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17.ゴブリンメイジ

「いたぞフリード。エアショット!」

エアショットがゴブリンの身体を抉る。


「右から4体きた。ウィンドアロー!この戦い方、最高に戦いやすいぞ」

俺はフリードに乗りながら戦っている。

基本は魔法で攻撃、近くに寄ってきたゴブリンをフリードが蹴りで倒していくスタイル。


「俺にないスピードと接近戦をフリードがカバーしてくれるから何体きても全然平気だ」


ゴブリンは目の前にある洞窟からどんどん溢れてくる。

「あれはゴブリンの住処なのか?ってことは、ゴブリンの上位種とかいるんじゃないか?ゴブリンキングとか、ゴブリンキングを倒すのは異世界転生あるあるだよな」



もうすでに50体近いゴブリンを倒している。

「よし、フリード俺を降ろして。あとはフリードのレベルアップだ」

ヒヒーン

フリードが(いなな)きながらゴブリンの集団に突っ込んでいった。



▽ ▽ ▽



瞬く間に、ゴブリンが踏み潰されていく。

「なんかあった時にフォローできるようにしてたけど全然平気そうだな。フリードもゴブリンも同じくらいサイズなのに強いな」


ゴブリンが残り5体になり、

そろそろ終わると思ったその時、洞窟の中から野球ボールほどの火の玉がフリードに向かって飛んでいった。


「危ない!エアアーム!」

風の腕をフリードの近くに飛ばし、火の玉とぶつけた。


「よかった。怪我はないかフリード!」

ヒヒーン

「ゴブリンの上位種登場って感じかな?フリード、こいつは俺がや――」

フリードは俺と洞窟の間に立ち塞がった。


「お前がやるってことか?危なくなったら手を出すからな。じゃあ頼んだぞフリード!」

ヒヒーン


フリードがやる気満々で洞窟をにらんでいると、中から杖を持ったゴブリンが出てきた。


ドゴーン!

「え?」

勝負は一瞬で終わった。

洞窟からゴブリンが出てきた瞬間、フリードは加速で体当たりをし、ゴブリンは壁に打ち付けられ死んだ。

そしてフリードは残っているゴブリンを一瞬で殲滅して、俺のもとに走ってきた。


ヒヒーン

「ほんと強いなお前は。あいつゴブリンメイジだよな?一瞬で倒した瞬間見えなかったぞ」

褒められるフリードは俺の顔を舐め続ける。


「よし、フリードちょっと離れてて。掃除!」



▽ ▽ ▽



「よし!終わった」


ゴブリンの死骸は1箇所に集められ、

ゴブリンの魔石76個

ゴブリンメイジの魔石1個

ゴブリンの棍棒で11本

ゴブリンの毒ナイフ2本

ゴブリンメイジの杖1本


「毒ナイフは土に埋めて、杖と棍棒をバッグに入れて、あれ入らないぞ?棍棒を置いていくかな。とりあえず魔石をガチャに入れるか」


ガチャのディスプレイを開き、全ての魔石を入れる。

所持ポイント1,033


「おい!ゴブリンメイジ、5Pかよ!目標より少ないけど、まあまあ集まったな。明日も来るかー。とりあえず500P使ってどれか1個ガチャ回すか」


『ガチャ』のディスプレイを開く。


「どれにしようかな、天の神様の言う通り!これだ!」


俺はテイマーガチャの10連を回した。


ディスプレイが光り、10枚のカードが映し出された。

ディスプレイに触れるとカードが捲れた。


N モンスター用ポーション(低級)

N モンスターフード(低級)

R モンスター用ポーション(中級)

N モンスターフード(低級)

R 鞍マジックバッグ付き(中級)

R スキルレベルアップ(モンスター専用)

R 高級ほし草

N 筋力アップ(小)(モンスター専用)

SSR 進化の果実

SR マジック馬車セット(中級)


カードが10枚捲れるとディスプレイから

モンスター用ポーション

モンスターフード

鞍マジックバッグ付き

高級ほし草

進化の果実

カード1枚

が出てきた。


「流石異世界転生!痒い所に手が届くガチャ。とりあえず、どうしようかな?」


小さなウィンドウが目の前に現れた。

[スキルレベルアップ・筋力アップ(小)をどのモンスターに使いますか?]


俺は【フリード】をタップした。すると一瞬フリードの身体が少し光った。

「とりあえずフリードのステータスでもみよ」


また小さなウィンドウが現れた。


[進化の果実を使用できるモンスターがいます。使用しますか?]


「これは、フリードが進化するってことかな?フリードは進化したい?」


フリードに問いかけた。するとフリードは大きく頷いた。


【YES】をタップすると、フリードがさっきよりも激しく光り始めた。


「まぶし!進化ってやっぱり光るもんなんだ!」

光がなくなるとそこには普通の馬よりちょっと大きな黒馬が立っていた。


「フリードだよな?」

黒馬は俺の顔を舐め始めた。

「これはフリードだ。ステータス確認をしたいけどとりあえずアイテムの整理をしないとな」

モンスターフードを1つ開けて、フリードの前に出した。

「これでも食って待っててくれ!」


俺はディスプレイから出てきたアイテムの整理を始めた。

「ポーションとフードは名前の通りか、鞍マジックバッグ付き?なんか説明書とかついてるんだけど!」


○鞍マジックバッグ付き

馬系モンスター専用の鞍

鞍の左右についているバッグは1つ8㎥の容量が入ります。

鞍はモンスターのサイズに合わせて自動調整。

他のアイテムと同期することができます。


「ほんと痒い所に手が届くな」

鞍をフリードにつける。

「フリード、嫌じゃないか?」

ヒヒーン


「とりあえず棍棒と杖は全部そっちに入れて、フードとポーションとほし草は俺のバッグに入れておくか」


そして最後に残った、謎のカード。

近くに説明書が落ちていた。


○マジック馬車セット(中級)

これを馬に繋げるだけで、簡単に利用可能。

見た目は普通の馬車ですが、空間魔法を使っているので中は普通の馬車の2倍の広さ!

しかも馬に重さを感じさせません!

他のアイテムと同期することが可能。

馬車の中には容量50㎥アイテムボックス!

魔石を使用することで、中をカスタマイズすることが可能です。

※このアイテムはカードに収納されております。

 カードに魔力を通すとアイテムが出てきてカードが消滅いたします。



「なんか、この世界というか俺のチートって魔石の消費激しくないか?とりあえずこの森で馬車を出すのは馬鹿だから、家に帰ってからにしよ。ちょっと疲れたなーそろそろ帰るか」


フリードはモンスターフードを食べ終わり、そばに寄ってきた。


「よし、フリード!帰るぞ」


進化したフリードにまたがる5歳の俺ははたから見たら異様な光景なんだろうな。




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