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113.アメリア参戦

今日はゆっくりとした午前中を過ごした。

フリードに乗って以前庭に設置した障害物で遊んでいた。


「フリードもレベル上げしないとね。最近戦ってなかったもんね。明日にでも行こうね!」

フリードに寄り掛かり撫でながら言った。

ヒヒーーン!!


「そろそろアイザックさんを見送りに行かないと」

俺はフリードに乗り、アイザックさんが泊まってるログハウスに向かった。


ログハウスにつくと、馬車を準備しているアイザックさん達がいた。

「アイザック様。そろそろ出発ですか?」

「ライルさん!いい加減許してくださいよー」

「すみません。悪ふざけが過ぎました」

「ほんとですよ、次は20日後か30日後に来ますね」

「僕も数日後にはカラッカの街に行くので、そこで会いましょう」

「そうですね。お待ちしてます」

アイザックさんは馬車に乗り込んだ。


「ライル様、必ずお父様を説得してきます。村に住むことが決まったら私も学び舎に通いたいです」

「構いませんよ。許可が出るのをお待ちしてますよ、セフィーナさん」

「ライル様が街に来るまでには説得して見せましょう」

そう言い、セフィーナさんは馬車に乗った。


「ライル。次来た時は家を頼むな!」

「任せてください。もし遠くに行く予定があったら、お土産に植物の種とかお願いします」

「それくらいなら任せな。ダモンとパリスにもいい刺激になったありがとう」

「数日後に街でもし会えたらよろしくお願いします」

「おう!それじゃあ出発するわ」

ダモンさんとパリスさんは御者台に座り、ガッツさんは馬車に乗り込んだ。


馬車はガッツさんが乗り込むのを確認して出発した。

「みなさん、また村に来るのをお待ちしてます!」

俺は馬車に手を張り続けた。


「さあ、次来るまでに新商品を考えないと」



▽ ▽ ▽



学び舎に着くと、みんな揃っていた。

その中にはアメリアの姿もあった。


「みんな今日からアメリアも参加することになったからよろしく」

「「「「「はい!」」」」」


するとアメリアが近づいてきた。

「ら、ライル師匠」

「いつも通りでいいよ」

「えっ!ルークにそう呼ぶのがルールって聞いたのだけど」

「騙されたなルークに」

「後でお仕置きが必要そうね」

「そうだアメリア。ステータスって見せてくれる?」

「いいわよ、全然強くないけどね。ステータス!」



【名前】 アメリア

【年齢】 9

【職業】 農家

【レベル】 1

【生命力】 53

【魔力】 82

【筋力】 51

【防御力】 12

【俊敏力】 16

【魔法】

聖魔法 LV1

→ヒール LV1

【スキル】

○エクストラスキル

紅の先導者 LV1

 →俊速な群衆 LV1


○通常スキル

なし



○ 紅の先導者 LV1

集団を指揮する能力が上がる。

→俊速な群衆 LV1

5分間、味方のスピードが1.5倍上がる。

スタミナ消費が1.5倍。



「アメリア、すごい能力だよ」

「そんなことないわ、色々試したけど駄目だったもん」

「ちゃんと集団にスキル使った?」

「いえ、お父さんだけ…」

「じゃあここではすごく成長出来るはずだよ」

「ほんと?」

「聖魔法の適性だし、回復魔法も練習あるのみだよ」

「私頑張ってみる!」

アメリアと話していると、疾風の斧がやってきた。


「ライル、これ返す。昨日はこれのおかげで楽しめた!ありがとよ」

「それはよかったです。ヒューズさん、今日から参加するアメリアです」

「村長の娘のアメリアです。よろしくお願いします」

「よろしくな、アメリア。ライル、アメリアのメニューは決まってるのか?」

「決まってます。アメリアは武器で戦えるように鍛えてあげてください」

「わかった。細かいことはやりながら聞くわ。よし!みんな庭に出ろ!授業始めるぞ!」

みんなはヒューズに言われて、庭に出た。


「ゴーレ、ゾーイとルーシーは何してる?」

「2人は畑の仕事をさせております」

「じゃあ明日から2人は学び舎で授業を受けさせて」

「承知しました」


庭に出ると、アメリアが武器を選んでいた。

「アメリアに似合いそうなのは細剣なんだよなー」

「そ、そう?じゃあ最初は細剣と小盾にしようかな」

「いいと思うよ」

アメリアは細剣と小盾を手に取り、みんなの元へ行った。


「アメリア、ここにいる全員にエクストラスキル使って」

「は、はい。俊速な群衆!」


「あれ?足が速くなってる?」

「ほんとだ。いつもより少し速くなってる」

「ヒューズさん。アメリアにはこのスキルを常にみんなにかけた状態で剣術の修行をさせてください」

「おーこれはすごいな、前よりいっぱい稽古ができそうだ」

「それはないと思います。足が速くなっただけで動いた分体力は消費すると思うので、このスキルが効いてる状態で、前と同じ時間動くの今の段階だと無理ですね」

「ってことは俺らの特訓にもなるな」

「そうですね。最初はだいぶ体力持ってかれると思います」

「了解!じゃあみんな始めるぞ!」

「「「「「はい!」」」」」


みんなは稽古を始めた。

俺はフリードに寄り掛かって見学している。


1時間ほど経つと、チャールズ兄がバテ始めた。

「チャールズがバテたら、仲間が攻撃を喰らうんだぞ。死ぬ気で立って死ぬ気で盾を持て!」

「はい!」


「カシム!コボルトナイトの身体には、貫通の効果が乗った矢しかダメージ与えられなかったぞ!効果が乗ってない矢はいつまでも弱いままでいいのか?」

「ダメです!」


「ニーナ!アイアンソーンの命中率を上げろ!仲間がピンチの時、何もできなくていいのか?」

「ダメです!」


「シャル!そんなことでバテてたら、また上位種に槍を弾かれるぞ!槍を弾かれても、ダークネスがあれば逃げられるとか思ってんのか?」

「思ってないです!」


「お前もだぞルーク!伸剣のスキルがなければ、コボルトナイトに傷を与えられてないんだぞ?お前は弱いままでいいのか?」

「強くなります!」


「全員気合いれろ!ジョシュやベラやララのお手本になれ!気合入れないと上位種がたくさん攻めてきたら村を守れないことはわかってるだろ!」

「「「「「はい!」」」」」


その様子を見て、アメリアはヒューズさんに話しかける。

「ライルはいつもあんな感じなんですか?」

「そうだな。認めたくはないが、あれのおかげで子供達は強くなってる」

「そうなんですか、私も遅れた分頑張らなきゃ」

「アメリア!初日から手を抜くな!スキルが切れてるのわかんないのか?自分のスキルの効果時間を身体で覚えろ!」

「はい!」



「アメリアのおかげで、特訓の質が上がりそうだな」


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