122.従魔登録更新
俺らはクララさんの案内で冒険者ギルドにきた。
「ライムとラーちゃんの従魔登録からだね」
念のため、昨日の夜のうちに隠蔽で偽ステータスを作っていた。
☆偽ステータス
【名前】 ライル
【年齢】 5
【職業】 農家・冒険者
【レベル】 5
【生命力】 85
【魔力】 75
【筋力】 35
【防御力】 13
【俊敏力】 13
【魔法】
無魔法
【スキル】
○エクストラスキル
秘密基地
○通常スキル
風魔法LV2
→エアショットLV2
エアアームLV1
テイム
【テイムモンスター】
・ブラックスターホース
・アイアンスタッグビートル
・ホワイトクロススパイダー
・フォースサイズマンティス
・エリートファーマーゴーレム
・エンペラースライム
冒険者ギルドに入ると冒険者達からの視線がすごかった。
「みんな、クララさんから離れないように」
「「「「はい!」」」」
また絡まれるとめんどくさいので、クララさんにしっかり付いていく。
俺らを見ている冒険者の話し声が聞こえてきた。
「おい!あのガキって」
「そうだよ、あれが鬼将軍だ」
「本当に子供なんだな」
「見た目に騙されるな、あいつが模擬戦でえげつない指示を出し続けてたんだぞ」
「本当かよ」
「うわーそっちのパターンかよ」
「どうしたのライルくん」
「なんでもないよ。早く従魔登録済ませちゃお」
クララさんに連れられ、カウンターについた。
そこには受付嬢の格好したマリーナさんがいた。
「あーライルくん。久しぶりね」
「お久しぶりです、今日はテイムモンスターが増えたので従魔登録と、ここにいる3人の冒険者登録に来ました」
「わかったわ。増えたのは頭にのってるスライムとニーナちゃんが抱いてるラビット型?」
「そうです」
「そうしたら、2人とも水晶に触って」
まず俺が水晶に触る。水晶を置いてる台から紙が出てくる。
「ん!?エンペラースライム!?え?」
「ははは」
「エンペラースライム??え?あれ?え?お伽話で見たことあるけど、その子が?」
「そうですね」
「え?クララ!え?どういうこと?」
「マリーナ、まとめて話したいからニーナも従魔登録も進めてー!」
「わ、分かったわ、じゃあニーナちゃん」
「はい!」
ニーナは水晶に触れる。水晶を置いてる台から紙が出てくる。
「え??デュアルデーモンラビット???え?天災!!!」
マリーナさんは動揺している。
「リーダーからの伝言。先日持ってきた卵を孵化したら産まれた。テイムはちゃんとできてるから、大騒ぎしないでほしい。ギルドマスターへの報告はしてくれて問題ない。だってー!」
マリーナは頭を抱えた。
「はぁー鬼将軍はまたすごい仲間を連れてきたってことね。これで従魔登録は完了よ。これをつけてあげて」
マリーナさんから従魔の輪をもらう。
ライムのどこにつけようか悩んでいたら、頭に乗っけて固定していた。
「次は冒険者登録ね。そこの3人ね。前も言ったけど、エクストラスキルが戦闘系じゃないと試験になるけど平気?」
「「「大丈夫です」」」
「じゃあみんな、水晶に触って」
ルークとシャルとチャールズ兄が順番に水晶に触り、紙が出てきた。
マリーナさんは3人の紙を見ている。
「うーん。チャールズくんはエクストラスキルが戦闘系じゃないから試験を受けてもらいます」
「はい!」
「僕も受けます!」
「私も受けます!」
「だと思ったわ。じゃあパーティでの試験にしましょうか。試験はいまから、訓練所で行います。
先輩冒険者チームと模擬戦をして、先輩冒険者チームが認めるか勝てば合格。負けたら絶対不合格ってわけじゃないから、がんばってね!」
「「「はい!」」」
「ちなみにライルくん」
「はい?」
「みんなの強さはどんな感じかな?」
「うーん。前に来たときのカシムとニーナより強いですよ」
「はぁー。もし合格したらみんなでパーティ組むの?」
「ヒューズさんのアドバイスで、俺はソロの予定です。他のみんなは同じパーティになると思います」
「私もそれが良いと思うわ。合格した後の登録は、」
「あーそれは私がやるーー!」
クララさんが食い気味で話に割り込んできた。
「あ、そうなの。まあまず試験に合格しないとね。じゃあ訓練場に移動しましょ!」
俺らは訓練場に移動した。




