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131.鑑定不可

フリードにゴーレと乗り、目的地まで向かった。


「ゴーレ、みんな大丈夫かな?」

「皆さん強くなっているので、大量発生くらいではやられたりしないと思います」

「まあそうだよね」


フリードに乗って進んでいると、二足歩行のオオカミが大量にいた。


「鑑定!」


○ワーウルフ

二足歩行のオオカミ型モンスター。

牙と爪がとても鋭く、それを用いた攻撃はとても強力。


「ワーウルフの大量発生みたい。じゃあ始めますか」

「了解しました」

ヒヒーーーン!


俺とゴーレはフリードから飛び降り、ワーウルフに攻撃を仕掛けた。

森帝のロッドを振り回し、ワーウルフを薙ぎ払っていく。

「棒術もなかなか板についたな」

魔装もどきを使い、どんどん倒していく。

「流石に数が多い」


ゴーレも土帝の大剣を振り回して、ワーウルフの首を刎ねる。

ゴーレは前も強かったが、『剣術』を取得してからもっと強くなった。

大剣を回し、周囲のワーウルフを一気に倒す。


フリードは魔力纏と突進でワーウルフの集団を吹き飛ばし、倒れたワーウルフを踏み潰しトドメを刺していく。

空歩がレベルアップして歩ける歩数が増えたから、いろんな角度から突進をしているのでワーウルフは対応できていなかった。


「よし!このままワーウルフを殲滅して、上位種を倒しちゃおう」

「了解致しました」

ヒヒーーーン!


俺らは無双状態でワーウルフを倒していく。

すると矢が飛んできた。

「ゴーレ右奥に弓を使うワーウルフが多数。頼んだ!」

「了解致しました」

ゴーレは矢が飛んできた方に走って向かった。


俺は森帝のロッドをしまい、短剣を取り出した。

「ワープの練習をするか」

ワーウルフに向かって走る。

「ワープ!」

ワーウルフの後ろには行けたが、ちょっと距離が離れすぎた。

「ワープ!」

ワーウルフの後ろにワープして首を切った。

「よし、体の向きどうにか調整できないかな?」


ワーウルフ相手にワープの練習を続けた。

体の向きも90度くらいは変えられるようになった。

「もうちょいだな!くそ!」

ワーウルフをほとんど倒すと、短剣を2本持ってるワーウルフが大量に来た。

「ワーウルフナイトかな?ちょっと練習に付き合ってもらうよ。ワープ!」

後ろに回れたが、攻撃を防がれた。


「くそ!体の向きを変える時間で対応されてしまう。ワープ!」

ワープするがまた防がれる。



俺はワーウルフナイトで練習を重ねたがなかなか上手くいかない。

「くそー!卵から生まれたやつがそろそろくるだろうから、魔法で倒しておくか。エアショット!エアカッター!」

エアショットとエアカッターがワーウルフナイトに当たり倒していく。


「ゴーレ、ワーウルフの親玉を探しておいてくれ」

「承知しました」

ゴーレは森の奥に行った。


「フリード、こいつらをさっさと殲滅しよう」

ヒヒーーーン!


俺とフリードは数分かけて、ワーウルフナイトを全滅させた。



▽ ▽ ▽



森の奥からゴーレが戻ってきた。

「遅かったな、ゴーレ」

ゴーレを見ると左腕が無くなっている。

「おい!ゴーレ、どうしたんだ?」

「すみません、不覚にも上位種にやられてしまいました。マスター、お逃げください。今のマスターでは倒せないかもしれません」

「そんなに強いのか?」


ワオォォォォン!!!!


鳥肌が立った。

この鳴き声のやつがゴーレをやったんだ。

鳴き声だけで、強いのを感じる。

「これで勝つのが異世界あるある」

俺は自分に言い聞かせ、武器を構える。

「ゴーレ離れてろ!フリードやるぞ!」


ガサッガサッ

森の奥から現れたのはワーウルフだ。

ワーウルフだがどこかおかしい。

獣人に近いのか?

人の顔で耳や尻尾や肌が獣なのが獣人。

ワーウルフは二足歩行のオオカミ。

とにかく今まで倒したワーウルフより人間っぽさを感じる。


「鑑定!」


○鑑定結果不明

鑑定結果不明


「は?なんだよそれ」


ワオォォォォン!!!!


謎のワーウルフは鳴くと高速でフリードに近づき殴る。

魔力纏をしているのにフリードが顔を顰める。


「ワープ!」

ワーウルフの後ろを取り首に短剣を刺した。

と思っていたらそこにワーウルフはいなく、俺の後ろに回られていた。

「くそ!エアショット」

ワーウルフはエアショットを避け、俺を蹴り飛ばした。


「いってぇ!やばいほんとに強い。癒しの風!」

俺は自分に回復をし、ワーウルフを見る。

ワーウルフは鋭い爪で、フリードを攻撃し続けていた。


「フリード、距離を取れ!近接はまずい!」

フリードは引いて、ワーウルフにシャドウボールを飛ばすが避けながら詰められる。

「フリード!空歩で上に逃げろ!」

ヒヒーン!


フリードは空に駆けていくが、ワーウルフのジャンプはそれを上回った。

両手でフリードを掴み、地面に叩きつけた。

倒れるフリード。足を怪我して立ち上がれないようだ。


「これはまずい。ここじゃ癒しの風も届かない。ワープ」

ワープでフリードに近づく。

「癒しのか、、」

俺はワーウルフに蹴られ吹き飛んだ。


「癒しの風!癒しの風!なんだよあの化け物!あれを使うしかないのか?」

ワーウルフが俺に突っ込んでくる。


「ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

12本の風の矢が俺の頭上に現れる。

ワーウルフに指をさし、風の矢が飛んでいく。

ワーウルフは風の矢を避けるも、3本刺さった。

ワオォォォォン!!!

刺さった状態でまた俺を蹴り飛ばしにくる。

「ワープ!」

俺は距離とる。

「ウィンドアロー!ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

18本の風の矢が頭上に現れる。

顔に違和感を感じた、手で触れると血がついていた。

また鼻血が出てるみたいだ。

矢の操作はなかなか身体にくるみたいだ。


ワーウルフがまた俺に突っ込んでくる。

「ワープ」

俺はワーウルフの後ろに回った。

さっき発動した風の矢は元居たところにあった。


これはもしかして、

「ウィンドアロー!ウィンドアロー!」

12本の風の矢が頭上に現れる。

引くほど鼻血が出てるのがわかる。


ワーウルフが俺に向かってまた突っ込んでくる。

俺はワーウルフに指を指す。

風の矢がワーウルフの正面から12本と後ろから18本飛んでいく。

ワーウルフは正面から矢を避けるが後ろからの矢が全て当たる。

ワォォォーーン!

ワーウルフは矢が体を数本貫いているが、まだ俺に向かってくる。


「これで死んでくれ!エアショット!」

俺のエアショットが当たる前に、ワーウルフの爪が俺に刺さる。

「いってぇな!」

エアショットがワーウルフに当たり吹き飛ぶ。


「く、くそ、とどめを刺さなきゃ。ワープ」

俺はワーウルフが飛んでいった方向にワープをした。

するとワーウルフは誰かに担がれていた。

「お、おい!な、なにをしてんだ。ワープ!」

俺は担いでいるやつの正面にワープした。

ワーウルフを担いでいたのは、人間ともオークとも違うものだった。

「オークなのか?」

俺はそのオークに蹴られ吹っ飛び、意識を失った。




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