170.パン屋作成
翌日、俺はレストランの横の1Aエリアに来ていた。
小屋作成のポイントを使い、パン屋を取得した。
これで残ってるポイントは無くなった。
1A・0A・-1Aには、宿泊用ログハウスがあった。
それを全部解体し、1Aエリアの4分の1を使いパン屋を建て、もう4分の1を使って商店を作った。
カスタマイズを使用してパン屋と商店の壁を取り、パン屋と商店を合体させた。
1Aエリアの残り半分を使い、ガートン宅を建てた。
「よし、こんなもんだろ。あとは細かい中のチェックだな」
合体して作ったパン屋の中に入った。
元々商店だったところには棚が数個置かれていて、
パン屋の方は作業場とレジスペースしかなかった。
「商店の方は乾麺パスタとかの食料品を売れそうだな」
中を物色していると、チャールズ兄がやってきた。
「わーここでパン作っていいの?」
「チャールズ兄の作業場だからね。好きに使ってよ」
「ありがとう!作業場見てももいい?」
「俺も一緒に見るよ」
俺とチャールズ兄は作業場に入った。
作業場の中には5段になってるベーカリーオーブンが4台と巨大ミキサーがあった。
「器具もそれなりにあるね。これは多分・・・」
俺はオーブンに魔力を注ぐと稼働した。
「マジックアイテムみたいだね」
「すごい!これでいっぱいパンが作れる」
チャールズ兄は嬉しそうだった。
「器具を試す前に、引越し済ませちゃいな」
「はーい」
チャールズ兄はそういうと家に帰っていった。
「とりあえずパン屋は大丈夫そうだな、今日は何をしようかな」
俺は今日何をするか考えながら家へ帰った。
▽ ▽ ▽
俺は庭でフリード達と遊びに来た中立モンスター達とのんびりしていたら、アメリアがやってきた。
「ライル。前に預けた討伐証明部位をギルドに出したいんだけどついてきてくれる?」
「忘れてたわ、暇だし全然行くよ」
俺は学び舎に向かった。
俺は鬼将軍の剛角と、なぜかついてきたライムと秘密の通路を通った。
カラッカの家にはニーナとルークがいた。
「2人ともどうしたの?」
「今日は学び舎お休みだからラーちゃんとグーちゃんに会いにきたの」
「ライドン達、ずっとカラッカにいるから寂しい思いをさせたくなくて」
「そうだね。秘密の通路を通れるようになればいいんだけどね」
秘密の通路のレベルを上げるために、使わないといけないんだけど使うところがもうないんだよな。
俺達はニーナとルークと別れ冒険者ギルドに向かった。
▽ ▽ ▽
冒険者ギルドに入ると、いつものようにコソコソと噂話をされている。
「ごめんね。俺のせいで居辛いでしょ?」
「ライル様、問題ありません。気にしないでください」
「そうですよ。注目されてるってことはそれだけライル様がすごいってことです」
「そう言ってくれると嬉しいよ。ありがとう」
俺達はカウンターにいるマリーナさんを見つけた。
「マリーナさん!」
「ライルくんと鬼将軍の剛角の皆さん!今日は何をしに?」
「鬼将軍の剛角が倒したモンスターの討伐証明部位を俺が預かってたから、それを渡しに来ました」
「了解。量は多いのよね?じゃあ奥のスペースについてきて」
俺達は奥の部屋に行き、マリーナさんに討伐証明部位を渡した。鑑定に時間がかかるとのことで、俺達は家に戻った。
結果は家に帰ってきたら、教えてくれることになった。
「おーい!ライルー!」
冒険者ギルドを出ようとすると、声をかけられた。
声の正体はガッツさん達だった。
「久しぶり?だなライル!」
「いや、この前村で会いましたよ」
「そうだったそうだった。ライル達は何をしてるんだ?依頼か?」
「いえ、鬼将軍の剛角が倒したモンスターの討伐証明部位を提出してきただけです。ガッツさんはまた稽古ですか?」
「いや、ギルドから依頼を受けたから、それに行くところだ」
「ギルドから直接依頼が来るなんて、雷虎の拳は信頼されてますね」
「まあ俺が長い間この街にいるからな、頼みやすいだけだろ」
ガッツさんは少し誇らしげだった。
「ところで何の依頼なんですか?」
「大量発生の原因の卵が、最近カラッカの北の山で頻繁に発見されているから、卵を置いてる犯人を探しに行く依頼だ」
「盗賊ってことですか?」
「多分な。山を越えると隣領だから隣領のやつがなんかしてきてるのかもしれないけどな。まあその調査をちょろっとしてくるんだ」
「なるほど。気をつけてくださいね。例のオークとワーウルフがいる可能性ありますから」
「おう、任せろ!そいつらがいたらお前の代わりに倒しておくわ」
「出来ればリベンジしたいんですけどね。まあ、安全のためにはガッツさんに倒してもらった方がいいかもしれませんね」
「まあ任せとけ!じゃあそろそろ行ってくるわ」
雷虎の拳は冒険者ギルドを出ていった。
「じゃあ俺達も、一旦家に帰ろうか」
「「「「「はい!」」」」」
俺は鬼将軍の剛角と冒険者ギルドを出た。




