表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

エッセイ

日本国は今、開闢以来の転換期なのかも

作者: ロロサエ

今の日本は、神武天皇が国を開いて以来初めて遭遇する、一大転換期に当たるのかもしれないと思っています。

簡単に言うと疫病も戦争もないのに人口が減少していくという、人類にとっても未知であろう現象です。

しかも民主主義の中、基本的人権の尊重という理想を掲げている時に、です。

政治家にも学者にも国民にとっても、なんなら世界中の誰にとっても初めであろう経験ではないでしょうか。


つまり、誰も答えを知らない。

だから先の見えない不安や、漠然とした閉塞感に包まれている気がします。

人権意識なんて皆無だった時代であれば、戦争でも起こして富を奪うか人を攫えば良いのでしょう。

老いた親は姥捨て山にでも捨てれば良い。

それが出来ない今は、自分達で問題解決を難しくしている気がします。

念のため、昔のやり方が正解だと言いたい訳ではありません。


考えてみれば人権主義なんて、戦後になって初めて実現したような理想です。

長くても70年くらいの歴史しかない。

人類には圧倒的に経験が不足しているのでしょう。

もしかしたら人権先進国なんてのは、維持するのに無理がある形だったのかもしれません。

それがようやく明らかになってきただけかも。


その一端が日本の国民年金ではないでしょうか。

私がもらえる頃には、受給開始年齢は80歳になっていそうな感じがします。

そこまで生きている気がしない・・・

増え続ける医療費もそうかもしれません。

人口が増え続ける間であれば問題がなかったとは言います。

しかし、今は人口が減っていく期間に入っているようです。

たったそれだけの事で、維持していくのが困難になるシステムを組んでいたというのは、思慮が足りなかったと言えるのではないでしょうか。

それか、人口が減っていく事が分かった時点で進路を変更しなければならなかったか。

それとも、そもそも無理のあるシステムだったのか。


だって年金制度なんて、人類の歴史の中でも長らく登場しませんでしたよね?

日本では1961年に徴収開始ですか?

60年は持ちましたが、正直終わっている制度なのでは?

ここらですっぱりと止めた方が、傷を深くする事なく済ませる気がします。


また、生活保護にも同じ事が言えます。

そもそも、国家が文化的な最低限の生活を保証する必要があるのか?

というより可能なのか?

自分の命を守るのは、まずもって自分であるべきなのに、国家に守ってもらう事を期待するのは正しいのか?

誰かが助けてくれると勘違いをしているのではないのか?

自分の命を自分で守れないなら、誰かが守ってくれない限りは死ぬしかないのではないか?


有難いという言葉の意味は本来、あり得ない事が起こったという感じの意味です。

他人の助けなんて、普通はあり得ない事なのでは?

だから思いもかけず助けてもらったら、拝むくらいに感謝すべきなのでは?


なのに今の日本には、災害時などで政府や自治体に文句ばかり垂れる人が見られます。

共産党なんてまさにそうで、台風被害の後にも政府ガーの大合唱です。

彼らが政権を取れば完璧な防災対策が出来るとでも言うのでしょうか?

被害者を全て救えるとでも考えている?

自分が出来もしないのに、人には完璧を求める。

少しの過失も許さない。

傲慢になっているのでは?


今の日本国の前に横たわる諸問題は、人類にとっても初めて遭遇するような事ばかりです。

どうするのが正解かなんて誰も知りません。

人権を尊重する姿勢が正しい事なのかどうかも分からない。

歴史の試練を潜り抜けて来た訳ではないからです。

江戸時代は約300年間続きましたが、それってあの統治法が、あの時代では安定したシステムだったからとは言えそうです。

今の人権主義、民主主義の歴史は浅い。

移民問題でヨーロッパが揺れており、どこへ向かっているのかよく分からないアメリカを前に、日本国の舵取りは難しそうです。

昔に戻れと言っている訳ではありませんので、その点だけはご注意下さい。


結論です。

未曾有の問題を目の前にして、かと言って人権尊重の理想を捨てる訳にはいきませんから、深く知恵を出し合い、手探りでより良い道を探っていくしかないのでしょう。

その際、今の野党のように政権のアラを探すばかりでは問題解決には至りません。

日本を良くするにはどうすれば良いか、それを考えていくしかないと思います。

とりあえず、「桜を見る会」とかクソ下らない事を問題視している今の野党の面々は、次の選挙で落とすしかないのだろうと思われます。

見過ごしてはいけない過去の行いというモノは、この国をしょって立つ政治家なのですから当然ありますが、「桜を見る会」関連はそうなのか?

それよりも、この国の将来を見据えた議論をしろと言いたい。

大臣の招待枠は何名、首相の招待枠は何人までと決めれば、それで終わる話だろうと。

自分達が政権を取った際も、それで追求される事がなくなる解決策だろうと言いたい。

法律に違反していないのなら、倫理的にと言いたい気持ちをグッと抑え、二度と出来ないように法律を整えろと。

それが立法府の仕事だろうと。

自民党が良いと言いたい訳ではありませんので念のため。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 人口減少は本当に大問題です このままでは様々な社会システムが機能しなくなります かと言って、外国人労働者受け入れは、社会保障面で足を引っ張ってプラスにならないように思えます …
[一言] まずは投稿お疲れ様で御座います。 今回のテーマについては実はジュラシックパークの原作者で有るマイクル・クライトン(故人)がとある温暖化対策の国際フォーラムで目茶苦茶に貶し対策…要約すると何…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ