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125.カラッカ親睦会

俺とチャールズ兄は料理の準備を始めた。

「とりあえずサラダとフライドポテトとお肉をガッツリ食べたいから唐揚げとホルモン炒めを作るか」

「いいね、美味しそう」

「じゃあチャールズ兄は唐揚げとフライドポテトをお願い。俺はサラダとホルモン炒めを作っちゃうね」

「はーい」


俺とチャールズ兄は調理を始めた。

調理を進めているとゴーレが話しかけてきた。

「マスター。アイザックさんとセフィーナさんがいらっしゃいました」

「おー!ご案内して」

アイザックさんとセフィーナさんがゴーレに連れられ、リビングに来た。

「2人ともご飯食べて行きますよね?」

「「是非!」」


セフィーナさんが近づいてきた。

「ライル様、無事父を説得しました」

「よかったですね。歓迎しますよ」

「ありがとうございます。一応領主代行として行くことになりました」

「え?それはすごい」

「何かしなきゃいけないって事はないので、肩書きだけですけどね」

「それでも十分すごいですよ。立派なお家を建てますね」

「ほんとですか?ありがとうございます」


セフィーナさんと話していると、

マリーナさんが話に入ってきた。

「ライルくん。領主代行とか聞こえたけど、そちらの方は?」

「あ!ご紹介遅れました。こちらは商人ギルドで僕の担当をしてくれている、アイザックさんとその妹のセフィーナさんです」

「アイザックです!」

「セフィーナです!」

2人は頭を下げる。


「セフィーナさんは今度からうちの村で暮らすことになりました。領主代行として」

「ん?だから領主代行ってどういうこと?あれ?アイザックにセフィーナ?もしかして?」

「あー2人とも領主の子供ですね。僕はついこないだまで隠されていたので、知りませんでしたけど!」

「ライルさん、謝ったじゃないですかー!」

「冗談です、冗談です。」

きょとんとしているマリーナさんを2人に紹介した。

「そしてこちらの方は、冒険者ギルドで受付をしているが本当は副ギルドマスターのマリーナさんです。子供の冒険者に素行の悪い冒険者をボコボコにさせるのが趣味の方です」

「ちょっと、ライルくん!」

「お噂はかねがね聞いています。優秀な副ギルドマスターがいると」

「いえ、領主様の御子息にそのように言ってもらえるなんて」

「あーやめてください、敬語とか。僕にもセフィーナにも普通に接してください」

「わ、わかりました」

「僕は商人ギルドのペーぺーでセフィーナはその妹です」

「が、頑張ります」


マリーナさんとアイザックさんの変な空気を改善してあげようと、バッグからマジックドリンク製造タンクを出した。

「先に飲み物でも呑んで歓談しててください。アイザックさん、マリーナさんは僕たちと食事をするのが初めてなんで色々教えてあげてください」

「そうなんですね。マリーナさんはお酒呑めます?」

「の、呑めますけど」

アイザックさんはコップにビールを注ぎ、マリーナさんにコップを差し出す。

「ライル商会のエールのようなお酒、ビールです。是非飲んでください」


コップを渡されたマリーナさんは一口飲む。

「えー!!美味しいし飲みやすい!」

「これは販売に向いていないみたいで、今はライルさんが居るところでしか呑めないんですよ。基本村でしか呑めないので、今日はいっぱい呑みましょ」

「は、はい!」

アイザックさんとマリーナさんは呑み始めた。

つまみがわりにフライドポテトを出してあげた。


「ライルーー!」

クララさんが飛びついてきた。

「なんですか。料理を作らなきゃいけないんですよ」

「ビールを!私にビーーールを!」

「しょうがないですね。罰は村に帰ってからにします」

「ありがとー!マリーナ!アイザック!一緒に飲もー!」

クララさんは2人のところへ飛んでいった。



▽ ▽ ▽



「では、みなさん。俺のDランク昇格とみんなのEランク昇格、そしてセフィーナさんの領主代行を祝ってかんぱーい!!!」

「「「「「かんぱーい!」」」」」


みんなが料理を食べ始めた。

フリード専用の窓を作ったから、そこから頭を入れてサラダを食べてる。

ノコ虫軍もラーちゃんも野菜と唐揚げをバクバク食べてる。

ライムはまさかの調理器具と汚れたお皿を綺麗にしてくれていた。


ほろ酔いのクララさんがやってきた。

「ねーライルー!」

「何ですか?」

「なんかあの2人いい感じじゃね?」

そう言って、アイザックさんとマリーナさんを指差す。


「そんな話を5歳の僕がわかると思います?」

「ライルが5歳なの時々忘れるんだよねー!」

「2人のことなんであんま茶々入れないでくださいよ」

「わかってるよー」

そう言って自分の席に戻っていった。


ぽにょぽにょ!

ライムが俺の膝の上に乗ってきた。

「掃除ありがとね」

ライムを撫でて、みんなの賑わいを眺めていた。



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