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147.無意味風車

2Cエリアに来ていた。

俺は賭けで小屋作成の風車を選択した。

風車が俺の想像しているものなら小麦粉を作るのが楽になる。


俺はMAPで風車を立てた。

思ったよりなかなか大きい風車だった。

しっかり風車の根本には小屋があった。

「よし。賭け成功!」

中に入ると製粉機のようなものが4つあった。

「4つ?鑑定!」


○マジック製粉機

材料を入れると自動で製粉する。不必要な部位は除かれる。魔力で稼働。


「え?魔力稼働?風車の意味は?」

見た目だけの風車だったようだ。

「まあ、マジックアイテムだしラッキーか」

俺はマジック容器製造機を設置し、1kg用袋・10kg用袋・20kg用袋を登録した。


うちの小麦は元々のやつと硬いやつと柔らかいやつがある。

多分強力粉と中力粉と薄力粉なのだろう。これも売り出せるな。


俺は少し強力粉を作り、風車を後にした。



▽ ▽ ▽



俺は食品工場のキッチンに移動した。

イーが近くで見ていた。

「作り方覚えたら、いっぱい作ってね」

イーは頷いた。


今からパスタを作る。

久しぶりにちゃんとした主食だ。

今までおかずは豪華になっていくが、主食が硬いパンばかりだった。

「作るか」

強力粉に塩を入れ、オリーブオイルと卵を入れてかき混ぜる。

「これどれくらいの硬さまでこねるんだ?耳たぶの硬さってパスタ?」

なんとなく納得するくらいまでこねた。

「こんなもんか、これで少し放置だよな」


1時間放置した。


「おっ!いい感じだ」

俺はマジック製麺機に生地を入れた。

ディスプレイの種類をタップしてパスタを選択すると、色々種類が出てきた。

俺は1.7mmのスパゲティを選択した。

「うわーできたー。念願の主食」

出来たパスタの一部をマジック乾燥機に入れておくことにした。



▽ ▽ ▽



俺はパスタを持ってレストランに入るとブライズさんがいた。

「ブライズさん、試作品作るんで手伝ってもらえます?」

「新作かい?手伝わせてくれ」


俺はブライズさんに指示を出した。

「沸騰したお湯にトマトを5つくらい入れて、皮がむけてきたらざるにあげて、皮と芯と種を取ってざく切りにして煮込んでください」

「了解」


俺はタマネギとニンジンとニンニクを細かくきり、クリーミーカウの肉をひき肉レベルに切りまくる。

フライパンにオリーブオイルを入れて、野菜に軽く火を通す。

ひき肉を入れて、肉の色が変わるくらいまで炒める。

塩と胡椒と小麦粉を少し入れ味付けをする。


「出来たよ」

「じゃあ、ここに入れてください」

ブライズさんが煮込んだトマトをフライパンに入れる。

「そうしたらこれに塩と醤油と砂糖を入れて混ぜておいてください」

ブライズさんにフライパンを渡した。


俺はその間にお湯を沸かしながら、ニンニクとキャベツと唐辛子とコッコ肉を切った。

お湯にパスタを入れる。

フライパンにオリーブオイルを入れてニンニクとコッコ肉を炒め、塩胡椒で味をつける。

キャベツを入れて軽く火を通したら茹で上がったパスタを入れて混ぜる。


残りのパスタをざるにあげて、皿に盛り付ける。

「そのミートソースをかけてください」

「わかった」


ミートソースが3皿とペペロンチーノが3皿できあがった。

「これは?」

「小麦粉を細くして作ったパスタっていう麺料理です」

「ほぉーおいしそうだね」

「ブライズさんに盛りつけてもらったのは、クリーミーカウのミートソースパスタ。俺が作ったのは、ウォーターコッコとキャベツのペペロンチーノです」

「味見してもいいかな?」

「はい、どうぞ」


ブライズさんが味見をしようとすると、レストランの扉が開いた。

セフィーナさんとポーラさんとカレンさんが昼ご飯を食べにきた。

「ちょうど試食してくれそうな人も来ましたし、小皿に分けて両方の味を食べられるようにしましょう」

「そうだね」


「セフィーナさん、カレンさん。学び舎での座学はどうでした?」

「私は一応王都の学校を卒業をしてるので算術は問題なかったです。カレンも私から教わっていたので算術は問題なかったです。冒険者の知識は知らないことが多く、すごく興味深かったです」

「それはよかった。午後の授業はちょっと見学行こうかな」


セフィーナさんと話しているとブライズさんがパスタを小皿に分けて持ってきてくれた。

「セフィーナさん達、ライル商会の新作料理なんですが感想もらえますか?」

「これが新作の料理ですか」


俺はフォークをもち、パスタを巻く。

「こういう風に一口サイズに巻いて食べてください」

4人は見様見真似でパスタを巻き、口に運んだ。

「「「「おいしーい!」」」」


「うん。美味しくできたな」

「こっちのお肉が乗ってるやつは、ちょっと甘味があって美味しいです!」

「コッコ肉とキャベツのやつはピリ辛で食が進みますね」

「ブライズさん作り方は大体覚えた?」

「そうだね、後でもう一回確認させて」

「いいですよ。これはパンに変わる主食となるものですから、いっぱい注文されると思いますよ。まあチャールズ兄が試行錯誤してるパンがうまくいったら二大巨頭になるんだけどね」


俺はパスタのメニューを色々考えたが、ブライズさんとチャールズ兄にテーマを与えて作ってもらったほうがいい気がした。

ナポリタンもありだけど、ケチャップがなー。

ケチャップ頑張ったら作れそうだから、調味料製造タンク使ってないんだよな。


俺はケチャップについて悩み続けた。



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