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107.討伐準備と孵化



翌朝、俺は学び舎に来ていた。

ニーナ・カシム・チャールズ兄・ルーク・シャルを集めた。


「いいレベルアップの場所を見つけたんだけど、もうちょっとモンスターを増やしたいから明日行くことにしました」

「「はい!」」

「ルークとシャル以外にもニーナとカシムとチャールズ兄にも、そのレベルアップに同行してもらいます。3人はあくまでサポートだからね」

「「「はい!!」」」


「そして、ニーナ以外の4人にはこの装備と武器を渡します」

バッグから渡すものを取り出して渡す。

「ニーナごめんね。今度こそ良い杖とか手に入れてくるからね」

「うん!大丈夫だよ!」


「今日は明日倒すコボルトについて、先輩冒険者に質問して情報を仕入れること。あとあげた武器に慣れておくこと。わかった?」

「「「「「はい!!」」」」」

「今日は一日中学び舎にいるから、手伝って欲しいことがあったら何でも言って」

「「わかりました!」」「「はーい」」

「じゃあ授業に戻って良いよ!」

5人は教室に戻っていった。



▽ ▽ ▽




5人はがんばっていた。

疾風の斧と雷虎の拳にコボルトについて聞きまくっていた。

「攻撃方法は引っ掻きと噛みつきね。武器を持ってる奴もいるから気をつけなさい」

「コボルトは噛み付いたらなかなか離さないぞ。噛まれた場合は引き抜こうとしちゃうと肉を持っていかれるから気をつけろ。噛まれたら噛んでる相手を倒せ!そうすれば力が抜けて外せるようになるから」

「私達も数回しか戦ったことがないけど、ゴブリンの集団より統率が取れてると思ったわ」

「あ、あと!討伐証明は上の犬歯2本セットだからちゃんと回収した方がいいよ」

「コボルトの集団には上位種のコボルトアーチャー・コボルトメイジ・エリートコボルトのどれかが指揮官としているよー!最初に指揮官を倒すとちょっと楽かもー!」

「コボルトとの戦い方?殴って倒れなかったらもう1回殴る!」


疾風の斧と雷虎の拳もしっかり答えていたようだ。1名を除いて。



▽ ▽ ▽



午後の授業になった。

みんな真面目に取り組んでいる。

その様子を見て、ジョシュもベラもララもやる気になっている。


ルークもシャルも新しい武器をしっかり扱えている。

ヒューズさんもルークとシャルが初めてのモンスター討伐のために熱心に指導している。



「マスター!マスター!」

ドリーが俺を呼びに来た。

「どうしたドリー?」

「マスター!キュウシャキテ!ニーナチャンモ!」

ドリーに連れられ、ニーナと一緒に厩舎に向かった。



▽ ▽ ▽



厩舎の中に連れられて到着したのはグーちゃんのところだった。


「グーちゃん、まさか!」

グォー!

「ニーナ、あの卵が孵化するみたいだ。孵化したらテイムしてくれ」

「わかった。やってみる」


ピキッピキピキ

卵にヒビが入る。


「お!なんかこういうの初めて見る」

ピキピキピキッパラパラ

ヒビが入った殻が崩れていく。


キューキュー

鳴き声が聞こえてくる。

「そろそろじゃないか」


グサッグサッグサッグサッ

殻の内側から2本のツノが飛びできて、殻を完全に壊した。


殻から現れたのは、両手に収まるサイズの真っ黒な毛をしたラビット型。

頭の左右には大きなツノがついていて、背中には小さな羽、尻尾の先端は三叉になっていた。


「鑑定!」


○デュアルデーモンラビット

ラビット型の最上位種の1つ。

見た目の可愛さからは想像できないが、

数百年前の一部の地域では天災と言われ恐れられていた。

どのラビット型よりもサイズは小さいが、

膨大な魔力と戦闘力をもっている。

小さく見える羽も折り畳んでいるだけで、悪魔のような大きな羽が付いている。



「やばくねこれ?ニーナ、テイムできるか?」

鑑定内容にびびって、ニーナに早くテイムさせようと声をかけると、すでにデュアルデーモンラビットはニーナの手の上に乗っていた。

「テイムしたのか?」

「したよー。見て、ライルくん!ラーちゃんかわいいよ」

キューーキュー!

すでに名前をつけているようだ。

「ニーナ、ラーちゃんのステータス見せてもらえる?」

「いいよー。ステータス!」



【名前】 ラーちゃん

【種族】 デュアルデーモンラビット

【レベル】 25

【生命力】 4250

【魔力】3007

【筋力】 781

【防御力】 2851

【俊敏力】 358

【魔法】

闇魔法 LV3

→シャドウボールLV4

→デススパークLV3

→スロウLV1

風魔法 LV2

→エアロショットLV2

→エアロボムLV2

【スキル】

○通常スキル

 バイオレントホーンLV3

 テールスピアLV4



「あれ?俺らの中で最強?レベルもすでに25。これは強いな」

「ラーちゃんが居たら、もっと強くなるね、私達!」

「ニーナ、スキルの詳細も見せて」

「うん」



○闇魔法 LV3

→シャドウボール LV4

 触れた部分を抉る黒い球を飛ばす。


→デススパーク LV3

 黒い稲妻を飛ばす。当たったところから稲妻が広がり周りにも攻撃をする。


→スロウ LV1

 任意の相手の動きを遅める。


○風魔法 LV2

→エアロショット LV2

 空気の弾丸を飛ばす。


→エアロボム LV2

 空気の球を飛ばし、当たったところが数回爆発する。


○バイオレントホーン LV3

 一時的にツノを大きくし、突進して攻撃する。

 

○テールスピア LV4

 三叉の尻尾を伸ばして刺す。



「魔法も強すぎないか?」

「ラーちゃんすごいー!」

「そうだね。とりあえずラーちゃんはグーちゃんに任せて学び舎に戻ろう」

「うん。グーちゃん!ラーちゃんをよろしくね」

グォーー!

キュー!



俺とニーナは学び舎に戻った。



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