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180.シャッフル

ベラ達が疾風の斧と共にカラッカに向かった。

チェスターは心配そうにしていたので、ヒューズさんが声をかけてあげていた。

ベラ達は、カイリ達に声をかけていた。

「絶対、みんな一緒に冒険者になろうな!」

「うん!絶対一緒に!」

「私達は先にいろいろ勉強して、3人に教えてあげるから」

「ありがと!」

「一緒にライル様のために頑張ろうね」

「うん!俺達も頑張る!」

獣人の子供達は本当に仲がいいようだ。

6人一緒に冒険者にしてあげたいと心の底から思った。



▽ ▽ ▽



鬼将軍の剱と剛角と強弓を学び舎の庭に集めた。

そして本日のゲストのカイリ・ネネ・ビッツも来てもらっている。

「今日は特別な特訓だ!」

「「「「「「はい!」」」」」」

「内容は村近辺の森に行って大量発生を探して防ぎに行く!」

「「「「はい!」」」」

「師匠!いつもと同じことをこの人数でやるのか?」

カシムは本当にいいところに気付く。


「良い質問だカシム。このメンバー全員でやるわけではない」

「「「「「ん?」」」」」

「3つのパーティをバラバラにして、カイリチーム・ネネチーム・ビッツチームに分ける!」

「「「「おー」」」」

「まずはカイリチーム。カイリ・ニーナ・チェスター・オリバー・コルカー。

続いてネネチーム。ネネ・アメリア・チャールズ兄・ルーク・ルーシー・アルナ。

最後にビッツチーム。ビッツ・カシム・シャル・ゾーイ・ナーリア。ビッツチームには回復役がいないから、回復のみの参加でライム」

ぽにょぽにょ


「1時間作戦を考えて森に出発。ルールはどれだけ大量発生をつぶせるか。それとカイリ・ネネ・ビッツに怪我をさせずに10体モンスターを倒させること!以上!質問があれば個別で聞く!では準備はじめ!!」

みんなはチームごとに集まり話し合いを始めた。



カイリチーム

ニーナは優しくカイリに声をかける。

「よろしくねカイリ」

「よ、よろしくおねがいします!」

カイリは少し緊張しているようだ。

「同い年だから仲良くしようね」

「うん。ありがとう」

チェスター・オリバー・コルカーも合流した。

「チェスターとオリバーと同じチームか。楽しみだ!」

「学び舎では時々一緒に稽古しているが、実践は初めてだな」

「みんなで力を合わせて頑張りましょう」

大人組はいつの間にか仲良くなっていたようだ。


「このチームの指揮はニーナちゃんにやってもらえるのかな?」

チェスターが切り出した。

「皆さんが大丈夫ならやりたいです!」

「ぜひお願いしたい」

「ライル様の指導を一番受けてるニーナちゃんが適任だと思うよ」

「がんばります」

カイリチームはニーナが指揮するようだ。



ネネチーム

「ネネー!こっちだよ」

ルークがネネを呼んだ。

「緊張しなくていいからね。みんな優しいから」

「う、うん」

ルークは既にネネと仲が良いようだ。

「お姉ちゃん。このチームの指揮はどうするの?」

ルークはアメリアに問いかけた。

「一応私がやろうと思っているわ」

「うん。それがいいと思う」

「私も指揮は苦手なのでお願いしたいです」

アルナが申し訳なそうに言った。

「わかった。やるわ」

「まずは、アルナさんのステータスを見てもいいですか?」

「はい!できれば敬語はやめてください。だいぶ年上ですが、ここでは後輩なので」

「わかったわ。それならアルナも敬語禁止よ。さんとかくんを付けるだけで報告に時間がかかるから」

「わかったよアメリア。みんなよろしくね」

「「「「よろしく!」」」」

ネネチームもいい感じにまとまってきたようだ。



ビッツチーム

「よろしくなビッツ!」

「よろしくビッツくん」

「うん。よろしく。俺、頑張るよ!」

ビッツは気合が入っているようだ。

「私とお兄ちゃんとビッツくんとゾーイさんとナーリアさんか。誰が指揮するの?」

「「「「うーん」」」」

パーティーの指揮役がいないことにすぐにシャルは気付いた。


「お兄ちゃんはまず無理でしょ。そしたらゾーイさんとナーリアさんのどっちかになるのかな?」

「私は無理です!スキルもフォローに特化してますし!」

「それならナーリアさん?」

「そうなりますか。私、ライル様の特訓でうまくいかなくて。集団戦闘が苦手みたいです」

「そうなの?」

「はい、残念ながら」

重い空気になるビッツチーム。

空気を換えるようにシャルが口を開いた。

「大丈夫!鬼将軍の剱の2番手と剛角の2番手がいるんだから、ミスしてもフォローできるよ。私も頑張るから、ナーリアさんも頑張ってみない?」

ナーリアはシャルの言葉で決心がついたようだ。

「シャルちゃん。不慣れですが頑張ってみたいです。助けていただけますか?」

「当たり前!俺らチームだよ」

「フォローなら得意です!」

「俺も頑張る―」

ビッツチームも何とかまとまったようだ。

まさかシャルがいいパスを出すとは。

シャルの成長に感動してしまった。



全チームがいい感じにまとまってきたようなので、絶望を与えることにした。

「言い忘れてたけど、テイムモンスターは禁止です」

「「えー!」」

ニーナとルークが叫んだ。

「なんでかは今教えます。みんなががんばれるようにもう1チーム作ります」

「「「「「もう1チーム?」」」」」

「チームハーマンです。メンバーはハーマン・トサカ・ルビー・ラーちゃん。そしてゴーレです」

「「「「「えー!」」」」」

「ずるいよ!」

「ライル様、さすがに勝てないです」

弟子達からこんなにブーイングを受けたのは初めてだ。

「文句を言わない!ハーマンチームには南の森に行ってもらいます。どこの森に行くかもちゃんと考えてね。ちなみに1位のチームにはプリンと同じぐらい美味しい甘いスイーツを食べさせてあげます」

「「「「「「「うおーーー!」」」」」」」


どうやらスイーツは最強のようだ。


「では各自準備してスタート!」


みんなは森へ走り出した。




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