廃未厩畑畑 D

畑畑未未未 C

畑畑未未未 B

家畑未未廃 A

12345


「4Cと5Cを畑にして、4Cの拠点に近いところに設置するか!」

マップで範囲を選択し、【畑作成】をタップした。


バッフン

遠くの方からいつもの音が聞こえた。



▽ ▽ ▽



新しく作った4Cの畑の近くに到着した。


「よし、ここら辺に設置するか!」

俺はバッグからカードを取り出し、魔力を注いだ。


ポンッ


大きな井戸が目の前に現れた。


目の前に小さなウィンドウが現れた。


[無限井戸とゴーレ・アオが同期可能です。同期しますか?]

【YES】をタップ


「水属性のやつしか同期できないのか、あぶねー。同期したらどうなるんだろ?」


同期の利点を考えてるとゴーレと目が合った。

「ゴーレ、同期の利点を教えてくれるか?」

「ショウチイタシマシタ」


ゴーレは同期について細かく教えてくれた。


・植物保管箱はゴーレム達が箱の中に入ることができ、中身を広げなくても在庫確認などができる。

・無限井戸はゴーレとアオが井戸に水を汲みに行かなくても、水を出すことができる。

・『秘密基地』はマップの共有などができ、仕事の効率が上がるのと、植物成長促進が使用することができる。


「ありがと、ゴーレ。無限井戸との同期は正解だったな。それじゃあ、やってほしいことをみんなに伝えるね!できないこともあると思うから、それはゴーレを通じて教えて」


俺はゴーレ達に仕事内容を伝えた。


・4CDと5CDの畑の管理

 すでにジャガイモとニンジンが植えてあるのと、植物保管箱に入ってるトウモロコシの種を使ってほしい。

・フリードとノコの餌やりと水やり

・拠点と厩舎と物置の管理

・家の水瓶に水の補充


「可能かな?最後のとかはお母さんの仕事が減るからお願いしたんだけどできる?」

「モンダイアリマセン」

「ありがとう!」


アカアオキーの頭を撫で、しゃがんでくれたゴーレの頭を撫でた。


「じゃあ、お父さんとお母さんにみんなを紹介しに行こう。フリードも進化してから会ってないし、ノコも初めましてだしね」


1人と1頭と1匹と4体は家へ向かった。


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