15.大改造
朝食を食べ終わり、お父さんと一緒に畑へ向かった。
「やったことがないから分からないけど、もしかしたら今植えてる野菜が消えちゃうかもしれないんだけど、それでもいい?」
自分でもやったことないことで不安を感じお父さんに問いかけた。
「いいぞ。もし全部無駄になってしまっても、無駄にした分より収穫できそうだからな」
「じゃあやるよ?秘密基地!」
目の前にディスプレイが現れ、マップを使い、畑を作成していく。
「ほんとにすごいな、俺には見えないけど地図に触れるだけで畑が作れるなんて」
ディスプレイは人には見えないのか、これは為になったな。
そのあとお父さんからジャガイモとニンジンの植え方と育て方を教えてもらった。
「そしたら、僕は他のところを改造してくるから、お父さんはそのままお仕事してていいからね」
「気をつけるんだぞ。森には入っちゃだめだからな」
▽ ▽ ▽
お父さんと別れ、歩きながらマップに触れる。
「これで、柵が完成。よし、次は廃墟を更地にして厩舎と小屋を作り直すか」
厩舎に到着するとフリードは俺に近づいてきて顔を舐めてくる。
「フリードやめろって、後で遊んであげるから」
フリードは舐めるのをやめ、周りをクルクル走り始めた。
「フリード、厩舎を建て直すからこっちにおいで。よし、ここを畑にしたら、厩舎と小屋もいつものように消えるだろ。……あれ?」
マップで厩舎があるエリアをタップすると今までなかった【カット】の文字がある。
それをタップすると、目の前から厩舎と広げた庭が目の前から消えた。
小さいウィンドウが出てきた。
[ペーストする場所を選択してください]
マップで廃墟があるエリアで【ペースト】をタップした。
バッフン
ちょっと離れたところから音がした。
「これで移動できたのかな?スキルがレベルアップしたっぽいな。まあ小屋はとりあえずあんま使ってないから、このままここを全面畑にして」
バッフン
「よし、あとは移動した厩舎を見に行くか。ステータスは後で確認するとして、フリード行くよ」
俺はフリードに乗り移動した。
▽ ▽ ▽
「ちゃんと移動してる。フリードも新しいところより慣れてるところの方がいいもんな」
ヒヒーン
フリードは嬉しそうに嘶いた。
「フリードの野菜も追加しておいて、これでよし」
バッグから野菜を餌箱に入れた。
「フリード、俺は移動するから、また後で来るね」
がぶっ
フリードが服を噛んで離さない。
「どうしたんだよ、フリード。また後で遊んであげるから」
何を言っても、フリードが離してくれない。
「連れていってくれってことか、わかったよ。連れていくから乗せていってくれよ」
俺はフリードに乗り、畑へ向かった。
▽ ▽ ▽
俺はお父さんに教わったように種芋とニンジンの種を植えていた。
「よし、これで終わり。しっかり育ったら、食べさせてやるからな」
ヒヒーン
嬉しそうに走り回るフリード。
「これで終了。厩舎に帰るぞ」
▽ ▽ ▽
厩舎の庭でフリードを撫でながら、ステータスを確認する。
【名前】 ライル
【年齢】 5
【職業】 農家
【レベル】 17
【生命力】 220
【魔力】360
【筋力】 32
【防御力】 22
【俊敏力】 18
【スキル】
○エクストラスキル
ガチャ
○パッシブスキル
スロット1:スキルホルダー
スロット2:隠蔽
スロット3:騎乗
○通常スキル
スロット1:風魔法LV3
→エアショットLV2
→ウィンドアローLV1
→エアアームLV1
スロット2:秘密基地 LV3
→畑作成LV2
→柵作成LV1
→小屋作成LV2
→厩舎作成LV1
→建築物移動
○スキルホルダー
掃除
【テイムモンスター】
フリード LV5 (ブラックスターポニー)
「やっぱりレベルアップしてたか、畑作成も小屋作成もレベルが上がってる!やる気出るなー!」
スキルをタップし、詳細を確認する。
○秘密基地LV3
任意の場所にあなただけの秘密基地を作る
→畑作成LV2
任意の場所に植物がなかなか良い状態で成長でき、成長速度が早い畑を作成
→柵作成LV1
任意の場所に柵を作成する
→小屋作成LV2
任意の場所に小屋を建てることができる。
(作れる建物:物置・小さな家)
→厩舎作成LV1
任意の場所に厩舎を建てることができる。
→建築物移動
『秘密基地』で作成したものを移動することができる。(マップ使用時のみ)
「畑がレベルアップしてるのはすげぇいいな。小屋作成は小さな家か、使い所難しいな」
ディスプレイを消し、フリードを再度撫でる。フリードは気持ちよさそうに寝ている。
「あ!バタバタしてて忘れてたけど、風魔法のもう一つのやつを検証するか」
手のひらを厩舎の外に向ける。
「エアアーム!!」
両肩の上に風でできた腕が出現した。
「お、やっぱり手のひらからじゃないのか。てかエアアームも同じポーズしてんじゃん!」
腕を動かしたり、指を動かす。それに合わせて風の腕も動く。
「なるほどね、腕と同じ動きをするのか。距離は身体を中心にして5mくらいの範囲なら動かせるみたいだな。これは使い所多そうだぞ」
エアアームを解除して、ステータスを確認する。
「使用時間でMPが減ってくタイプのやつか。これならずっと使ってたらMPの最大値が増えそうだけど、ずっとクラクラすることになりそうだな。てかこっちもチェックしておくか」
そういうと、『ガチャ』のディスプレイを表示させた。
☆通常ガチャ
一般的なガチャだよ!
アイテム・スキルなど様々なものからガチャができるよ!
1連 50P 10連+1 500P
☆前世ガチャ
あなたのためになるガチャだよ!
10連1回限りの限定ガチャ!
10連 10,000P
☆職業ガチャ(農家) ※期間限定 残り4日
あなたの職業に関係するガチャだよ!
1連 50P 10連 500P
☆テイマーガチャ(馬型) ※期間限定 残り4日
あなたのテイムしたモンスターに関係するアイテムが、
とても出やすくなっているガチャだよ。
1連 50P 10連 500P
☆シークレットガチャ
SR以上確定だよ!何が出るかはお楽しみ!
1連 500P
「新しいガチャだ、しかも期間限定。これ回したいぞ。てか俺のステータス読み取ってるだろ!便利すぎる、ありがとう!チート様!」
予想外のイベントにワクワクを隠せなかった。
「夕飯のときにお父さんもお母さんに言って、明日はフリードと魔石をとりに行くぞ。所持ポイントは、327か!目指せ1,500ポイント!」
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