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194.大改造再び

俺は珍しく朝ご飯をレストランで食べていた。

わざわざパンをチャールズ兄に持ってきてもらっていた。

「チャールズ兄ごめんね」

「全然いいよ」

「パンの人気はどう?」

「うーん。この村に従業員以外の人が少ないから売上的なものはあんまりないけど、みんな貰いに来てくれるよ」

「まあそうか。材料もうちのだから、赤字って言えば赤字なのか」

「まあそうかも」

「あ!今後はもっと赤字かも」

「え?」

「昨日村長達とカリムさん達が従業員になった」

「そうなの?」

「まあ、今後の販売方法は考えるわ」

「わかったー。じゃあそろそろ家に戻るね」

「ありがとー」

チャールズ兄は家に戻って行った。


少しすると、セフィーナさんとヒューズさんが来た。

「待たせたな」

「お待たせしました」

「いえいえ。朝ごはん食べますよね?」

「おう」

「お願いします」

俺はベーコンとオムレツを作って2人に出した。


「食べながら話し合いをしましょうか」

「そうですね」


俺は今後の計画について話をした。

「まずはアイザックさんをこちらに引き入れようと思うのですが、どうですか?」

「私はいいと思います」

「ヒューズさんは?」

「うーん。かわいい子供が2人も住んでいる村だと領主様が気にしちゃうんじゃないか?」

「大丈夫です。お父様はいい意味で放任主義なところがありますし、自立しているアイザック兄様に関しては完全に信用しています」

「なるほど」

「じゃあそろそろ来ると思うから、こっちに引き入れるね」

「わかりました」

「わかったよ」

2人は納得してくれたようだ。


「村長夫妻についてですが、改造が終わったら仕事を振ってもらって平気です」

「まだ仕事という仕事はないんですけどね」

「まあ資料をまとめるなり、村についてのすべてを共有しておくのもありだと思います」

「わかりました。やってみます」

セフィーナさんは少し不安のようだがやる気はあるみたいだ。


「ダンジョンについてです。2つあるので小さい方はライルダンジョン、大きい方はヤルクダンジョンと呼びましょう」

「わかった」

「ライルダンジョンは鬼将軍の弟子達とゴーレに攻略させます。ヤルクダンジョンは疾風の斧にお願いしたいです」

「本当か?」

ヒューズさんは嬉しそうだ。


「何があるかわからないので、ライムを連れて行ってもらいます」

「わかった」

「あとドロップ品もどうしても欲しいもの以外は貰いますから」

「かまわん!」

「出来るだけ早く攻略して管理したいので、本気出してもいいですよ?」

「じゃあ飯をいっぱい作ってくれないか?」

「ダンジョン内で泊まるつもりですか?」

「何があるかわからないからな、念のためだ」

「わかりました、あとで作り置きしてる料理を渡します」

「助かる!」


俺は村の大改造について話した

「とりあえず、冒険者ギルド・商人ギルド・村長宅・カリム宅・従業員の居住スペース・領主代行館の増築をしようと思います」

「増築ですか?」

「昨日まで忘れてましたが、王女も来るかもしれないので」

「あっ!私も忘れてました」

「アイザックさんが手紙をもってくると思うのでそろそろ準備をしないとなと思いまして」

「わかりました、ありがとうございます」

セフィーナさんは頭を下げた。

「対応は村長にしてもらうつもりなので、俺の存在は隠すように伝えてください」

「わかりました」


ベーコンにかじりつきながらヒューズさんが話始める。

「宿屋とか作らなくていいのか?」

「あっ!必要ですね、作りましょう。アイザックさんに管理させれば問題ないはず」

「お兄様、大変になりますよ」

「ははは」

アイザックさんには大変になってもらおう。


「あと必要そうなのは、何かあるか?」

「うーん」

「あのー。従業員の方々が住んでいる家みたいなのを何個か作れませんか?」

「アパートを?なんでですか?」

「それを私の方で買い取らせていただいて、この村で暮らしたい方に売るのがいいと思うのですが」

「なるほど!それはいいですね。そうしたら、30日に1回支払うプランと1年に1回支払うプランを作りましょう」

「わかりました」

「アパートタイプの他にもログハウスエリアも作りますので買い取ってもらえます?」

「わかりました。ログハウスタイプはちょっと高くしますね」

「良いと思います。改造はこんなものですかね?」

「今のところは」

「そうだな。それよりもライルダンジョンで何するつもりなんだ?」

「それはですね」


俺は2人俺の計画を話した。



▽ ▽ ▽



疾風の斧と弟子達はダンジョンに向かった。


俺は村の改造をするためにマップを開き、ディスプレイをいじり始めた。

「うーん。場所選びが一番難しいなー」


俺はいろいろ試行錯誤しながら改造を進めた。


バッフン

バッフン

バッフン


畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑 K

畑畑畑畑ダ畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑 J

畑畑畑畑道畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑 I

畑畑畑畑道畑畑畑畑畑庭庭庭庭庭畑畑畑畑 H

畑畑畑畑道畑畑畑畑畑庭庭庭庭庭畑畑畑畑 G

畑畑畑畑道畑畑畑畑畑庭庭庭庭庭畑畑畑畑 F

畑畑畑畑道畑畑畑畑畑庭厩家倉庭畑畑牛鶏 E

道道道道道道道道道道道道道道道道道道道 D

道従従従道畑畑畑畑畑工工道畑畑畑畑畑道 C

道未未未道畑畑畑畑畑工工道畑畑畑畑畑道 B

道村村村道畑畑店店食食鍛道学学疾疾疾道 A+

道道道道広広道道道道道道道道道道道道道 Aー

未道冒冒広広領領住温温温宿宿宿商商商道 B

未道冒冒冒道領領住温温温宿宿宿商商商道 C

未ダ未未未道貸貸貸温温温貸貸貸貸貸未道 D

道道道道道道道道道道道道道道道道道道道 E

87654321012345678910

- +


大改造を終えた。

村はこのようになった。


ライル宅(厩舎・庭・倉庫)  2E~6H

疾風の斧宅(倉庫・厩舎) 7A~9A

学び舎(2階建て・庭) 5A・6A

鍛冶屋(鍛冶場・販売エリア) 3A

レストラン(2階建て) 1A・2A

商店(パン屋・空き店舗×2) 0A・-1A

工場エリア(食品・衣服・木工・風車×3) 2BC・3BC

ライルダンジョン -4J

従業員住居スペース(4部屋5階建てアパート×3・ハーマン宅・ガルスタン宅・空きログハウス×1) -5C・-6C・-7C

村人住居スペース(ブライズ宅・ガートン宅・カリム宅・村長宅)  -5A・-6A・-7A

その他住居エリア(アイザック宅・ガッツ宅・ダモン宅・空きログハウス×3) 0-B・0-C

マジック温泉施設 1-BCD・2-BCD・3-BCD

宿屋(4階建て) 4-BC・5-BC・6-BC

商人ギルド(2階建て・馬車置場・厩舎・倉庫) 7-BC・8-BC・9-BC

冒険者ギルド(3階建て・馬車置場・厩舎・倉庫) -4-C・-5-BC・-6-BC

領主代行館(居住スペース・客人住居スペース・厩舎・馬車置場・庭) -1-BC・-2-BC

貸しアパートエリア(5部屋4階建てアパート×10) 4-D~8-D

貸しログハウスエリア(空きログハウス×9) 0-D~-2-D

ヤルクダンジョン -7-D



疾風の斧の家を広くした。いつものお礼だ。

従業員達の住居スペースと村人の住居も移動し、レストラン・パン屋・鍛冶屋を増築した。

アイザックさん達の家も広くして、エリアを広げ新たに3つ家を作った。

領主代行館は執務室を増やし、別館を建てて客人用の住居スペースを作った。

冒険者ギルド・商人ギルド・宿屋の細かいところは、マリーナさんとアイザックさんが来てから相談することにした。


「うわー疲れた。魔力線とかの配置をやってたらいつの間にか夕方だよ」

俺は久々に疲労困憊していた。


広くなったレストランでブライズさんに料理を作ってもらってみんなを待っていた。

レストランで働いているエルフ2人も徐々に料理を覚えてきたみたいで安心した。

俺がキッチンにいるとピリピリしてるみたいで、まだ一緒に料理をする自信はないらしい。

ブライズさんからこの前聞いて、ちょっと落ち込んだ。


ミートソースパスタをトレスが運んできてくれた。

「ありがとう」

トレスは頷くと、戻って行った。

俺がパスタを食べようとすると、ゴーレがやってきた。


「おつかれ!どうだった?」

「みなさん無事で怪我もありませんでした」

「何階層まで行ったの?」

「地下5階まで行きました」

「前回よりも深そうだね」

「はい。地下6階も見てみたのですが、草原でした」

「え?」

「私もびっくりしました。空もあったので空間魔法のような作用があるみたいです」

「なるほど。前回のも見た目より広かったもんね。モンスターは?」

「1階がゴブリン、地下1階がオーク、地下2階がオークの上位種、地下3階が鳥型のモンスター3種類、地下4階がアイアントータスとその上位種、地下5階がミノタウロスでした」

「ドロップアイテムは?」

「少量の魔石や所持していた武器、ほとんどが皮や肉や素材でした」

「了解。なかなかいい感じだけど、泊りで行かないと無理そうだね」

「はい。地下5階から戻るときには既に地下4階のモンスターが現れていました」

「了解。とりあえず2日くらいは泊りの提案はしないで」

「わかりました」

「じゃあゴーレも疲れただろうけど、1つお願いが」

「なんでしょう」

「そろそろグーちゃんとライドンを村に連れてきたいんだ」

「承知しました」

ゴーレは頭を下げると、レストランから出て行った。


「なかなか大変そうだけど、特訓になりそうだな」


俺はパスタを食べ終わり、家へ帰宅した。



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