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9.隠蔽スキル

「よかった、暗くなる前について本当によかった」


命を助けた馬のモンスターに乗って家に帰ってきた。

歩いたら片道30分のところを10分で帰ってくることができた。


「厩舎作っておいてよかった。作っておくもんだな。てかあの馬、ポニーサイズなのにあの速さは普通なのか?」

速さが尋常じゃなかったし、『騎乗』のスキルもすごかった。

鞍もなんもないのに、乗っているのが全くしんどくないし、身体が馬とくっついてるような感覚だった。


「ハズレスキルって思ってたけど、大当たりだったかもな」

家に向かいながら、そんなことを考えていると


「ライル、独り言なんて言ってどうしたの?」

「独り言?」

「ずーっと、1人でぶつぶつ言っていたわよ」


俺、独り言なんて言ってたのか。そういえば前世ではもともとしゃべることが好きだったけど、引きこもってからは親とも必要最低限しか話さなかったからテレビ見ながら部屋で独り言をぶつぶつ言ってたような


お母さんは俺を心配そうに見つめながら、

「ライル、独り言のことはもういいから。ご飯にしちゃうからはやく手を洗ってきなさい」

「はーいお母さん」



▽ ▽ ▽



食事が終わり、部屋でくつろぐ。

「とりあえず新しいスキルと魔法の詳細と『ガチャ』で出たアイテムのチェックをするか。ステータス!」



【名前】 ライル

【年齢】 5

【職業】 農家

【レベル】 17

【生命力】 220

【魔力】360

【筋力】 32

【防御力】 22

【俊敏力】 18

【スキル】

○エクストラスキル

  ガチャ


○パッシブスキル

 スロット1:スキルホルダー

 スロット2:隠蔽

 スロット3:騎乗


○通常スキル

 スロット1:風魔法LV3

       →エアショットLV2

       →ウィンドアローLV1

       →エアアームLV1


 スロット2:秘密基地 LV2

       →畑作成LV1

       →柵作成LV1

       →小屋作成LV1

       →厩舎作成LV1


○スキルホルダー

掃除



新しく手に入れたスキルをタップし、詳細を確認する。


○風魔法LV3 

 →エアショットLV2

  風の塊を手のひらから発射する。

   (バスケットボールサイズ)

 

 →ウィンドアローLV1

  頭上に4本の風の矢を作り、発射する。


 →エアアームLV1

  風でできた手を自分の手と同じように使うことができる。

  (力の強さは使用者の力の強さと同じ)


隠蔽(パッシブスキル)

ステータスを人に見られる際、事前に作った偽ステータスを見せることができる。


○掃除 

掃除が上手くなる。早くなる。ゴミの回収が早くなる。


「隠蔽はすごい良いね。早めに偽ステータスを作っておく必要あるから、今から作りますか。隠蔽!」


小さなウィンドウが出てきた。


[偽ステータスを作成しますか?]

【YES】をタップし、ディスプレイをいじる。


「偽ステータスって自由度高いけど、基準がわからないんだよなー。鑑定があれば同世代の子のステータスを覗いて作るんだけどな。そういえば幼馴染ニーナちゃんは同い年だったはず。くそーなんで鑑定を持ってないんだよー」


「とりあえず初期ステータスを参考にして作るか」


俺はディスプレイをいじった。


☆偽ステータス

【名前】 ライル

【年齢】 5

【職業】 農家

【レベル】 1

【生命力】 50

【魔力】 50

【筋力】 10

【防御力】 10

【俊敏力】 10

【スキル】

○エクストラスキル

  秘密基地


○通常スキル

 なし



「よし!偽ステータスはこんなもんでいいな。多分パッシブスキルから『隠蔽』を外すと、この偽ステータスが使えないんだろうな。パッシブスキルスロット+2が『ガチャ』で当たるなんて最高すぎるわ」


「あとは、あの馬のモンスターの名前を考えるのと、アイテムのチェックだな。名前の候補は決まってるから明日直接聞いてみよう」

そういうとアイテムバッグからガチャで手に入ったアイテムを出す。

「ポーションと水は使っちゃったから、この3つだけか」


木の棒を手に取り、軽く振ってみる。

「まあこれは異世界転生お決まりの武器だもんなー使うことはなさそうだけど一応取っておくか。解毒ポーションはなんかあったとき用で保存。大本命はこっちの調合セットだよね」


調合セットを手に取るが、調合の知識がないので何をどう使うか全くわからない。ただ高級品だということはなんとなくわかった。

「これもアイテムバッグの中で埃を被ることになるだろう」

調合セットをバッグに入れると、ベッドに寝転んだ。


「さすがに今日は疲れた。今日はもう休んで、明日あの子に名前をつけに行くか」


そう独り言を呟くと、俺は泥のように眠りについた。


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