151.ライル商会大戦争
俺はバッグからトランプとジェンガを出した。
「これを使って戦ってもらいます」
みんなはトランプとジェンガを見つめている。
「何それ?」
「これはトランプというカードとジェンガというおもちゃです」
俺は10歳以下のメンバーにジェンガのやり方を教え、それ以外のメンバーに7並べのやり方を教えた。
「10歳以下の人達はこのジェンガを何回かやって、一番倒さなかった人が優勝ね。11歳以上の人は2グループに分かれて何試合かして、1位が多かった人が優勝。優勝賞品は、俺に叶えられるお願い事ならなんでも叶えるよ!」
「「「「「おーー!!」」」」」
みんなは盛り上がった。
「じゃあ、10歳以下チームは始めていいよ」
「「「「「はーい!」」」」」
10歳以下はみんなで仲良く順番を決めてる。
「じゃあ11歳以上は俺がグループ分けするね」
俺はグループ分けをした。
Aグループ
父さん・母さん・クララさん・ハーマン・ガルスタン・マデリン・ゾーイ・オリバー・ポーラさん
Bグループ
チャールズ兄・ブライズさん・マリーさん・ヒューズさん・リリアンさん・アリソン・チェスター・ルーシー
「じゃあこのメンバーで頑張ってください」
するとヒューズさんが
「ライル、お前にできることならなんでもいいんだよな?」
何かニヤニヤしているがいいか。
「いいですよ」
「ライル1日使用権でもいいのか?」
「まあそれくらいならいいですけど」
「「「「「おー!!」」」」」
ジェンガ1試合・7並べ2試合が始まった。
▽ ▽ ▽
ゲーム大会は白熱していた。
ジェンガをやってる10歳以下組は、もう十数回試合をしている。
カシム・ルーク・ジョシュがどんどん崩していた。
「あーまた崩しちゃった、もう1回やろ!もう1回!」
またカシムが倒している。カシムの優勝はないな。
トランプAグループはなかなかの接戦だ。
ゾーイが2勝、母さん・ポーラさんが1勝している。
ゾーイはこういうゲームでも器用さがでている。
トランプBグループはリリアンさんの圧勝だった。
リリアンさんが3勝、アリソン・マリーさんが1勝だ。
リリアンさんが勝った試合は、リリアンさんがパスを巧みに使って参加者の半分がパスを使い切って負けていた。
「もうそろそろ終わりかな?」
「「「「「もうちょっと!!」」」」」
なかなかジェンガもトランプも人気になったようだ。
ジェンガは商品にできそうだけど、トランプは紙の作り方もわからないし、印刷技術がないから無理だな。
「もう今やってる勝負で終わりね」
「「「「「えーーー!」」」」」
「賞品なしでいいなら続けていいよ、どうする?」
「「「「やめます!」」」」
ジェンガグループの優勝者は
ニーナ・アメリア・シャル・ベラだった。
まさかの0敗が4人もいた。
「みんな、お願い事決めた?」
「「「ライル1日使用権!」」」
「フリード達と遊びたい!ジョシュとララも一緒に」
「あーなるほど、わかった、それでいいよ。ベラも学び舎がお休みの日ができるから、いつでも厩舎に遊びにきて」
「「「やったー!」」」
「うん。ライル様ありがとう!」
トランプBグループはリリアンさんの圧勝だった。
「賞品は何がいいんですか?」
「うーん。シモンキリーの服を5着ほどオーダーメイドでもらおうかしら。誰よりも早く欲しいわ」
「そんなんでいいんですか?リリアンさんみたいな綺麗な人がシモンキリーの服を着て、カラッカの街を歩いたら売れそうだから大賛成です」
「じゃあそれでおねがい」
「特別に俺のスキルで思いつく服もあげますね」
「やったわ!」
トランプAグループはなかなか白熱していた。
ゾーイとポーラさんの一騎打ちになっていた、
2人以外はもうパスを使い切って負けていた。
勝負が決まった。
勝ったのはポーラさんだった。
「ポーラさん、賞品はどうします?」
「こちらの権利をセフィーナ様にお譲り致します」
メイドとして、主人を差し置いて賞品は取れないみたいだ。
「じゃあセフィーナさん賞品は?」
「ライル様1日使用権で!」
これで俺の4日間がなくなることが決定した。




