僕の好きな子は、幼馴染の男の子の馨君だった!?
僕の好きな子は、幼馴染の男の子の馨君だった。
馨君は、美少年で綺麗な顔立ちをしていた。
勉強もスポーツ万能で、非の打ち所がないほど何もかも完璧な
男の子だったのだけど、、、?
一つだけ! “欠点があるとすれば? 彼は女の子になりたいという事。”
元々女性的な考え方というか? 馨君は男の子が好きなモノには興味がなく。
女の子が、好きな物に興味を示す男の子だった。
初めて、馨君の方から僕に内緒の告白をされる。
『あのね、暁くん? ずっとね! ボクは暁くんの事が好きだったんだ!』
『・・・えぇ!?』
『これは! “二人だけの内緒の話だよ!”』
『・・・ううん。』
この日から、僕は馨君の事が気になる存在に変わっていったんだ。
でも、馨君はあれ以来! 僕の事を幼馴染の友達として見ていた。
僕に恋愛感情を持ってはいけないんだと! 馨君は本能的に思った
のかもしれない。
しかも? “一番身近にいて幼馴染の僕に”恋愛感情を持った事は?
今の関係を、壊してしまうんじゃないかと馨君は思ったに違いない!
*
・・・僕は、気が付けば?
馨君に恋心を抱くようになっていた。
・・・でも?
馨君は自分を装い“女性と付き合うようにしていたんだ。”
僕は、本当の馨君を知っているから。
女の子と付き合っている馨君を見ても、馨君の彼女にヤキモチを
焼く事はなかった。
それよりも、馨君が不憫に思えた。
本当は、【男性が好きなのに、女性を好きなフリをしないと
いけないなんて!】可哀そうに、、、。
僕の気持ちは、ずっと馨君にあった!
あの日から、僕の気持ちは変わらず馨君だけに、、、。
だから、僕は彼女をずっと作っていない!
当然! 僕の男友達からは、揶揄われるほどにいろいろと根掘り葉掘り
と聞かれる。
『なんで、暁は? 彼女作んないんだよ!』
『ひょっとして? 男が好きとか?』
『お前なら! そこそこの女の子と付き合えんだろうが!』
『もしかして? 女嫌いとか言わないよな?』
『・・・でも? なんで、付き合わないの?』
『・・・まあ、好きな子がいるからかな。』
『ずっと! 好きな女の子がいるのか? だから、付き合わないって!
最初からそう言えよ! 心配してたんだからな~マジか! それなら
仕方ないよな~!』
『・・・・・・』
僕の男友達2人は、本気で僕の恋愛を気にしてくれていたみたいだ。
今更、僕の好きなのは馨君だとは言えないし。
女の子と付き合わない僕の事を本気で気にしてくれていたみたいだし。
まさか!?
本当に、女性を好きになれないなんて!
2人に言えそうになかったんだ。
ただ、僕は男好きという訳ではない!
好きなのは? 馨君だけだ!
他の男性が、好きな訳じゃない!
馨君だけが、僕は大好きだから!
*
その馨君とも、大学卒業後。
何処で何をしているか? 全く連絡がつかなくなってしまった。
馨君とは、連絡が取れなくなり会う事もなくなってしまったからだ。
今頃、馨君は? どうしてるんだろうと毎日、僕は馨君の事を想
っているのに、馨君は少しでも僕の事を想ってくれているのかな?
ほんの少しでいい! 僕の事を馨君に想っててほしいと願っている。
【会いたい 会いたい 僕は馨君に会いたいよ。】
・・・そんな僕の想いも虚しく、10年の月日が経ってしまった。
僕は職場の人に連れられて行ったお店で、偶然! 馨君と会う事に、、、!
馨君はすっかり、 “男性から女性に変わっていた!”
馨君の話では、体の工事もすべて終わっているという。
僕は、馨君との久々の再会と会えた喜びでベロンベロンに酔ってしまう。
馨君は、僕の耳元でこう呟いた。先に僕に馨君の家に行って馨君を待ってて
ほしいといい、馨君から家の鍵をそっと渡される。
僕に、どうしても話したいことがあるからと言われたのだ。
僕の足取りは、お酒に飲まれてフラフラになりながらも。
馨君が教えてくれたマンションに着き、505号室の前で馨君から預かっ
ていた鍵を何度も落としながらも、やっと部屋に入る。
部屋の中は、殺風景な部屋で、家具もほとんどない。
引っ越して来たばかりなのかな? 何もない部屋。
僕は取り合えず、靴を脱ぎリビングのソファーで休んでいた。
お酒の酔いを覚ますために、コップに水道水を入れて飲んだ。
外の風を浴びるために、窓を開けて。
お酒も少しずつ抜けていく中で、馨君が家に帰って来る。
『・・・ごめんね、遅くなって。』
僕は、馨君を強く抱きしめた。
馨君は、僕の行動にびっくりしていたみたいだけど、、、。
優しく僕の腰に手を当ててくれたんだ。
僕は、自分の気持ちを馨君に言う前に、馨君が先に僕にこう言った。
『ずっとごめんね、私が暁くんに告白したときから、私の気持ちは
暁くんだけしかなかったのに、私は逃げたの! 私たちの関係を
壊したくないと思っていたから。』
『もういいよ。僕は馨君の事だけが好きだよ! 今も変わらない!』
『私が、暁くんの事を好きだって言ったから?』
『違うよ! あれから考えたんだ! 僕は本当に馨君の事が好きなのか
ってね! でもやっぱり、僕は馨君の事が大好きだ!』
『・・・暁くん、』
『僕と付き合ってください、馨君!』
『・・・はい。』
この日を境に、僕と馨君は付き合う事になったんだ。
今の馨君の名前は、【薫】らしい。
別に、僕にとって! 馨君も薫ちゃんでもどっちでもいい。
【かおる】という呼び方は変わらないのだから。
僕と薫ちゃんは、密かに結婚式も挙げたんだよ。
二人だけの結婚式。
綺麗なウエディングドレスに身を包んだ薫ちゃんは?
本当に綺麗だった。
元々、綺麗な顔立ちの薫ちゃんは、女性よりも女性ぽくて。
僕に物凄く尽くしてくれる。
料理も家の事も何でも出来て、僕は薫ちゃんと一緒に暮らせて幸せだ!
このまま、ずっとこの幸せが続きますように、、、。
僕も薫ちゃんも、そう願っているんだよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




