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209.カラッカの街進出計画

カレー旋風の翌日の夜、マリーナさんから引継ぎが終わって、引っ越しができると言われた。

なので今日は引っ越しの手伝いと新しい担当者と顔合わせをすることになった。

本来冒険者ギルドには担当者というシステムがないのだが、マリーナさんが特例で担当者をしていたことと、俺を怒らせるとめんどくさいということで、ギルドマスター命令で特例でつけてもらえることになった。


引っ越しを手伝う前に、『秘密通路作成』のレベルアップを確認した。

ドアが大きくなって両開きになり、フリードやグーちゃんやライドンが通れるサイズになった。

さすがに俺の部屋のドアは元のままだが、学び舎に設置しているドアは両開きにしておいた。

カラッカの土地を買っていろいろ改造したら、厩舎と厩舎を繋いでおこう。



引っ越しは物凄く順調だった。

前世の記憶から人数が必要だと思い、弟子達みんなで手伝う予定にしていたのだが、俺とニーナのマジックバックとアメリアに渡したガチャで出たマジックバックで事足りてしまった。


▽ ▽ ▽


引っ越しが終わり、冒険者ギルドに来ていた。

さすがに大所帯で行くと迷惑をかけると思い、各パーティのリーダーだけが来ていた。

俺・ニーナ・アメリア・コルカー・ジョシュ。

マリーナさんに案内されて応接室で待つていると、アメリアさんと一緒に来たのは獣人のギルド職員だった。


「ライルさん、鬼将軍の弟子のみなさま。私はタリアと申します。宜しくお願い致します」

「よろしくお願いします」

俺達は頭を下げた。

「ライルくん、びっくりした?」

マリーナさんが聞いてくるが、ここでびっくりしたと答えると失礼にあたると思ったのでとぼけることにした。

「なにがですか?」


俺の発言を聞いてタリアさんは驚いている。

「ね?ライルくんはちゃんと気を使える子よ」

「マリーナ先輩の話は本当でした。しかもお仲間に獣人もいるなんて」


2人のやり取りを見て、マリーナさんにやられたことに気付いた。

「マリーナさん、ヤルク村の冒険者ギルドはいらないってことでいいですか?」

「ごめんごめん!確かに試すようなことはしたけど、タリアに安心してもらうためよ」

「安心?」

「まあいろいろあるけど、少なからず獣人ってことで差別を受けたことがあるってことよ」

「なるほど」

「カラッカの街ではそんなことはさせてないけど、偏見を持っている人は少なからずいるからね。それにギルドマスターが対応に気をつけろって釘を刺したから、ちょっとビビっちゃっていて」

「モンスターで攻め込んでいいのかな?」

「やめなさい」


俺とマリーナさんのやり取りを見て、タリアさんは少しずつ笑顔になった。

「とりあえず細かいことは伝えてるし、タリアは優秀だから、今までと変わらず冒険者生活が送れるわ」

「わかりました」

「「「「よろしくおねがいします」」」」


俺達も自己紹介を済ませ、俺は念押しのためにタリアさんにいろいろ伝えた。

「まずタリアさんにお願いしたいのは、鬼将軍の剱・剛角・強弓・鋭牙は子供だったり獣人だったりエルフだったりするので、いろいろ気にかけてもらえると助かります。俺の事はあんまり気にしないでいいので」

「わかりました」

「それと出来るだけ、貴族や王族などと関わりたくないので配慮していただきたいです」

「はい」

「数日以内にカラッカのダンジョンを弟子達に挑戦させようと思うので、その対応もお願いしたいです」


俺の発言を聞いたマリーナさんが気まずそうな表情になった。

「ライルさん。カラッカの街近辺で発見されているダンジョンは2つあり、1つは既に攻略が終わって冒険者ギルドで管理することになりました。もう1つはまだ攻略はされてないですが、1つ目のダンジョンを攻略したパーティーが動いているので時間の問題かもしれません」

「え?」

「ごめん、ライルくん。伝えるの忘れていたわ」

マリーナさんが申し訳なさそうに言った。

「ちなみに攻略したパーティは?雷虎の拳ですか?」

「いえ、光剣の輝きです」

「ん?」

別にもう恨みなどないが、やっぱりちょっといらっとするな。

「ライルくん。落ち着いて!光剣の輝きもあの件以降、物凄く真面目に活動しているの」

「そうですか。別に怒ってないですけど」

「それならいいのだけど」

マリーナさんは心配そうに俺の顔色をうかがっている。


「ちなみに攻略したダンジョンの最下層は何下層だったんですか?」

「10階層です。今攻略中のダンジョンは5階層まで攻略が済んでます」

「急がないとな。数日中に弟子達にダンジョン攻略させるのでよろしくお願いしますね」

「わかりました」

「ちなみにそのダンジョンのコアは壊してもいいんですか?」

「問題ありません。1階層に毒を持つモンスターが確認されていますので、ダンジョン消滅を目的にしてください」

「わかりました」


ガルスタン達の作業がどれくらい進んでいるかを早く確認しないとな。


俺達はタリアさんとの顔合わせを終わらせ、カラッカの家に戻った。


▽ ▽ ▽


みんなを村に返し、俺は商人ギルドに来ていた。

さすがに注意が入っているのか、受付嬢に不快にならず部屋に行くことができた。


数分待つと、アイザックさんとシャンプーを試してくれたリーラと2人の従業員が入ってきた。

「ライルさん、お待たせしてすみません」

「大丈夫ですよ」

「私がヤルク村に行くに当たって、カラッカで活動をする時の担当者を紹介します。フィーゴとシェリィです」

「「よろしくお願いします」」

「よろしくお願いします」

雰囲気はアイザックさんに似ているが、大人しそうな2人だった。

一番テンションが高そうなのはリーラさんだ。


「フィーゴは私の学生時代の後輩です。今回引き継ぐためにこの街に呼び出しました」

「え?そんなことして良いんですか?」

「ちょっと事情がありまして。フィーゴは一応貴族ですが5男で家を継ぐことはありません。私と同じように商人ギルドで働いていて、隣にいるシェリィと出会って付き合ってます」

「それで?」

「家族から政略結婚をさせようとする空気を感じたフィーゴが良いタイミングで私に連絡をしてきたので、逃げれるように彼女と一緒にこの街に呼びました」

「なるほど」

「フィーゴは私が信頼している後輩です。なので安心してください」

「わかりました。アイザックさんがそこまで言うなら」

「ありがとうございます」

アイザックさんとフィーゴさんとシェリィさんは頭を下げた。


「村には私とリーラで行きます。一応副ギルドマスターとしていくことになります」

「そうなんですね。そしたらリーラさんの家も必要そうですね」

「え!家?」

リーラさんが驚いている。

「リーラ、慣れなさい。今後もっと驚くようなことばかりですよ」

「は、はい」

リーラさんはアイザックさんの発言をあんまり理解していなそうだ。


「そういえば土地を結構押さえておいたのですが、どうします?」

アイザックさんは地図を取り出し、押さえてくれている部分を教えてくれた。

「この角もいいんですか?」

「大丈夫です」

「じゃあこれくらい購入しましょうか」

「「「え?」」」

3人は驚いていた。


壁壁壁壁壁壁壁壁

壁買買買庭庭家家

壁買道道道道道道

壁買道未未未未未

壁未道道道道道道


俺は新たに5マス購入した。

「お金は預けている分で足ります?」

「問題ないですよ」

俺はアイザックさんに奴隷の購入やら何かしらで使うであろうから大金を預けている。


「じゃあ家を作りに行きますか」

「「「え?」」」


俺達は驚く3人を連れて拠点へ向かった。




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