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150.ライル商会親睦会

テストの内容を確認を終え、何をしようか考えてるとあることを思いついた。

「従業員の親睦会をやろう!」


俺はゴーレにみんなへの伝言を頼んだ。

従業員・疾風の斧・弟子達・セフィーナさん達、全員参加の親睦会を開催することを決めた。


俺は急いで食品工場に行き、料理の下準備を始めた。



▽ ▽ ▽



みんながレストランに集まってきた。

ブライズさんにサラダと卵焼きとプライドポテトを作ってもらっていた。

トレスとターがみんなのドリンクを聞いてまわっている。


みんなの元にドリンクが渡った。

「皆さん、今日は集まってくれてありがとう!人が増えたりやることが増えたので、簡単にみんなのことを紹介して行こうと思う!とりあえず、飲みながら聞いてくれ、かんぱーい!」

「「「「かんぱーい!」」」」


みんなが食事を始めた。

俺は立ち上がり、話始める。

「あーまず、うちのメイン部署の農業部門の責任者は俺の父さんだ。父さん一言お願い」

父さんは一瞬驚いたが、その場で立ち上がって話し始めた。

「えーカインです。畑の野菜や果物を作ってます。そこにいるアカ・アオ・キー・ドリーという優秀なゴーレム達がいてくれるのでうまくやれてます。ライルから従業員には野菜をタダであげてくれと言われてるので、欲しいものがあったら私かアカ・アオ・キー・ドリー達に言ってくれ」


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父さんは少し恥ずかしそうに席に座った。


「次は今日新しく作った縫製部の責任者は俺の母さんだ。母さんも一言お願い」

母さんも立ち上がる。

「ライルのお母さんのマイアです。シモンちゃんの布で服とか小物を作る予定です。従業員の服はオーダーメイドで作るのでいつでも私かマリーに声かけてね。女の子はおしゃれしたいと思うからいっぱい来てね。

シモンちゃんの糸と布もすごいし、キリーちゃん達の作業もすごいの。アリソンのデザインもすごい良いから、楽しみにしてね」


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褒められたアリソンが照れている。


「次は酪農部門のハーマンかな?ハーマン一言お願い」

「はい、ライル様」

ハーマンが立ち上がる。

「えー奴隷だった私を解放し、このような役職を与えてくださったライル様に感謝します。酪農部門では卵と牛乳とバターを作っています。こちらも従業員の方にお渡しできますのでいつでも言ってください。トサカとルビーも可愛いので会いに来てください」


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「次は鍛冶部門のガルスタン。一言頼む」

ガルスタンが立ち上がる。

「えーオラはライル様に無くなった腕を治してもらった。だからこの商会のためになることをしたいと思っている。

武器や防具、日用品など作ることができるので何かあったら言ってくれ。妻のマデリンも作ったものに力を付与するのが得意だ。武器の能力をあげたい人は相談してくれ」


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「食品部門は後回しにして、ヒューズさん達!一言もらえる?」

「えーまじか、まあやっておくか」

ヒューズさんは立ち上がった。

「Aランクパーティ疾風の斧のヒューズだ。今はライルが作った学び舎で子供達や従業員に授業をしている。

この前、正式にライル商会に雇われることになった。まあ用心棒みたいなものだと思ってくれ!よろしく頼む!」


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「じゃあ次はニーナ!」

「え?私?」

「パーティリーダーだろ?」

「わ、わかったやる」

ニーナは立ち上がる。

「Eランクパーティ鬼将軍の剱のニーナです。

まだ子供ですが、やれることを全力でやります。よろしくお願いします」


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「じゃあアメリアもだな」

「は、はい」

アメリアは何故か緊張している。

「アメリアです。新しく作るパーティのリーダーをすることになりました。今までエクストラスキルが上手く使えず、村の人に冷たい態度をとっていたと思います。本当にすみませんでした。ライルのおかげで心に余裕ができました。

もし許していただけるのなら、これから仲良くして欲しいです」


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俺はちょっと泣きそうになった。

前世で俺ができなかったことを、勇気を振り絞ってやったアメリアを心から尊敬した。


「最後に食品部門のブライズさん!」

ブライズさんとトレスとターがミートソースとペペロンチーノをみんなの机に置き始めた。


「えー今配ってるのはライルくんが作ったパスタという料理です。小麦粉でできてるので主食となります。皆さん食べてみてください」

みんなはパスタを食べ始める。

「おいしーー!」

「うまい!うまい!」

「なんだこれ!すごい!」


「このようなライル君が思いつく料理を、日頃から食べられるようにしようと思っております。基本このレストランにいるので、夕飯とかは食べにきてもらえると嬉しいです。従業員は基本タダなので!お酒はお金取りますけどね」


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「だいたい紹介が終わったので、俺の新作も出すかな」

俺はキッチンに入り、準備していたものを焼き始める。


「あ?なんかいい匂い」

「なんだろーこれ」


俺は焼けたものを皿に盛ってみんなに提供した。

「新作料理です。タレにつけて食べてください」


みんながワクワクしてる中、セフィーナさんが叫んだ。

「ライル様!これはギョーザですか!!」

「え?」

「ギョーザですよね?お父様の得意料理なんです!」

「え?領主様って料理するの?」

「ギョーザの時だけです。秘伝のレシピを昔教えてもらったと言ってました」

「そうなんですね。もしかして俺みたいなスキルを持った人に教わったのかもしれませんね」


俺以外に転生した奴がいたってことなのか。なんにせよ、領主と会うのは極力避けたいな。


「ライル様!お父様が作るギョーザより美味しいです」

「それは…よかったです。セフィーナさん、もしかしてギョーザをうちで作るのやめたほうがいいですかね?」

「うーん。大丈夫です。なんかあったら私が父を黙らせます」

「わ、わかりました」


みんなはギョーザに夢中になってた。

俺的には餡が豚じゃないのが悲しいがしょうがない。

俺はみんながギョーザを食べる姿を見て、前世の専門学生時代に高校の友達5人で餃子パーティしたのを思い出した。

あの時もトランプとか麻雀して遊んだな。

そんなことを思い出していたら、いいことを思いついた。


「じゃあお楽しみゲームタイムでも始めますか」

「「「「え?」」」」



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