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159.兄妹の気遣い


プリンをみんなにお披露目してから数日経った。

この数日はジョシュ達と遊ぶのがメインだった。

チェスターがいないので3人ともうちに泊まっていたのでずっと一緒だった。

フリード達とも一緒に居れる時間がしっかり取れたので満足だった。

部屋でぼーっとしていると、ゴーレがやってきた。

「マスター。アイザックさんが村にいらっしゃいました」

「お、今はどこに?」

「今は広場で村の人に日用品を販売しているようです」

「じゃあ俺も行こうかな」

俺はゴーレと広場に向かった。



▽ ▽ ▽



広場ではアイザックさんが村の人に日用品を売っていた。

横にはガッツさん率いる雷虎の拳がいた。

「ちょっと落ち着いたら声かけるか」


村の人が帰って行ったのを見計らって声をかけた。

「アイザックさん、お疲れさまです」

「ライルさん、すみません。来るのが少し遅くなってしまいました」

「いえいえ、来てもらえるだけで嬉しいんで。このあとはどうします?」

「セフィーナに会いに行こうと思うのですが、広場に来る途中にあった大きい建物は一体なんの建物ですか?」

「え?あー領主代行館のことかな?」

「ま、まさか、そこにセフィーナが?」

「そうですよ」

「本当にライルさんは…。領主館より大きいって…。まあ私も泊まることになるからいいですけど」

「いや、アイザックさんの家は別にありますよ」

「本当にあなたって人は…」

俺は呆れた様子のアイザックさん達を連れて、領主代行館に向かった。



▽ ▽ ▽



領主代行館についた。

入口でポーラさんが対応してくれた。

心なしか少しテンションが高いのはガッツさんがいるからだろう。

「馬車と馬はここに止めてください」

「そうですね。アイザック様の家の方には馬車置き場がないので」

「そういうことなら俺らで馬車とか置いてくるから、アイザックさんはセフィーナさんのところ行っててくれていいぞ」

「じゃあガッツさん達にお願いしましょうか。あの子達のこともお願いしますね」

「おう」


領主代行館の応接室に入るとセフィーナさんが居た。

「アイザック兄様!来られたんですね」

セフィーナさんはアイザックさんに抱きついた。

「遅くなって悪かったな、いろいろあったから予定より遅れてしまった」

セフィーナさんも流石に寂しかったようで、年相応の反応をしている。


「ところでセフィーナ。こっちの生活はどうだ?」

「最高です!学び舎での授業も最高ですし食べ物も最高です」

「それは良かった」

「お兄様はお家を見に行ったのですか?」

「まだ見てないが」

「じゃあみんなで見に行って、レストランでご飯にしましょう」

「レストラン?」

セフィーナさんの提案で家を見に行くことになった。

家エリアに向かおうとすると雷虎の拳の後ろに獣人の子供が3人居た。



▽ ▽ ▽



「えー!俺とパリスちゃんの家もあるんですか?」

自分の家があると思って居なかったようで、ダモンとパリスは驚いていた。

「当然ありますよ。それでこっちがガッツさんの家でこっちがアイザックさんの家です」

「前に泊まった家よりすごいですね」

「少しだけですが、改良しました」

「ありがとうございます。ライルさん!」

アイザックさんは嬉しそうに手を握ってくる。

「お兄様。今日は移動で疲れたのではないですか?夕飯の時間までお休みなされてはいかがですか?」

「そうだね。ガッツ、夕飯まで自由時間にしてくれ」

「わかりました」

ガッツさん達は家の中を見たくてウズウズしているようだ。

「ポーラ。私はお兄様とおしゃべりをするから、あとはカレンに任せて夕飯まで休みなさい」

「セフィーナ様。ありがとうございます」

ポーラさんは頭を下げるとガッツさんのもとに向かった

アイザック兄妹のガッツ夫妻への気遣いだったようだ。


「セフィーナ、ライルさん。話したいことがあるので、どこかへ移動したいのですが」

「ではレストランに行きましょう」


俺たちはレストランに向かった。

獣人の子供達もついてきていた。



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