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20.ゴブリンの集落

「ウィンドアロー!エアショット!」


花畑から移動した俺達はゴブリンを見つけては殲滅していた。


「フリード!あとの奴らは任せた」

残り15体くらいになったのでフリードに任せた。

「残りのゴブリンは武器も持ってないし、フリードなら余裕だろう」


フリードはいつものように踏みつけたり蹴ったりして、ゴブリンを圧倒していた。

残り5体ほどになると、一番後ろにいたゴブリンが毒ナイフをもっていて、フリードに向けて振りかぶっていたことに気づいた。

「フリード!毒ナイフだ!」

最後の1体以外をちょうど倒したところだったフリード。

どんだけ早くても、毒ナイフは避けられない。

フリードの身体が黒いオーラを纏い始めた。

ナイフはフリードの身体に当たった瞬間、ナイフが弾けた。

「これが魔力纏?」


フリードはナイフが弾かれたことにびっくりしたゴブリンの顔面を踏みつけた。


「フリードーー!心配したぞ。いまの魔力纏?すごいなほんと!」

フリードに近づき、フリードを撫で回しながら褒め倒した。


現在の成果

スライムの魔石 161個

ゴブリンの魔石 88個

ゴブリンの棍棒 3本



▽ ▽ ▽



フリードに乗り、ゴブリンを探していたら

ゴブリンの集落をみつけた。


「異世界転生あるあるきたー!っていうことは、この集落にいる大量のゴブリンを俺が倒して英雄になる流れだな。」

俺はそんな妄想を語りながら集落を観察していた。


「あれ?なんか廃れてない?てか集落にいるゴブリン少なくね?」

ゴブリンの集落はテントもどきが結構な数あるが、集落には10体未満のゴブリンしか確認できない。


「あの奥の洞窟にまだまだゴブリンがいるのか?それとも上位種が大量にいるのか?まあ、直接みないとわからないよな!フリード行くぞ!」


フリードに乗り、集落へ突っ込んでいった。


「ウィンドアロー!エアショット!エアショット!」

洞窟の外にいたゴブリンはすぐに殲滅した。


「あとは洞窟の中だけか、とりあえずエアショット!エアショット!エアショット!エアショット!エアショット!ウィンドアロー!」

洞窟の中に向かって魔法を叩き込んだ。

「あれ?何も出てこないけど!大量のゴブリンと上位種が出てきて、最後に怒ったゴブリンキングが登場するパターンじゃないの?あれ?あれ?」



5分経過



「エアショット!」



10分経過



「出てこない……中に入るか」




▽ ▽ ▽




「やっちゃったわ」

洞窟の中には、5体のゴブリンメイジの死骸とエリートゴブリン?の死骸があった。




「…………」




「掃除」



集落は『掃除』スキルで片付けられた。


現在の成果

スライムの魔石 161個

ゴブリンの魔石 98個

ゴブリンメイジの魔石 5個

エリートゴブリンの魔石 1個

ゴブリンの棍棒 13本

ゴブリンの毒 5瓶

ゴブリンメイジの杖 5本

エリートゴブリンの斧 1本



▽ ▽ ▽



「フリード、ほんとごめんな。強い敵倒しちゃって」

座ったフリードに寄り掛かりながら話しかける。


「なんで倒されちゃうんだよ!集落のボスじゃないの?はぁー」

俺はだいぶ萎えてしまった。

「帰るか」


集落を出ようとした時、正面から視線を感じた。

「あーそのパターンか。指示するタイプじゃなくて、自分から動くタイプのボスなのね」


目の前には3m近い身長の筋肉質な身体をしたゴブリンが長剣を持って立っていた。

その表情は笑みを浮かべているように見える。


「フリード!あいつがボスだ、多分ゴブリンジェネラルだと思う。一旦距離を置い――」


グガォーーーーーー

ゴブリンジェネラルの咆哮に、一瞬動きが止まってしまった。

ゴブリンジェネラルはフリードに向かって走り長剣で薙ぎ払った。


「フリード!!」

フリードは長剣が当たる瞬間に、『魔力纏』をして斬られてはいないが、威力を殺さず吹き飛んでいった。


「あれ?やばくないか?とりあえず、エアショット!エアショット!エアショット!エアショット!」

エアショットは全弾命中するが、ほとんどダメージは入っていない。


ゴブリンジェネラルは俺に近づき長剣を叩きつける。

「エアアーム!」

長剣を弾いたが、エアアームも消えてしまった。

追撃をしようとゴブリンジェネラルが長剣を振りかぶる。


ヒヒーン

フリードが『加速』で体当たりをし、ゴブリンジェネラルが吹っ飛ぶ。


「フリード、ありがとう。あいつ相当強いぞ!」


起き上がるゴブリンジェネラル。


「ウィンドアロー!!」

6本の矢がゴブリンジェネラルに刺さるが浅い。

「足りないか、ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

30本の矢が頭上に現れる。

ゴブリンジェネラルに向かって指を差す。

矢が飛んでいくも、4分の3しか当たらなかった。


「やばいぞこれ。ウィンドアローを同時使用すると、頭ぶっ壊れる!発射までは耐えられるけど、矢の方向転換はできないぞ!」

俺は頭痛で表情を歪める。


ゴブリンジェネラルはフリードに近づき長剣を叩きつける。

『魔力纏』で斬られてはいないが、身体が受ける威力は凄まじいだろう。


「くそ!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

ゴブリンジェネラルに指を差す!


ゴブリンジェネラルは矢を避け、俺に近づくいてくる。

頭痛でふらつく俺に長剣を叩きつける。

「エアアーム!」

長剣を弾くが、すぐに追撃が来る。

「エアアーム!」

長剣を弾くが、ゴブリンジェネラルの攻撃は止まらない。

「エアアーム!」

長剣が弾かれ、飛んでいった。


「よし!」

ボゴッ


長剣が弾いた瞬間、気を抜いた俺にゴブリンジェネラルの拳が当たりふっとぶ。


くそ!油断していた!ちょー痛いぞ!


追撃をしようとするジェネラルゴブリンに『魔力纏』と『加速』で体当たりをするフリード。

ジェネラルゴブリンも流石に少しダメージを受けたようだ。


「癒しの風!癒しの風!癒しの風!癒しの風!」

自分に回復魔法をかけて、立ち上がる。


「これ、使ってみるか!フリード!」

フリードに乗る。


「エアアーム!」

エアアームの右手にはエリートゴブリンの斧が握られている。

「フリード!加速して、ゴブリンジェネラルの横を通り過ぎろ!」

フリードは『加速』を使う。

ゴブリンジェネラルにすごい速さで、エリートゴブリンの斧が向かっていく。


グサッ


エリートゴブリンの斧がゴブリンジェネラルに刺さる。

「よし!流石にこれは大ダメージだろ。フリード!もう一回近づいてくれ!」

左のエアアームに隠し持っていたゴブリンの毒瓶をゴブリンジェネラルの顔面に叩きつける。


ぐわぁぁぁーーーー!!!


ゴブリンジェネラルは痛みで叫び始めた。

顔は酸をかけたように爛れている。

「至近距離でウィンドアローをぶち込めばいける!フリード、警戒を頼む!」

俺はゴブリンジェネラルの目の前まできた。


「ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

頭痛を我慢しながら指を指そうとする。


その瞬間、


グガォーーーーーー!

ゴブリンジェネラルの咆哮で身体が動かなくなった。

「クッソ!」


ゴブリンジェネラルは胸に刺さっている斧を抜き、斧を振り回した。

これはやばい!当たる!

フリードも咆哮で動けない。


斧が振りおろされる。

ジジジジジジジジジジジジ

キーン

斧が何かに弾かれた。


「え?まさか、手伝いに来てくれたのか?」

斧を弾いたのはさっき助けたクワガタのモンスターだった。


俺はその隙を逃さず、ゴブリンジェネラルに至近距離で指を指す。

頭上にある風の矢がゴブリンジェネラルに飛んでいく。


グギャア!

全ての矢が体に深く刺さったゴブリンジェネラルは動かなくなった。


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